おとなの?オムライス … 居酒屋「三とり本通店(さんとりほんどおりてん)」(呉)
広島地方、本日(2月2日)の最低気温は氷点下1℃、最高気温は3℃!
こう寒いと単身赴任社宅のエアコンのないキッチンで料理を作る気力はまったくなくなってしまい、会社帰りに夕食を食べに「三とり本通店」へと向かいます。
店名からもおわかりのとおり、この店もまた、焼き鳥と活魚の両方を楽しめる呉の“とり屋”の1軒なのですが、親子丼630、かつ丼800、天丼800、焼き飯530などのご飯ものも充実しているほか、メニューには刺身定食1,050、天ぷら定食1,050、焼鳥定食850といった定食類まで並んでいて、食事の店としても十分にいけるのです。
店についたのは午後8時過ぎ。店内に踏み込んだ瞬間に、サッとメガネが曇ります。それだけ、店の外と中との温度差が激しいってことですね。メガネを拭きながら入る店内に先客はなし。いるのは女将さんひとりだけです。
「あんまり寒うて、お客さんがぜんぜん来んけえ、バイトもさっき帰したところなんよ」と女将。今日はそれくらい寒いのです。
まずはちょいと晩酌ということで、「ちょっと一杯セット」(1,500円)を熱燗でもらいます。
ちょっと一杯セットというのは、晩酌用のサービスメニューで、焼き鳥4本に日替わりの小鉢が2品、そして飲み物がついています。特筆すべきはその飲み物の量。日本酒なら正3合、焼酎(湯割りか水割り)なら3杯、チューハイや生ビールなら2杯、中瓶ビールなら2本なので、ほとんどの場合は、飲み物はもうこれで十分、といった感じになるのです。
ただし、飲み物はどれか1種類だけを選ばないといけません。何人かで来るお客さんは、ひとりがビールを選んで、もうひとりが日本酒を選んでと、それぞれ違う飲み物を選んで分けあって飲んだりしているそうです。これもいいアイデアですね。
カウンターの上段には、3品の大皿料理が並んでいます。通常はこの中から2品を、ちょっと一杯セットの小鉢として出してくれるのですが、
「今日は寒いけえ、1つはおでんにしようね。もう1品、こっから選びんさい。」
ということで、いかにも美味しそうな、具だくさんの“おから”を選びます。
ここのおでんは、1品が150円から。普通は小鉢の1つとしては出していないものですが、『お客さんがこれほど来ない日にもかかわらず、よくぞ来てくれた』という女将さんの感謝の気持ちがたっぷりとこもったサービスの品。よく煮込まれた、熱々の大根をよそってくれました。
焼き鳥は、皮、串焼き、串カツ、手羽先の4本。串焼きというのは、ねぎまの焼き鳥。串カツは、そのねぎまに衣をつけてカツにしたものです。呉の“とり屋”で串カツといって出てくるのは、ほぼ100%といっていいくらい、このタイプです。
同じねぎまに、天ぷらの衣をつけて、天ぷらにして出してくれる店も多い。これを串天といいます。つまり、串焼き、串カツ、串天の3品は、それぞれ同じねぎまを使って、焼くか、カツにするか、天ぷらにするかという調理法だけが異なるんですね。
さてさて、いよいよご飯ものにいきますか。なんにしようかなぁ。
「オムライス(650円)も人気があるんよ。うちのはあもない(甘くない)大人のオムライスじゃけえね。」
「へぇ。じゃ、それ! オムライスください。」
待つことしばし。出されたオムライスは、見た目は普通のオムライスですが、スプーンですくって口に入れると、なるほどケチャップの甘さがない。これはちょっとスパイシーなバターライスのオムライスなんだそうです。飲んだ後には、こういうさっぱりとした感じのオムライスのほうが、くどくないですよね。これはいい。
けっきょく他にはお客さんが来ないまま、1時間ちょっとの滞在は2,130円でした。どうもごちそうさま。
おでんの大根 / 焼き鳥4本 / オムライスの中はバターライス
・店情報 (前回)
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コメント
広島のほうでも、けっこう気温が下がるのですね。 その寒いなかで食べる、おでんは最高ですね。大人のオムライスは、見たことも食べたこともないので、是非とも食べてみたいです。
投稿: おおぽん | 2012.03.03 14:33