春にはホクッと若竹煮 … 料理屋「灘(なだ)」(呉)
生ワカメがおいしい季節ですが、竹の子も出てきましたねぇ。そうなると、なんといっても若竹煮で燗酒です。
今日は仕事関係の飲み会のあと、ひとりで「灘」にやってきて、まずは生ビールをもらって、若竹煮を注文すると、お通しはアサリとワカメのぬたが出てきました。ワカメがかぶっちゃいましたが、好物なので問題なしです。
最初の生ビールをキューッと飲み干して、すぐに剣菱(けんびし)の燗酒に移行します。
注文を受けてから作ってくれる若竹煮は、竹の子のホクッとした食感と、鼻の奥から漂いのぼる若い竹の子ならではの香りが、とても心地よい。たっぷりのワカメもおいしいですねぇ。
ぬたのワカメと、若竹煮のワカメは、同じワカメながら食感も味わいも違っていておもしろい。
今週は、火曜日から、金曜日の今日まで、4日連続の仕事関係の飲み会でした。3月末は送別会があったり、仕事の打ち上げ会があったりと、なにかと飲む機会が多いのです。
初日の火曜日は、“海軍さんの料亭”として知られる、明治36(1903)年創業の老舗料亭「五月荘」で送別会。女将さんが「音戸の舟唄」を踊ってくれました。
水曜日も、東京へ転勤する仲間の送別会。呉に数多い“とり屋”の1軒で一次会です。
刺身盛り合せから始まって、串カツ、焼き鳥、天ぷら盛り合せと、実に“とり屋”らしい料理が出てきます。
飲み物は飲み放題。私は最初にちょっとビールをもらった後は、ずっと燗酒をいただきます。若手のメンバーは、ビールで乾杯した後は、みんなカクテルに移行。これが今風なのかなぁ。
2軒目はスタンド「シロクマ」。飲んで、歌って、店のおねえさんとしゃべって。男ばかりだと、ついつい仕事の話になりがちですが、おねえさんが会話に加わると、ぐんと弾けてきますねぇ!
3軒目は、5人で屋台の「八起(やおき)」を目指したものの、さすがに5人は入れません。すぐ近く(堺川の反対側)にある店舗の「八起」で〆とします。屋台の「八起」と、店舗の「八起」は、兄弟でやっているお店で、メニューの内容も同じです。
“とり屋”で始めて、“スタンド”で歌い、そして“屋台”で〆る。これが、みんなで飲むときの、呉の典型的なパターンです。
四夜連続の三日目となる木曜日は、3月末で終了する仕事の打ち上げ会。またまた“とり屋”の1軒で、みそだき、刺身盛り合せ、串カツ、焼き鳥、鶏唐揚などなど。
私は今日も、最初にちょっとビールを後は燗酒です。
呉の酒場では、日本酒はまず外(はず)れがない。どんな安い店で飲んでも(ただしチェーン店は除く)、不味くない(=それなりにおいしい)日本酒が出されるのは、酒どころならではかもしれいませんね。
そして、最終日、四日目の今日は、創作料理っぽい居酒屋での懇親会。客は予約のグループ客のみで、我われも含めて3組22人ほど。この人数をたった3人(調理担当の男性と、ホール担当の若い女性アルバイト2人)で切り盛りするので、酒の出も、料理の出も遅いこと遅いこと。しかし、ものすごく飲んだのにお勘定は安くて、6人で20,500円(ひとりあたり3,420円)ほどでした。
その懇親会を終えて、解散したあと、「金曜日だから、もうちょっと飲むか!」ということで、ひとりでここ「灘」へとやってきたのでした。
剣菱の燗酒をおかわりして、2品目は小イワシのバター焼きをいただきます。その料理名のとおり、バターでサッと炒めた小イワシを、なんとポン酢醤油をつけていただきます。これがまた、とても美味しいからおもしろい。
店主の灘さんご自身がバターが好きなので、バターを使った料理は多いんだそうです。
午後9時半から11時半まで、2時間ほどの滞在。生ビール+燗酒2本と、料理2品+お通しで、お勘定は2,940円でした。どうもごちそうさま。
お通し(アサリぬた)と生ビール / 若竹煮 / 小イワシのバター焼き
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