デベラを肴に飲んだ後 … バー「アンカー(ANCHOR)」(呉)
新年のごあいさつに、独身寮時代の寮長のご自宅へうかがったところ、いろいろな料理の後、日本酒のつまみにデベラとカエリを出してくれました。
デベラは瀬戸内の、特に広島の名産物で、出平鰈(でべらかれい)を略した呼び方。カリンカリンに干したものを、金槌(かなづち)や木槌(きづち)、ない場合は包丁の柄などでガンガン叩いて、ちょっと炙り、好みで醤油をつけたりしながらいただきます。
カエリは前にも書いたとおり、小さなイリコのこと。カタクチイワシはその成長に従って、チリメン→カエリ→イリコと呼ばれるようになっていきます。
チリメンのときは、どっちかというと薬味というか、そういう食べ方をすることが多いですよね。冷奴にかけたり、おにぎりにしたり、チャーハンの具にしたり。味わいが強いので、おいしいんですよね。
イリコまでの大きさになると、これはダシとして使われることが多くなる。
カエリというのは、ちょうどそのまま食べておいしい、いい酒の肴になる大きさなんですよね。これもちょっと炒って食べるとよりおいしい。
イリコよりも大きくなると、脂がのりすぎていて、昔は捨てるしかなかったらしいのです。それではもったいないので、なんとかこれをおいしく食べようと工夫した結果、生まれたのが、小イワシの刺身、小イワシの天ぷらといった、小イワシ料理なんだそうです。小イワシのおいしさを知っちゃった今となっては、昔、捨ててたってことのほうが「えっ!?」て感じですよね。
最後はお茶漬けをいただいたのですが、それと一緒に出してくれた漬物がすばらしくうまい。聞けば、自分で育てた野菜を、自分で漬けたんだそうです。う~ん。〆のお茶漬けなのですが、この漬物でお酒が飲みたいっ!
ちらりと新年のごあいさつをさせていただくつもりが、すっかり長居してしまい、帰途についたのは午後10時過ぎ。このまままっすぐ帰ればいいものを、やっぱり途中で引っかかっちゃいますねぇ。単身赴任社宅近くの「BAR ANCHOR(アンカー)」です。
ずっと日本酒をいただいていたので、ここではガッツリとTHE MACALLAN(ザ・マッカラン)18年をストレートでもらい、さらにはGORDONジンで作るマティーニをクイッといただいて、今日1日を締めくくったのでした。
やぁ、今日もよく飲んだ1日でした。
「アンカー」ザ・マッカラン18年 / 本日のチャーム(お通し) / マティーニ
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