季節の伊予柑カクテル … バー「露口(つゆぐち)」(松山・大街道)
「きよちゃん家」を出て、(最初の懇親会から数えて)3軒目の店へと向かいますが、このままの人数(12人ほど)だと多すぎて入れる店がほとんどないので、それぞれの趣味に合わせて分散。夜のおねえさんが好きな人たちは女性がいる店へ、さらに日本酒を極める人たちは日本酒の店へ、などなど、数グループに分かれて夜の松山へと繰り出します。
私は同じ職場のAさんと二人で、バー「露口」へ。Aさんとは、呉のバー「アンカー」にもよく一緒に出かけていて、今日も「松山にもおすすめのバーがあるんだけど、カウンター席だけだから大人数は入れない。もし少人数で分散できたら行こうね」と話していたのでした。
午後11時前の「露口」は、ちょうどお客さんたちが引けたところのようで、先客は数名のみ。さっそくカウンター席の手前のほうに腰を下ろし、まずは「露口」ならではの8オンス・タンブラーで出される角ハイボールをいただきます。
「露口」のハイボールは、昔からずっとこのスタイル。ビシッと濃いハイボールは、パチパチ弾ける炭酸の泡にのせて、ウイスキーの味と香りを強く感じることができるのです。
そのハイボールを飲み干して、「2杯目はおすすめのフルーツカクテルを」とお願いすると、その場で伊予柑(いよかん)を絞って、ジンと伊予柑のカクテルを作ってくれました。
ここ「露口」には、昭和33(1958)年の開店当初から、現在に至るまで冷蔵庫を置いていません。だからビールは置いていないし、冷たいお酒は氷で冷やして作ります。もともとバーは冷蔵庫のない時代からあったので、昔はみんな、こういうスタイルでやっていたんだそうです。
だから、この伊予柑のカクテルも、最後にステアする段階で氷とうまく混ぜ合わせた、やわらかい冷え方。この温度がまたいいんでしょうね。
3杯目にスティンガー(ブランデーとホワイトミントのショートカクテル)をもらって、ビシッと締めたところで、ちょうど午前0時の閉店時刻。
「露口」を出て、トコトコと今日の宿まで帰り、1階のコンビニで入ったところ、分散して他の店に行っていたHさん、Kさんのお二人と再会。「〆のラーメンを食べに行こう」という話になり、「遅くまで開いてるラーメン屋は知らないけど、さっきまでいた『露口』のとなりのうどん屋さんが開いてたよ」ということで、再び「露口」へと戻り、そのとなりにある、うどんの「石松」へ。
私自身は全然知らなかったのですが、ここ「石松」は創業33年(1979年創業)となる老舗のうどん屋さんなんだそうで、夕方7時から、平日は深夜3時まで。金土の夜は4時まで開いてる(日祝定休)と言うんだから驚くではありませんか。しかも、それほど小さくはない店を体格のいい店主がひとりで切り盛りしています。
品書きは、うどんだけでも20種類以上あって、かけうどん(500円)が一番安くて、天ぷら・じゃこ天・肉・きつね・わかめ・半熟卵が入った石松うどん(1,000円)が一番高い。ほとんどの品は550~650円で、しかもほとんどのうどんにネギ、天かす、とろろ昆布が入るという、深夜遅くまで開いている店にしてはリーズナブル。
うどん以外にも、おつまみとして出し巻き玉子(500円)や、おでん(おまかせ一皿が300円)、漬物盛り合わせ(200円)、じゃこ天(200円)なども用意されていて、さらにご飯(並150円)と、おにぎり(2個200円)もあって、飲みながら〆ることもできる様子。
Aさんは石松うどん(1,000円)、Kさんはカレーうどん(700円)、Hさんと私は鍋焼きうどん(800円)を注文。Kさんが「おにぎり(2個200円)もほしいけど、2個は食べられない」ということで、私と二人で1個ずつシェアすることに決定。
今日はけっこう食べたはずなのに、思いっきり酔ってて、この時間(午前0時半ごろ)になると、なんだかいくらでも食べちゃったりするんですよねぇ。
超酔っぱらった上に、超満腹のお腹を抱えて、ホテルに帰ったのでした。反省反省。
なお、この「うどんの石松」(089-945-7010、松山市二番町2-1-4)、店内の張り紙によりますと、店主がもう引退したいので、二代目を募集中とのこと。松山の飲み屋街で、うどん屋をやってみようという方は、ぜひどうぞ。
「露口」角ハイボールで乾杯 / 伊予柑チップ / 〆はスティンガー
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