鳥足骨付(親)タレ焼 … 宣伝酒場「春駒(はるこま)」(新広)
広(ひろ)での2軒目も、これまた久しぶりにやってきた宣伝酒場「春駒」です。
燗酒2合(500円)をもらって、つまみはもちろん鳥足骨付(500円)の親。今日はタレ焼きで注文します。
この店の鳥足骨付は、宮崎産の鶏もも肉を、骨付きのまま蓋付きのフライパンで焼いたもの。グイグイと噛みしめるほどに出てくる旨みに、ビールはもちろん、日本酒だろうが、焼酎だろうが、どんどん進むのです。
味付けは、タレ、塩、味噌の3種類があって、塩焼きがもっともシンプルに鶏肉そのものの味が楽しめます。甘みも入ったタレ焼きは、私が見る限りでは一番人気。味噌焼きは、みそ味をベースにした甘辛いタレで味付けされます。
気を付けないといけないのは、肉も皮も、かなり硬いので、口にくわえたまま、骨を押して引きちぎろうとすると、肉がちぎれる瞬間に、タレがビシャッとワイシャツに飛び散ること。できるだけ歯だけで噛みちぎるようにしないといけません。
それが苦手な人は、「切って出してください」とお願いすると、焼きあがった鳥足骨付を、包丁で上手にひと口大にカットして出してくれます。やわらかい肉がいい人は、親ではなくて、“ひな”という選択肢もあって、値段も、味付けが3種から選べることも一緒です。
去年の8月以来、ほぼ8か月ぶりの「春駒」ながら、女将さんもお元気で、鳥足骨付のおいしさもちっとも変っていなくて安心しました。
そういえば、ここ「春駒」の常連さんに、“昔の「あわもり」”(去年引退された店主のお母さんの時代)の常連さんでもあった人がいて、その人がよく、
「今の『あわもり』は、店主が変わって(=お子さんが引き継いで)から、ワシがよう行きよったころの『あわもり』とは味も雰囲気も変わってしもうた。じゃけえ、ワシャ行かんようになったんじゃ」と話していたものでした。
「私は、今の『あわもり』も美味しいと思いますよ。大好きなんだけどなぁ」といくら力説しても、
「いいやぁ、前の『あわもり』とは違うんじゃ」と頑なにその持論を譲らなかったことを思い出します。
私にとって「あわもり」から「かわすじ」への変化が、それと同じような感じなのでしょうか。『いい、悪い』という問題ではなくて、どっか『違う』んですよねぇ。この違いに馴染むには、もうちょっと時間が必要なのかもなぁ。
大衆酒場をうまく引き継いでいくというのは、とてもむずかしいことなんですね。
きっちりと鳥足骨付を食べ終えて、1時間ほどの滞在。「春駒」のお勘定は、ちょうど1,000円でした。ごちそうさまでした。
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コメント
広島出身の寄り道ブログさんは元気なのでしょうか。
投稿: かとまさ | 2012.04.02 13:23
寄り道さんはお元気です。自宅(都内)が近いので、たまに近くの酒場でもお会いして、お話しさせてもらったりしています。
寄り道さんが帰省されたときに、ぜひ広島でご一緒させていただきたいと思っているところです。
投稿: 浜田信郎 | 2012.04.02 21:58