« 生ワカメの季節が到来 … 屋台「八起(やおき)」(呉) | トップページ | 飲みほコースが4千円 … 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」(呉) »

お疲れさんにクエン酸 … やきとん「たつや」(沼袋)ほか

もろみ酢とクエン酸サワー


 3ヶ月ぶりの沼袋「たつや」で、まず注文したのはクエン酸サワー(380円)とレバテキ(350円)です。

 前回の記事で、『東京では、このところよく“クエン酸サワー”を見かけるなぁ』と書いたところ、「たつや」店主のたっつんさんから、「たつや」のクエン酸サワーは、コダマ飲料の「お疲れさんにクエン酸」を使っていることや、もっと疲れている人には、追加で“もろみ酢”(100円)も出していることなどを教えてもらったのでした。

「次に伺ったときには必ず注文しますね!」

 と言いながら、やっと今日、その注文ができました。クエン酸サワーは、氷入りのジョッキに入った焼酎と、それとは別に200mlガラス瓶入りのコダマサワー業務用「お疲れさんにクエン酸」が出され、それで割っていただきます。

 クエン酸は、レモンや梅干の酸っぱさのもとで、弱アルカリ体質になるのを促進し、疲労回復効果があるんだそうです。しかしながら、それほど強烈に酸っぱいことはなくて、スッキリと飲みやすい。

 レバテキは、豚のレバーの表面をサッと炙って、刺身のようにスライスしたもの。カツオのたたきと同じような感じですね。薬味は、ニンニク、生姜(しょうが)、柚子胡椒(ゆずこしょう)の3種の中から選べるので、今日は生姜にしました。

 生の豚レバー、久しぶりです。今日のレバーはまな板の上で切っていても、ドリップひとつ出なかったんだそうです。プリッと歯ごたえもいいですねぇ!

 生のモツや、生の肉は、信頼のおける店でしか食べようとは思いませんが、今後、公的な規制ができたりして、そういう店であっても生(なま)ものが出せなくなることは、とても残念なことだと思います。「生ものは自己責任で」というあたりを落としどころにしてくれると、とてもありがたいですね。

 もつ焼きは、ハラミ(100円)とテッポウ(100円)の味噌焼きから始めます。

 味噌焼きというのは秋元屋系(元祖は喜よし)のもつ焼き店の共通の名物です。この味噌焼きが「喜よし」から「秋元屋」へ。そして「秋元屋」から「たつや」や、「ひなた」、「弐ノ十」などの孫弟子店へと伝わっていった経緯については、現在発売中の「古典酒場 Vol.11 ~絆KIZUNA酒場~」(三栄書房、1,300円+消費税)に詳しく載っていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 今日のテッポウは、口の中でチュルンととろけるような、いわゆるチュルトロ系。店主のねらいは、チュルトロ系ではなくて、テッポウらしいしっかりとした食感なんだそうですが、今日はたまたまやわらかくなってしまったんだそうです。これはこれで、私は好きだけどなぁ。

 クエン酸サワー(380円)をおかわりし、ここで店主おすすめの“追加のもろみ酢”(100円)ももらいます。このもろみ酢。1日あたり、お猪口(ちょこ)1杯ずつ飲むと身体にいいんだそうで、毎日ここで、クエン酸サワー+もろみ酢を飲んでいる常連さんもいるとのこと。焼酎と氷が入ったジョッキに、お猪口1杯分のもろみ酢を全部入れると、ジョッキの上部には1~2センチ分のすき間しか残りません。このわずかなすき間に、瓶の「お疲れさんにクエン酸」を注ぎ足し注ぎ足ししながら飲み進めます。

 もしかするとお酢が強すぎるんじゃないかと思いながら飲み始めたのですが、実際に飲んでみるとそんなことはまったくなくて、これはこれで意外にも飲みやすい。アルコール飲料なのに、身体に良さそうな気がするのがいいですよねぇ。ウコンハイなんかと同じような感じです。

 つまみには、「たつや」名物のひとつ、“もつカレー”(パン付き、350円)をもらいます。ここの“もつカレー”はレベルがすごく高くて、質的にもいつも安定していてハズレがありません。これはここの店主のオリジナルですね。

 続くもつ焼きはカシラ(100円)とナンコツ(100円)を塩焼きで。さらには三冷白ホッピー(380円)をもらって、ガツ醤油(100円)にシロたれ(100円)も追加注文します。

 そこへ入ってきたのは「竹よし」シスターズの四女・直ちゃんです。こうやって女性がフッとひとりで、もつ焼き屋や大衆酒場に入って来ても違和感がないところが首都圏の酒場のすばらしいところだと思います。

 私のほうは、このへんで燗酒に切り替えて、つまみには「なばな」のおひたし(200円)をもらいます。燗酒は、店主おすすめの「玉風味」なんだけど、今日はその生酒に燗をつけてくれました。いつもはないかもしれないけれど、この生酒燗、本当におすすめです。

 今日は豚もつばかりをたっぷり食べたので、もうちょっと野菜も食べておこうと、お新香(200円)も追加注文。ここのお新香は自家製のぬか漬けで、しかもボリュームたっぷりなのがいいんですよね。

 午後10時ごろにお勘定。たっぷりと飲み食いした今日は3,040円でした。どうもごちそうさま。

 自宅への帰り道、もう1軒と立ち寄ったのは鷺ノ宮の「ペルル」。キープしているウイスキー(ブラックニッカ)を水割りでいただきます。

 今日の「ペルル」は、山田さんとリエさんの二人で切り盛り中。カウンター席だけの店内はいつもの常連さんたちでほぼ満席です。

 11時過ぎまで、1時間ちょっとの滞在。お勘定は500円でした。

120306a 120306b 120306c
やきとん「たつや」 / クエン酸サワー / レバテキ

120306d 120306e 120306f
テッポウ(手前)とハラミ(味噌) / もつカレー / かしら(塩)

120306g 120306h 120306i
なんこつ(塩) / 三冷白ホッピー / がつ(醤油)

120306j 120306k 120306l
しろ(たれ) / 焼き台に向かう店主 / なばなのおひたし

120306m 120306n 120306o
玉風味(生酒)燗 / お新香 / 「ペルル」で水割り

・「たつや」の店情報前回)/「ペルル」の店情報前回

《平成24(2012)年3月6日(火)の記録》

| |

« 生ワカメの季節が到来 … 屋台「八起(やおき)」(呉) | トップページ | 飲みほコースが4千円 … 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」(呉) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お疲れさんにクエン酸 … やきとん「たつや」(沼袋)ほか:

» 今年5月5日で三回忌 … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮) [居酒屋礼賛]
 早くから(昼から!)飲み始めたので、3軒飲み終えても、まだ午後7時過ぎ。外はやっと夜になってきたところです。  そこで、さらにもう1軒ということで、鷺ノ宮図書館の近くにある「ペルル」です。看板には“居酒屋”と書いてあるけど、その実態はやっぱり“バー”かな。  「ペルル」の創業は、昭和35(1960)年。現在の「ペルル」の筋向いくらいの場所に、昭和2(1927)年生まれの初代店主・古川実さんが創業... [続きを読む]

受信: 2012.05.22 21:18

» もつ焼きで大切なのは … やきとん「たつや」(沼袋) [居酒屋礼賛]
 「まるます家」を出て赤羽駅東口から、高円寺駅北口行きの路線バスに乗ること約30分。野方(のがた)に到着します。  このバスは赤羽始発なので、まず間違いなく座れて、運賃も210円と安い。しかもほとんどの区間が大通り(環七通り)なので、乗り心地もいい。さらには、酔いにまかせて、ぐっすりと寝いってしまった場合でも、終点が高円寺なので、それほど遠くなく、しかも必ず起こしてもらえるということで、いいことづ... [続きを読む]

受信: 2012.07.19 11:45

« 生ワカメの季節が到来 … 屋台「八起(やおき)」(呉) | トップページ | 飲みほコースが4千円 … 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」(呉) »