街の定番、うどん定食 … そば処「平原(ひらはら)」(呉)
大阪の人は、お好み焼きをおかずにご飯を食べると聞いて「えぇ~っ?」と思っていたけど、呉の人は、うどんをおかずにご飯を食べます。「うどん定食」というメニューは、呉のうどん屋や食事処では定番のメニューなのです。
ほとんどの場合、うどん定食を注文すると、かけうどんとご飯に、おかずが1~2品、そして小皿の漬物が出てきます。
この組み合わせで、かけうどんのところが、みそ汁だったら、ごく普通の定食だな、と思うので、どうやらかけうどんは、みそ汁の代わりのようなんですね。でも、ほとんどの場合、きっちりと1人前の、立派なかけうどんなので、それだけでボリュームもたっぷりです。
私は、呉から見ると瀬戸内海の対岸の松山の生まれですが、松山にいたころ(高校を卒業するまでなので、何十年も前の話)は、うどん定食というメニューはなかったと思います。うどんに添えるものと言えば、巻寿司かいなり寿司。それも1~2個、ちょっとつまむ程度でした。あくまでもうどんがメインで、巻寿司、いなり寿司は添え物。主従がはっきりとしていたのです。
ところがこのうどん定食ときた日には、「ごはんとうどん、どっちが主食?」 みたいな感じ。ダブル炭水化物のダブル主食ですよねぇ。
あまり近隣の町に出かけていないのでよくわかりませんが、広島や岡山のほうでも、うどん定食はよくあるメニューなのでしょうか? もしかすると西日本地区、全体?
日曜日の今日も今日とて、昼から「平原」で、うどん定食(400円)。
この店では定食のおかずは日替りの3品から選べ、今日は、切干大根、冷奴、コロッケから1品を選ぶようになっています。その中からコロッケを選択すると、うどん定食と一緒に、ウスターソースの小さなボトルもついてきました。
首都圏の立ち食いそば屋には、コロッケそばというメニューもあるくらいなので、このコロッケもうどんの上にのせて食べようかなと、ひと口味見をしてみたところ、これがちょっと甘め。これはウスターソースでいただくほうがおいしそうですね。
自分で選ぶおかずの他には、サラダ(千切りキャベツ+ドレッシング)と、漬物+昆布佃煮(ともに少量)が付いています。ここのごはんは小ごはん程度なので、あまり腹いっぱいにはならなくてちょうどいいですね。
うどんがのびてしまわないように、まずはうどん(麺)から食べはじめ、7~8割がた麺を食べたところで、汁(つゆ)を吸い物代わりにしながら、ごはんとおかずへと進むのが、今のところの私のやり方。
ラーメンライスのときには、ラーメンの麺をごはんの上にのせて、一緒に食べたりもするんですが、うどんだとそのやり方は合わない気がします。
日曜日のちょうど昼どきとあって、店内のほとんどのお客さんは食事モードなのですが、ふらりと入ってきた作業服姿のお兄さんは、中瓶ビール(450円)にチキンナゲット(230円)をもらって飲み始めます。
チキンナゲットの他にも、湯豆腐(200円)、板わさ(180円)、枝豆(150円)、フライドポテト(180円)、冷奴(150円)と、単品のつまみもいくつか並んでいるので、特に夕方以降は、ちょいと飲んでから食事に移る人も多いのです。
グイッと瓶ビールを飲み干したお兄さんは、追いかけるように冷たい山かけそばとカツ丼をセット(900円)で注文して、出てくるやいなや、ワッシワッシと一気に完食。実に気持ちのいい食べっぷりです。
お兄さんがものすごい勢いで食べ終えるのを最後まで見届けてから、私も店を出たのでした。やぁ、満腹、満腹。
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