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2012年5月

初物ギザミの南蛮漬け … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

右下がギザミの南蛮漬け


 毎月19日は「魚菜や」の“トークの日”。3千円で1時間半(90分)ほど飲み食い自由という、サービスデイです。

 もう一つの楽しみは、まさに“トークの日”という名のとおり、この日は常連さんたちも続々とやってきて、まさに会話(トーク)に華が咲くのです。この日に来れば、他の常連さんたちもいることを知ってて、みんなが集まってくるんですね。月に一度、そうして集まるきっかけを与えてくれる日でもあるのです。

上が鮎塩焼き 今日もそんな19日ながら、仕事関係の飲み会が入っていて、まずは呉駅近くにある、半世紀以上の歴史を誇るの料亭「近惣」へ。畳の間に置かれたテーブル席を囲んでの会食は、見た目も美しい料理ばかり。今シーズン、はじめていただいた鮎(あゆ)がおいしかったなぁ。初物(はつもの)だそうです。

 その「近惣」がお開きになったのが午後9時前。まだ“トークの日”に間に合うぞ! ということで、「近惣」の後に「魚菜や」にやってきたのでした。

 “トークの日”には、まずはあらかじめ決められたセット料理(一汁五菜)が出されます。

 通常は1軒目として、すきっ腹でやってくるので、席に着くとすぐに“一汁”として温かい汁物が出されるのも嬉しいところ。最初にこの汁物を飲むことで、胃の内壁がやさしく守られるような気がします。

 そして“五菜”。“五菜”とは言うものの、そのうちの一皿は、横長いお皿に4~5種類の肴が、チマチマと盛り合されたものなので、全体として実にバラエティ豊かです。

 小鉢が2種類ほど。今日はおからと、野菜の煮しめです。そして生もの。今日は鯛(たい)のカルパッチョが出されます。

 残る一皿は、煮魚か焼き魚が出ることが多いのですが、今日はなんと、ギザミの南蛮漬けです。これも初物(はつもの)なんだそうで、さっきのアユといい、ギザミといい、1日に2品も初物をいただいて、いぃ~んでしょうか! ものすごくうれしい!

 ギザミというのは、ベラ科のとてもカラフルな魚で、瀬戸内海沿岸ではとても好んで食べられます。この魚が出始めると、夏が来た感じがするんですよねぇ。

 うちの田舎(愛媛県松山市の海岸部)では、塩焼きにするか、そのまま素焼きにして、味噌をつけて食べることが多かったのですが、こうやって南蛮漬けにしてもおいしいんですね。はじめて知りました。

 飲み物のほうは、2軒めながら、まずはやっぱり生ビールでスタートして、呉は仁方(にがた)の地酒、「宝剣(ほうけん)」を冷酒で。このお酒が、呉のお酒の中では一番すっきり系なのかな。

 続いては、同じく仁方、その宝剣酒造からわずか300メートルほどのところにある相原酒造の「雨後の月」を、これまた冷酒でいただきます。

 ほぼ同じ場所で、同じ水系の水を使って造っているのに、その味わいはガラリと違う「雨後の月」と「宝剣」。これだから日本酒はおもしろいんですねぇ。

 決められたセット料理をいただいた後は、おでんや大皿料理のどれでもいただいていいことになっているのですが、今日は来る時間も遅かったので、これにて終了。お勘定は、もちろん3千円でした。どうもごちそうさま。

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《平成24(2012)年4月19日(木)の記録》

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野球のあとにカクテル … 「BAR ANCHOR(アンカー)」(呉)

イチゴのカクテル


「久しぶりに『アンカー』のフルーツカクテルが飲みたい!」

 という、同じ職場のAさんと、バー「アンカー」にやってきました。オーナーバーテンダーの森貞さんに、さっそく季節のフルーツカクテル(1,000円)をお願いすると、今の時季はイチゴがおすすめだそうです。

 まずは何個ものイチゴを、フルーツナイフで小さく小さくカットし、その大部分をグラスに入れてすりこぎでギュギュギュッとつぶします。そこに氷とウォッカを入れて、イチゴのソルティードッグ状態にしたうえで、最後に残しておいた少量のカットイチゴを加えたらできあがり。最後にカットイチゴを加えることで、イチゴらしい食感も味わえるカクテルになるのです。

 今日は同じ職場の仲間たち25人ほどで、広島東洋カープ 対 横浜DeNAベイスターズの試合見学。年に1度だけ、呉の二河(にこう)球場でカープの公式戦があって、地元呉の人たちは毎年楽しみにしているんだそうです。

 目の前のグラウンドで活躍する選手たちをながめながら、我われ呑兵衛は最初からビール、ビール、またビール。球場で飲むビールも、またうまいもんじゃのぉ。

 あ。もちろん我われの全員がそうではなくて、圧倒的なカープファンの人たちは、幹事さんが配ってくれたビールも横に置いて、真剣なまなざしで野球を観戦しています。

 幹事さんたちがビールのつまみにと用意してくれたのは、「キッチンかたおか」(中通1-4-11、TEL:0823-22-0603)の佐世保バーガー(800円)。ボリュームたっぷりのハンバーガーは、両手で持って食べないといけないので、ビールと一緒に飲んだり食べたりするのがむずかしいほど!

 ちなみに、この佐世保バーガーですが、もともとは戦後、「キッチンかたおか」が進駐軍を相手にした料理を作っていく中で、レシピを教わりながら作ったものなんだそうです。その後、長いこと作るのを止めていたらしいのですが、平成15(2003)年ごろ、佐世保発の佐世保バーガーが有名になってきたときに、「あんなハンバーガーなら、うちでも作ってた」ということになって、およそ50年ぶりに、過去のレシピ通りでの復活となったんだそうです。

 だから、名前こそ知名度のある“佐世保バーガー”を名乗っているものの、その実態は、その佐世保バーガーとほぼ同じ時期に呉で生まれた“呉バーガー”なんですね。どちらも進駐軍の人たちに教わりながら作ったので、結果的に似たようなものになっちゃった、ってことなんだと思います。

 カープが勝って試合が終わり、球場前で解散して、それぞれ帰途につきます。

 ちょうどこの帰り道に、呉の屋台街(赤ちょうちん通り)があるんですねぇ。営業再開後、まだ行けていない「一二三」に寄って帰りましょう。同じ方面に歩いていたAさんを誘って、「一二三」に入ります。

 実は「一二三」の女将さんが体調を壊して入院され、年明けからずっと休店状態だったのです。途中、2月の終わりに安浦かき祭りに行ったときに、お元気そうな姿を拝見して、安心していたのですが、「店の再開は暖かくなってからにする」ということで、先週末(4月14日)に、やっと再開したのでした。

 いつもは金・土に営業する「一二三」ながら、今日は野球もあったので臨時開店。その代わり、この週末は知り合いの結婚式があるため、お休みにするんだそうです。

 球場でもけっこう飲んだり食べたりしてきた後なので、ふたりでビール(中瓶550円)を1本飲んだ後、熱燗(白牡丹400円)を2人前もらって、つまみはナス塩もみ(350円)のみ。ふたりで1,600円のお勘定で屋台を出て、れんが通りへと向かいながら、冒頭の「しばらくフルーツカクテルを飲んでない」という話になったのでした。

 このフルーツカクテルを飲んでいる間に日付けも変わってしまったので、今日はこの1杯でお開きにします。チャーム(チャージ付き)がひとり500円ずつ付いて、「BAR ANCHOR」のお勘定は二人で3,000円でした。どうもごちそうさま。

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《平成24(2012)年4月17日(火)の記録》

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オオムラの未来に乾杯 … 「関白(かんぱく)」(呉)

牛バラのジンギスカン焼き


 小さなビアホール「オオムラ」の改装工事が始まったということで、「くれえばん」の木戸編集長と一緒に、その様子を見させていただきました。

「なるべく以前の『オオムラ』の雰囲気を残したまま再開したい。特に生ビールサーバーは、絶対にこのまま使いたい」

 という、「オオムラ」の新店主・アヤさんの希望に沿って工事はスタートしていました。

 内装工事を担当されているMさん(この方も「有象無象」の常連さん)によると、全部壊してやり直すほうが、工事はうんと簡単なんだそうです。私の記憶では、全部壊してやり直すんなら1週間くらい。この雰囲気を残して改装するんだと3週間くらいかかると言ってたように思います。

 それでもMさんご自身も、この老舗の雰囲気をそのまま残していくことには賛成してくださっていて、床に近いあたりの、壁やカウンターの木が腐っている部分なども、なるべく他の部分との差を感じさせないように改装してくれようとしているようです。

 問題は古い生ビールサーバーで、内部のチューブなどは問題ないものの、ビールを注ぐコックの部分にゆるみが生じていて、コックをきっちりと締めることができないようです。ここをどうするかが、今後の大きな課題になりそうです。

 ひとしきり「オオムラ」の状況を見せていただいてから、アヤさん、木戸さんと3人で「関白」へ。ホルモン煮(500円)と、牛バラ(1,200円)、豚耳と豚足のミックス(1,000円)を注文して、生ビール中(エビス、700円)で乾杯です。

 ホルモン煮は、コブクロをはじめとした内臓肉各種をさっとゆがいて、刻みネギをたっぷりとかけ、ポン酢醤油でいただくもの。首都圏のミソ味、あるいは醤油味ベースの、もつ煮込みとはちょっと違います。

 牛バラや、豚足、豚耳などは、すべてフライパンの湯でゆでた上で、カンカンに熱したジンギスカン鍋の上に、野菜と一緒にのせてできあがります。ジュワァ~~ンと激しくのぼる湯気が、いかにもおいしそう!

 さらにはカモネギ焼き(600円)や、サラダ(450円)を追加注文すると、サラダは大ぶりのボウル状の器に、ひとりだと食べきれないかもと思うほど、たっぷりと生野菜を盛ってくれます。

 生ビールをそれぞれ2杯ずつほど飲んだ後は、エビス瓶ビール(大瓶700円)に切り換えて飲み進み、さらに1軒だけでは話足らず、2軒目はすぐ近くにある食彩の館「しゃらく」へ。「オオムラ」の過去や未来を話しながら、楽しい夜を過ごしたのでした。

(注:生ビールサーバーなどの問題はすでに解決し、2012年5月17日(木)、新生「オオムラ」は、無事に営業を再開しています。)

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《平成24(2012)年4月16日(月)の記録》

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〔コラム〕 「宇和島の鯛めしは生卵入りだった」(太田和彦・著)

宇和島の鯛めしは生卵入りだった


 太田和彦さんの新しい本、「ニッポンぶらり旅 宇和島の鯛めしは生卵入りだった」(太田和彦・著、毎日新聞社、2012年3月20日発行、1,400円+税)を読了。

 この本は、『サンデー毎日』平成22年8月22-29日夏季合併号から平成23年5月1日号まで、35回にわたって連載された「ニッポンぶらり旅」を単行本にまとめたもので、宇和島、大分、会津、喜多方、静岡、倉敷、盛岡、高知、富山、金沢、京都、尾道、高松という12の町を旅して、35編の文章になっています。

 太田さんご自身が『私は珍しい土地の珍しい風物よりも、平凡な都市に行くことにした』と書かれているとおり、圧倒的な観光地とか、県庁所在地は少ないのが特徴です。

『本来デザイナーである私が文を書き始めたのは、およそ20年も前に書いた「ニッポン居酒屋放浪記」からだ。まだ若く、日本中の居酒屋を踏破する目的に燃え、一緒に行く若い編集同行者もいる珍道中は、ずいぶん無茶もしておもしろかった。今や還暦過ぎてのひとり旅だがこれもまた味わい深く、前著の後年編のつもりで書いている。』

 これは「あとがき」の文章の抜粋です。ここで出てくる「ニッポン居酒屋放浪記」(単行本は1997年1月発行)は、後に「ニッポン居酒屋放浪記 立志編」として新潮文庫から文庫本として出版され、それに続く「日本の居酒屋をゆく 疾風篇」(1998年5月発行)、「日本の居酒屋をゆく 望郷篇」(1998年6月発行)も、それぞれ、「ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇」と「ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇」という文庫本(同じく新潮文庫)になりました。

 2010年4月には、それら3冊の「ニッポン居酒屋放浪記」の中から、太田和彦さんの自選による16編を収録したベスト版、「自選 ニッポン居酒屋放浪記」(新潮文庫、620円)も発行されました。どれか1冊を、というのであれば、この本がおすすめです。

 これら「ニッポン居酒屋放浪記」シリーズの文庫本は、単身赴任先にも持ってきていて、今でもときどき読み返したりしています。同行の編集者とのやり取りもまたおもしろいんですよねぇ。

 でも、今回の「ニッポンぶらり旅」は、ひとり旅。掲載されている写真も、すべて太田さんご自身が撮影されたもののようです。

『私はひとり旅が好きだ。(中略)ひとりはいい。何時からどこへ行こうが、何を食べようが、どこでゆっくりしようが、すべて思うままだ。(中略)楽しみは商店街歩きだ。駅前のショッピングビルは全国どこも同じでつまらないが、昔からの商店街は地元の顔がよく見える。(中略)名所もいいが、その地の日常生活の姿を見るのが旅の楽しみだ。(中略)夜はもちろん居酒屋だ。土地の肴や酒は魅力だが、古い居酒屋にはその町の裸の素顔がある。出かけた外国で入る観光的なレストランよりも、こわごわ入った地元の裏町酒場が一番の思い出になるのと同じだ。』

 これもまた「あとがき」の文章の一部ですが、今回の本では、太田さんが昼間に喫茶店に入ったり、地元で人気の料理屋で、ちゃんぽんや、うどんなどを食べる様子なども描かれていて、居酒屋研究家としてだけではない、太田さんの新しい側面を、ちょっとだけ垣間見させていただいたような気がしました。

 その「あとがき」は、『この本の旅は2010年6月の宇和島から、2011年2月18日の高松までだ。その21日後に東日本大震災がおきた。今ではその日以前の世界は夢のように感じる。連載はその後も続き、旅をする私の気持ちも変わった。第2巻(出れば)に、それが表れているだろう。 2012年3月 太田和彦』という文章で締めくくられています。

 本書に続く第2巻、私も楽しみに待っていますので、太田さん、そして毎日新聞さん、ぜひよろしくお願いします!

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どじょうとじ(丸煮) … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)

どじょうとじ(丸煮)


 日曜日の今日は、正午ごろ自宅を出て、環七通りの野方駅北口バス停から、赤羽駅東口行きバス(赤31系統)に乗り込んで、赤羽へと向かいます。いい天気の中を、ゆったりと座って、ウツラウツラと過ごせるのがバスでの移動のいいところ。

 午後1時ちょうどくらいに、目的の「まるます家」に到着し、電車でやってきた「酔わせて下町」のFさんと合流して店内へ。

 今日も「まるます家」は、待ち行列ができるにぎわい。我われもちょっとだけ待って、ダブル「コ」の字カウンターの、右側手前角のあたり(背後がうなぎの焼き台)に座ることができました。

 まずはジャンチューこと、ジャンボチューハイ(ハイリキプレーン1リットル瓶、950円)と、モヒートセット(ミントとライム、100円)を2人前もらって、ふたりでハイリキ・モヒートを作って乾杯です。

 肴(さかな)のほうは、定番の鯉のあらい(400円)に、カウンターの正面、厨房との間の壁にずらりと張り出されている今日の短冊メニューからは竹の子姫皮煮(250円)と小肌酢(新子、600円)をもらいます。

 鯉とうなぎは、この店の2大看板メニュー。その鯉はあらい(400円)や生刺(なまさし、600円)の他、うま煮(750円)や鯉こく(みそ汁、350円)として楽しむことができます。

 専用の養殖所で育てられている「まるます家」の鯉は、臭みもクセもないのが大きな特長。川魚は嫌いという人でも、この店の鯉ならば食べられるんじゃないかと思います。

 うなぎの蒲焼きなどと同様に、鯉も店頭販売していて持ち帰ることができます。持ち帰り用は、鯉のあらい(400円)、鯉のうま煮(800円)、鯉こく用切り身(800円)の他に、鯉のアラ(300円)も売っています。

 続いての肴は、豚耳に、うなぎカルシウム(中骨揚げ、350円)、そしてこれまた人気の高いたぬき豆腐(450円)をもらって、ジャンチューももう1本おかわりです。

 たぬき豆腐は、小ぶりの丼に入れた冷奴の上に、ワカメ、キュウリ、カニカマ、そして揚げ玉をどんとのせ、冷たいダシをたっぷりとかけ、丼のふちに練りワサビを添えたもの。このワサビをダシに溶いて、スプーンで豆腐を切り分けながら、具材と一緒につるりといただきます。冷たい豆腐に、旨みのダシ、そして具材もすべてがつまみになるものばかり。実に呑兵衛好みのする料理なのです。

 我われのとなりに座った男性ひとり客は、若いながらもこの店の常連さんの様子。その彼が、スパッと注文した1品が、げそ天(350円)です。「へぇ、げそ天か」なんて、なにげなく見ていたら、出てきたげそ天にびっくり! 丸いお皿に山盛りです。とても1人前とは思えない。

「これ、1人前なんですか?!」

 思わずそのおにいさんに聞いてみると、

「えぇ、これで1人前、350円なんですよ。これだけ注文すると、もう充分なんです」

 とおにいさん。う~む。次に来たときはたのんでみようかなぁ。今日はもう胃袋の残り容量も少ないし、このあと、そのまま単身赴任先の呉(広島県)まで戻る予定なので、東京にいる間に食べておきたい肴もある。

 その東京でぜひ食べておきたい料理というのは、どじょうとじ(丸煮、650円)です。どぜう鍋など、泥鰌(どじょう)料理は、東京の酒場では比較的よく目にしますが、呉ではあまり見かけないのです。

 ここ「まるます家」のどじょうとじは、平たい土鍋に割り下を入れて、笹がきゴボウや青菜と一緒に、丸のままのどじょうを煮て、最後に玉子でとじたもの。柳川鍋に近い状態ですが、柳川鍋が開いて骨を取ったどじょうを使うのに対して、丸のままのどじょうを使っているところが大きく異なります。

 どじょうとじを食べ終えて、2本目のジャンチューもグゥ~ッと飲み干して、お勘定をお願いすると、今日は二人で5、350円(ひとりあたり2,675円)でした。

 さぁ帰ろうと席を立つと、ちょうど右のコの字カウンターには女将さんが、そして左のコの字カウンターには若女将の和子さんが、後ろの焼き台には和子さんの妹さんがいらっしゃって、ラッキーにもみなさんにご挨拶させていただくことができました。

 午後3時過ぎに赤羽を出て、東京駅で新幹線に乗り換えたら、心地よい酔いにまかせて爆睡。この新幹線は広島行きなので、乗り越す心配がなくていいのです。広島でまた乗り換えて、呉に到着したのは午後8時半過ぎ。「まるます家」を出てから、5時間半の行程でした。

120415a 120415b 120415c
鯉のあらい / 竹の子姫皮煮 / 小肌酢(新子)

120415d 120415e 120415f
豚耳 / うなぎカルシウム(中骨揚げ) / たぬき豆腐

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《平成24(2012)年4月15日(日)の記録》

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今年5月5日で三回忌 … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)

ハイボール


 早くから(昼から!)飲み始めたので、3軒飲み終えても、まだ午後7時過ぎ。外はやっと夜になってきたところです。

 そこで、さらにもう1軒ということで、鷺ノ宮図書館の近くにある「ペルル」です。看板には“居酒屋”と書いてあるけど、その実態はやっぱり“バー”かな。

 「ペルル」の創業は、昭和35(1960)年。現在の「ペルル」の筋向いくらいの場所に、昭和2(1927)年生まれの初代店主・古川実さんが創業したのでした。

 その初代店主が一昨年の5月5日に亡くなって、早2年。今年の5月で三回忌です。

 古川さんが亡くなった後は、常連さんが店を引き継いで、そして常連さんたちが店の切り盛りも手伝いながら今日に至っているのです。

 今日、店を切り盛りしているのは山田さんと、りえさんのお二人。山田さんは、初代店主がお元気だったころから、ここ「ペルル」を手伝っているので、昔からの常連さんにとってもお馴染みの顔。山うにクラッカーやパラスパ、あさぶろ、などなどの名物料理も、山田さんが作ってくれます。

 飲み物は単品で注文することももちろん可能ですが、常連さんの多くはウイスキーや焼酎などをボトルキープしていて、それを水割りにしたり、ロックにしたりしながら楽しみます。キープがあれば、今日1日分の水代・氷代は、ひとり500円。他に料理などを注文しなければ、500円玉1個でひと晩を過ごすことができるのです。

 ボトルキープの値段は、スーパーニッカ、メーカーズマークなどのウイスキーが、今も変わっていなければ1本4,500円。初代店主がワイン好きだったので、ワインをボトルでもらって飲む人も、いまだに多いのです。

 私もキープしているニッカウイスキーを出してもらって、それと一緒に炭酸水(1本300円)ももらって、ハイボール(ウイスキーのソーダ割り)を作ります。

 最初は閑散としていた店内も、午後8時を過ぎる頃には満席模様。

 私はそろそろ引きあげますか。お勘定は、水・氷代と炭酸が1本で、800円でした。どうもごちそうさま。

 店を出たらまだ9時! まだまだ早いので、すぐ近くの居酒屋「満月」にも寄って帰りたいのですが、なにしろ昼の1時から飲んでるので、もうヘロヘロ。残念だけど、今日はこのくらいにしておきますか。

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《平成24(2012)年4月14日(土)の記録》

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貝刺身盛り合せで燗酒 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

貝刺身盛り合せ


 京成立石の「ゑびす屋食堂」を出て、飲み仲間のみなさんたちを別れ、青砥(あおと)から西日暮里(にしにっぽり)、高田馬場(たかだのばば)を経て、西武新宿線・都立家政(とりつかせい)駅に着いたのは午後5時過ぎ。けっこう酔っ払ってるんだけど、まだ宵の口だなぁ。

 そんなわけで、もう1軒! と向かったのは、魚料理と天ぷらの「竹よし」です。

 開店直後の「竹よし」は、まだ先客はなし。店主(マスター)と、土曜日の手伝い・キティちゃんの二人が迎えてくれます。

 まずは赤星(サッポロラガービール中瓶、500円)をもらってグイッと1杯。

 さて、つまみは何にしよう。

 魚料理が目玉の「竹よし」。なんといってもおすすめは、刺身盛り合せ。1,000円で、今日のおすすめの刺身5種類を、3切れずつくらい盛り合わせてくれるのです。ちょっとだけ欲しい場合には、刺身盛り合せ(650円)というのもあって、これは3種類くらいを盛り合わせてくれます。もちろん単品の刺身(それぞれ600~900円くらい)もあります。

 さて、どっちにしようかと思っていたら、今日はそのとなりに、貝刺身盛り合せ(750円)を発見。おぉ。今日はこれだな!

 出てきた貝刺身盛り合せは、ホタテ、平貝(たいらがい)、つぶ貝、赤貝、そして青柳(あおやぎ)の5品盛り。

 こりゃ燗酒だな。「菊正宗」(350円)の燗酒をお願いします。

 単身赴任先の呉は、海の幸の豊富な街。メバルも、アジも、カワハギも、タイも、そして小イワシもおいしいのですが、今目の前にあるような、ホタテ、平貝、つぶ貝、赤貝、青柳のような貝は、あまり見かけません。マグロもあまりないかも。地元の魚が美味しいので、よその土地の魚介類を仕入れてきてまで食べようとしないんでしょうね。

 燗酒をおかわりして、ゆっくりと2時間ほどの滞在。お勘定は1,950円でした。どうもごちそうさま!

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《平成24(2012)年4月14日(土)の記録》

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呑兵衛ワンダーランド … 「ゑびす屋食堂(えびすやしょくどう)」(京成立石)

湯豆腐


 午後2時半に「宇ち多゛」を出て、すぐ向かい側にある「二毛作」をのぞくと、なんと珍しくずらりと席が空いている! いつもあふれんばかりに満席なのに、なぜ?! と思いながら聞いてみると、この席は空いているのではなくて、予約が入っているために空けているんだそうです。なるほど、やっぱりなぁ。

 それじゃ、と向かったのは、これまたすぐ近くの大衆食堂、「ゑびす屋食堂」です。ここは昼ごろから夜9時までの営業。しかも月曜が定休日なので、それ以外は土・日・祝も開いているのがうれしいですね。

 朝から、昼から、そして早い夕方から飲める店がずらりとそろっているのが、立石の町のいいところ。「二毛作」「ゑびす屋食堂」の他にも、「倉井ストアー」が朝9時から(日祝休)、立ち食いの「栄寿司」が正午から(木休)、「串揚100円ショップ」が午後3時から(火休)、「毘利軒」も土祝は3時から(日休)、4時(日祝は午後3時、火休)になると鳥半身揚げの「鳥房」が開き、4時半には「江戸っ子」(日休)や「ミツワ」(平日は5時から、日休)も開き、午後5時以降はもうどこもかしこも開いている状態。なので、特に土曜日は朝から立石に出かければ、1日中飲み続けることができるという、まさに呑兵衛のワンダーランドと化すのでした。

 さて、「ゑびす屋食堂」の今日のホワイトボードメニューは、かつおさしみ(380円)、えびフライ(500円)、メンチカツ(400円)、ほたるいか(340円)、にんにく丸揚げ(250円)、川エビ唐揚(270円)、豚レバーかつ(300円)、ハムかつ(300円)、牛すじ(290円)、湯豆腐(350円)、たらちり鍋(500円)、くじらさしみ(380円)などなど。飲み物は、生ビール(500円)や焼酎ハイボール(300円)の他、緑茶ハイ(300円)や、ふぐひれ酒(290円)、ホッピー、日本酒などがそろっています。

 我われ5人はカウンターの角をはさんで、ずらりと並んで座り、ボール(=焼酎ハイボール、300円)をもらって、つまみには「酔わせて下町」のFさんの大好物であるカレールーや、酢だこ(300円)、くじら刺身、ウインナー炒め、そして「ゑびす屋食堂」の名物でもある湯豆腐(350円)などを次々に注文。

 ここの湯豆腐は、350円と安価ながらも、小さな土鍋の真ん中につけダレの容器を置いて、湯豆腐と一緒に温めてくれるスタイルをとっていて、熱々のままの湯豆腐を食べることができるのです。

 ボールをなんどもおかわりしながら、飲んで話して、話して飲んで。午後4時半まで2時間ほどの滞在で、お勘定はひとり千円ずつでした。さすが「ゑびす屋食堂」、そしてさすが立石という感じの安さですね。どうもごちそうさま。

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「ゑびす屋食堂」 / 焼酎ハイボール / 酢だこ

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くじら刺身 / カレールー / ウインナー炒め

店情報前回

《平成24(2012)年4月14日(土)の記録》

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土曜の昼にゆっくりと … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(京成立石)

煮込みと梅割り


 土曜日の今日は、昭和21(1946)年創業の、もつ焼きの聖地「宇ち多゛」にやってきました。

 京成立石駅に着いたのは午後1時。土曜日にしてはもう遅い時間で、残っているものはもうほとんどないはず。でも、この時間帯の「宇ち多゛」は、忙しさのピークも過ぎてゆっくりとした空気なのが好きなのです。(ピーク時の、注文が怒号のように飛び交う店内も、これまた面白いんですけどね。)

 正面入り口の待ち行列は、なんと1人だけ。その人の後ろについたとたんに、その人が店内に入れたので、店に着くなり行列の先頭になり、すぐに私の後ろにひとり、ふたり。

 あんちゃん(=この店の三代目)に「ひとりです」と声をかけると、「ここちょっと詰めてもらえるかな。ひとり入れてあげて」と、入口のすぐ左側の2列並んだテーブルのところをチャチャッと調整してくれて、「はい、ここに入って」と入れてもらったのは、ずらりと並んだ、「宇ち多゛」の若き常連さんたちの間。ちょうど右どなりが「宇ち中~宇ち多゛中毒のページ」ブログでおなじみの、宇ち中(うちちゅう)さんです。

 戦争のように忙しいなかなのに、知り合い同士がいると、さりげなく近いところに座らせてくれたりするこの下町ホスピタリティが「宇ち多゛」のすごいところなんですよねぇ。いつも感心させられます。

 まずは焼酎の梅割り(180円)をもらって、おかず(=「宇ち多゛」では、つまみとなる料理のことをこう呼びます)は、煮込み(180円)と、おしんこ(180円)を『生姜(しょうが)のっけて、お酢』のオプションで注文します。

 単身赴任先の呉にいるときは、日本酒を、それも呉の地酒を飲むことが多いので、自宅のある東京に帰ってくると、まず飲みたいのが甲類焼酎。梅割りあり、チューハイあり、ホッピーありと、甲類焼酎の飲ませ方においては東京を中心とする首都圏がずば抜けています。

 特に「宇ち多゛」のもつ焼きや煮込みには、梅割り焼酎や、葡萄(ぶどう)割り焼酎といった、ストレートに近い強さの焼酎がとてもよく合うように思います。

 そんな「宇ち多゛」の煮込みは、豚のもつだけを煮込んで、味噌で味付たもの。野菜も豆腐も入っていないシンプルさがいいのです! もつの内容は、シロ(腸)やガツ(胃)の他、フワ(肺)、ハツモト(心臓の動脈)、レバ(肝臓)あたりかな。開店時に先着10名くらいに入れると、ホネと呼ばれる豚のあごの部分の骨付き肉を食べることができます。

 この煮込み、毎日完全になくなって、翌日はまた新たに作ります。それなのに「煮込みが浅い」なんて感じたことはまったくなくて、いつも濃厚なコクの煮込みが食べられるのがすばらしい。「宇ち多゛」に来たら、まず第1品目にたのむべき、必食のおかずです!

 そして、おしんこ。これは、きゅうりと大根のぬか漬けに紅生姜(べにしょうが)をちょっとのせて、醤油をかけたもの。『生姜のっけて』とお願いすると、紅生姜の量が多くなり、『お酢』とお願いすると、醤油以外にお酢もかけてくれます。逆に『かけないで』とお願いすると、醤油もかけずに出してくれます。私はこのおしんこのファンで、来るたびいつもたのんでいる一品です。

 もつ焼きはレバたれ(180円)をお願いすると、なんとレバは後1本しか残っていないとのこと。「もう1本は何にする?」とあんちゃん。まだアブラがあるそうなので、アブラと混ぜてもらうことにします。

 ここ「宇ち多゛」のもつ焼きは、2本1皿で180円。今のように、残りが1本になった時だけ、ラッキーにも2種類のもつ焼きを1本ずつ混ぜて注文できるのです。とはいうものの、『残りが1本』になるようなタイミングでは、ほとんどのもつ焼きは売り切れていて、選択肢はあまりありません。(注: もつ焼きを「生(なま)」で注文する場合は、2種類を1本ずつ混ぜてもらうことが可能です。)

 焼酎の梅割り(180円)をおかわりして、次なる注文はシロ塩(180円)です。

 2本1組で出てくるところを、1本はばらして、残っている煮込みの汁の中に投入し、味噌風味の汁をたっぷりとからめながらいただきます。残る1本はそのままで。

「おしんこお酢の汁で食べるのもおいしいんですよ。生姜ものっけて」

 と宇ち中さん。ど~れどれとやってみると、これがうまいっ! こんな食べ方もあったんですねぇ。さすが常連さんだ。

 午後2時になって、店内がますますまったりとしたところにやってきたのが、「酔わせて下町」のFさんや、歩く酒場データベース・Kさんです。もう煮込みとシロ、そして大根しか残っていないくらいなんですが、これから閉店までの、ほんのちょっとの時間が、一番ゆっくりとした時間帯なんですね。

 2時半まで、1時間半ほどの滞在。お勘定は1,080円でした。どうもごちそうさま!

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「宇ち多゛」 / おしんこ生姜のっけてお酢 / レバとアブラ(タレ)

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シロ塩 / 煮込み汁にシロ塩 / 生姜のっけてシロ塩

店情報前回

《平成24(2012)年4月14日(土)の記録》

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古民家酒場の2階座敷 … 煮込・肴「あて」(市ヶ谷)

古民家酒場の2階座敷


 「ハーミテイジきくや」を出ると、外はけっこうな雨。

 その雨の中を、本日の2軒め(「鈴傳」から始めた私は3軒め)として向かったのは、「酒とつまみ」創刊号で、大竹聡(おおたけ・さとし)さんの連載「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」にも登場したホッピー酒場「三晴(みはる)」です。

 この酒場にキープボトルも置いている「古典酒場」の倉嶋編集長が、さっそく店内に入って確認してくれますが、なんと店内は満席。毎月3日、13日、23日、30日の4回の「3」が付く日は、『5名様以上のグループに焼酎(お店指定)を1本サービス』という『三晴のサービスデー』なんだそうです。通常でも酎ハイ、ホッピー、そしてサワー類や、焼酎の湯割り・水割り・ロックが、それぞれ350円という安さなのに、今日13日のような日は、5人以上で来ればさらに安く飲めるわけですね! 我われもちょうど5人なのに、残念!

「どこにしよう? 近くでいい店、知らない?」という問いかけに、

「いい店があります!」と日本酒大好きなアヤパンマンさん。「あて」という名前のその店も、日本酒の品ぞろえがいいんだそうです。

 しかし、目指す「あて」は、今いる外堀通りからは川を越えた先、靖国通りの近くにあると言う。

「よ~し。それじゃ地下をくぐって、靖国通りに出よう!」と言いながら、みんなを引き連れて地下鉄入口の階段を下りたものの、目の前は改札口で行き止まり。

 そうだった。市ヶ谷駅は、改札口を通って地下鉄駅の構内に入らない限り、川の下をくぐるような横断はできないんでした。「ごめんごめん」とみんなに謝りながら、再び地上へ。上りはエスカレーターがついててよかったなぁ。

 ここ市ヶ谷駅は、かつての通勤経路。JR中央線から地下鉄有楽町線への乗り換え駅だったのです。そのころは定期券だったので、地下鉄構内だろうがものともせず、あっちに抜け、こっちに抜け。なので、私の頭の中には、「市ヶ谷駅は地下でどこにでもつながってる」というイメージが残ってしまってたんですね。たいへん失礼いたしました。

 雨の降る地上をトコトコと歩いて到着した「あて」。これは渋い。市ヶ谷にもこんな古民家が残ってたんだ! これぞハーミテイジ(=隠れ家、人里離れた一軒家)だなぁ!

 中に入ると、1階は掘りごたつのカウンターと2人用テーブルが2卓。我われ5人は2階へと通されました。その2階は二間続きの座敷で、それぞれの部屋(といっても仕切りはない)に6人くらいで囲める座卓と、予備用なのか2人程度用の小さな座卓もいくつかあります。

 そのうちひとつの6人卓に我われ5人が座って、店内に用意されている席は、これで満席。しかしながら、空間的にはまだまだたっぷりと余裕があって、二間続きの向こうの部屋で飲んでいるグループとも、すっごく距離があります。この空間の使い方もまたなんとも贅沢(ぜいたく)だなぁ。

 お通し(350円)として出されたのは、小さな握りずしが2個。このお通しは、この店の定番のようです。

 飲み物は「三芳菊」(800円)と「睡龍」(750円)を、それぞれ2合ずつお願いし、料理は酢〆(850円)を2人前に、焼き筍(650円)、蕎麦の実焼味噌(400円)、味噌漬けチーズ(400円)。呑兵衛好みする料理のラインナップがいいではありませんか。

 さらに「竹鶴」(800円)と「カネナカ生もと純米」(800円)とを、これまた2合ずつもらって、牛すじ豆腐(650円)に胡麻和え(450円)、紫蘇巻味噌(450円)、岩海苔山葵(400円)。料理の名前に漢字が多い! でも日本酒によく合う!

 午後11時半まで、2時間ほど楽しんで、お勘定は5人で13,807円(一人当たり2,760円ほど)でした。これはおもしろい店だなぁ。さすがアヤパンマンさんだ。

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お通しと「三芳菊」 / 酢〆 / 蕎麦の実焼味噌

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焼き筍 / 味噌漬けチーズ / 牛すじ豆腐

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胡麻和え / 岩海苔山葵 / 紫蘇巻味噌

店情報

《平成24(2012)年4月13日(金)の記録》

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店情報: 煮込・肴「あて」(市ヶ谷)

    煮込・肴「あて」
  • 店名: 煮込・肴「あて」
  • 電話: 03-3262-0044
  • 住所: 102-0074 東京都千代田区九段南4-8-34
  • 営業: 11:00-14:00(13:30LO) & 17:00-23:30(23:00LO)、日休(ランチは月~金)
  • 場所: JR総武線・市ヶ谷駅から徒歩5分ほど。靖国通りを東(靖国神社方面)に進み、右手のカレー屋「パク森」の先の角を右折して50メートルほど進み、右手の加藤歯科医院の先を右折したすぐ先、左手の一軒家。
    地下鉄・市ヶ谷駅からはA3出口を左に出て、すぐ先の角を左折して50メートルほど先、右手の加藤歯科医院の先を右折したすぐ先、左手の一軒家。
  • メモ: 昭和34年築の一軒家を改装した店。1階は掘りごたつのカウンター6席と2人掛けテーブル2卓、2階は座敷で6人くらいで囲める座卓が2卓、1階・2階を合わせた総席数は24席ほど。燗酒は、カウンターの銅壺でつけてくれる。「あて三大名物」は、牛すじ豆富(和牛すじを、つぎ足し、つぎ足し煮込んでます)、いわしの梅煮(南高梅といわしを濃いめの煮汁で)、肉じゃが(一般的なものとは違います、あしからず)という店内表記あり。公式サイトあり。
    以下の価格はすべて税別表記。
    〔本日の黒板メニュー(2012.04.13の例)〕(島根益田直送)ワラサ850、真鯛850、甲イカ850、〆鯖850、〆ニシン850、ホウボウ850、本鮪850。刺身盛り合せ1500~、菜花カラシ和450、もずく酢450、うるいゴマ和450、ホタルイカ酢みそ650、焼そら豆650、焼竹の子650、鮭干物750、鮭西京焼850、ナメタカレイ煮付850。
    〔煮〕(牛煮)牛バルサミコ煮950、牛すじ豆腐650、牛皿750.(豚煮)揚豚黒酢煮800、いも豚角煮850.(魚煮)田舎煮付750~、鰯梅煮700。
    〔刺〕なめろう600、酢〆750~、お造り750~。
    〔焼〕炙り干物600~、いも豚粕漬焼900、茄子田楽600、イカの肝焼700。
    〔逸品〕田舎肉じゃが750、キンピラ500、蕎麦の実焼味噌400、魚介のヌタ650。
    〔あて〕煮貝600、甘露煮650、塩辛450、紫蘇巻味噌450、岩海苔山葵400。
    〔はて〕お新香350、ポテトサラダ450、出し巻き玉子400、温やっこ600、味噌漬けチーズ400。
    〔〆〕塩にぎり250、銀しゃりとたまご350、豚汁450。
    〔あての酔(コース)〕先付(旬の盛り合わせ)・造(産直の刺盛)・煮(牛すじ豆腐)・焼(自家製干物)・肴(酢の物等)・〆(銀しゃりとたまご)・椀(潮汁)で3000円。4000円(宴)、5000円~のおまかせもあり。飲み放題純米酒入り(2時間)はコース料理+2000円。
    東京立川市鈴木さんのカキガラ有機野菜、八ヶ岳徳永さんの有機野菜、埼玉小川町の久野さんの完全無農薬野菜。高知、島根、愛媛など漁港直送の鮮魚、千葉県旭市のいも豚、新潟上越黒川さんのコシヒカリ花の米、あきる野市浅野さんのうみたて卵、国産和牛使用。
    〔おのみもの〕プレミアムモルツ生500、地酒 正一合700~、焼酎(芋・麦)600、ウーロンハイ500、金魚500、梅酒600。
    〔正一合 純米酒の旅 アテノハテ(○印冷酒、無印は冷・燗を選択)〕酔右衛門・純米(よえもん、岩手)900、乾坤一・特別純米(けんこんいち、宮城)800、○伯楽星・特別純米(はくらくせい、宮城)800、○山形正宗・純米吟醸(山形)950、○飛露喜・特別純米(ひろき、福島)850、○松の寿・純米(栃木)750、蓬莱・純米(ほうらい、神奈川)800、神亀・純米(しんかめ、埼玉)950、木戸泉・山廃純米(千葉)800、緑川・純米(新潟)750、○白岳仙・純米吟醸(はくがくせん、福井)750、菊姫・山廃純米(石川)900、○喜久酔・特別純米(きくよい、静岡)850、長珍・純米(ちょうちん、愛知)850、○醸し人九平次・純米吟醸(かもしびとくへいじ、愛知)950、睡龍・純米(すいりゅう、奈良)750、醴泉・純米(れいせん、岐阜)900、天遊琳・純米(てんゆうりん、三重)750、竹鶴・純米(広島)800、諏訪泉・純米吟醸(鳥取)950、高津川・純米(島根)700、○石鎚・純米吟醸(愛媛)900、○三芳菊・純米(みよしきく、徳島)800。
    ランチ(月~金)は、煮魚定食、牛皿定食、豚汁定食などが各850円(税込)。(2012年4月調べ)

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残念ながら今夜で閉店 … 「ハーミテイジきくや」(市ヶ谷)

黒生ホッピーとガツ刺


 『古典酒場ほろ酔いと~く』で毎度お世話になっていた、市ヶ谷の「ハーミテイジきくや」が、本日(4月13日(金))をもって休店するということで、「古典酒場」の倉嶋編集長アヤパンマンさん、こじおちゃん、Yukaさんとともに、その「ハーミテイジきくや」で飲みながら、別れを惜しむことにしました。

 アヤパンマンさん、こじおちゃん、Yukaさんの3人は、それぞれお一人で『古典酒場ほろ酔いと~く』にいらっしゃって意気投合し、それ以来ご一緒に飲むようになったんだそうです。3人にとっても、この酒場は出会いの場なんですね。

 そんな「ハーミテイジきくや」の名物は、なんといっても黒生ホッピー(480円)にガツ刺(500円)。今日もまずはその2品からスタートです。

 さらにはカシラ、シロ(各1本120円)をタレで2本ずつもらって、砂肝、ひなねぎ、ナンコツ(各1本120円)は塩で2本ずつ。野菜は島らっきょう(500円)にキャベツ(300円)をもらうと、そのキャベツはボウル状の器に山盛りです。

 と、ここまでの飲み物や料理を見ると、みなさんの頭の中には、下町のもつ焼き屋のようなお店の姿が思い浮かぶのではないでしょうか。

 ところが実際の「ハーミテイジきくや」は、まるでイタリアン・レストランのような小じゃれた店内に、ずらりと並ぶテーブル席。このミスマッチがおもしろいんですよねぇ。ちなみに、同じビルの1階で営業しているイタリア料理店「Coo-Kee's」は姉妹店で、「ハーミテイジきくや」からも「Coo-Kee's」のメニューを注文可能です。

 『ハーミテイジ(hermitage)』というのは、隠れ家とか、人里離れた一軒家、隠者の庵(いおり)という意味。地下鉄・市ヶ谷駅からほど近い場所にありながら、ビルの2階にあるし、1階の入口からはとてもこんな酒場があるとは思えないような雰囲気なので、『ハーミテイジ』なんでしょうね。

 黒生ホッピー(480円)をどんどんおかわりしながら、料理のほうもバーニャカウダ(980円)にガーリックトースト(680円)、そして、なす漬け(400円)や、きゅうり漬け(400円)、冷奴(400円)と、まさに和洋折衷。

 我々のとなりにやってきたのは、なんとホッピー・ビバレッジ御一行様。久しぶりに、ホッピーミーナこと石渡美奈社長や、すっかり先輩らしくなったカレラさんともお会いできて、みんなで「ハーミテイジきくや」の名残を惜しませていただいたのでした。

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入口マット / 島らっきょう、ガツ刺、キャベツ / カシラ、シロ(たれ)

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砂肝、ひなねぎ、ナンコツ(塩) / バーニャカウダ、ガーリックトースト / なす漬け

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きゅうり漬け / 冷奴 / 本日の参加メンバーと店内の様子

店情報前回

《平成24(2012)年4月13日(金)の記録》

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〔コラム〕 天玉そばの魅力、細うどんの魅力

天玉そば


 久しぶりの横浜出張の昼食は、社員食堂の天玉そば(290円)。いっとき、ここの天玉そばに、はまりまくったことがあって、毎朝、毎朝、この天玉そばを食べ続けたものでした。その顛末および、はまってしまった理由については、2008年のコラム『やみつきの天玉そば、その理由(わけ)は!?』をご覧ください。

 東京をはじめとする首都圏のそばは、かつおダシに、醤油、みりんの甘辛い味が特徴。言ってみれば、割り下を少し薄めたような味なので、生卵がピシャリと合うんですね。

 この、かつおダシに、醤油、みりんの甘辛い味は、首都圏の鍋の基本的な味付け。どぜう鍋も、さくら鍋も、しゃも鍋も、そしてすき焼きも、基本はこの味付けです。昔ながらの東京料理を出してくれる、根岸(鶯谷)の老舗「「鍵屋」の煮奴や、とりもつなべの味付けも同様ですね。日本酒にもよく合う味付けです。

 この天玉そばの生卵をプツンとつぶして、黄身がトロリと広がったところに、そばを絡めるようにしながらいただきます。うぅ~っ、うまいっ。

 しかしながら、この天玉そば。1食でなんと800キロカロリーもあるので、毎日のように食べると太ってしまうのが玉にきずです。


細うどん


 一方、呉の細うどん。上の画像は、呉の細うどんの老舗「一心」のうどん(440円)ですが、これは濃厚なダシのうまみが特徴。カツオとイリコのダシに、江田島産の醤油で味付けています。

 ゆで時間が短く、すぐに食べられるようにと誕生した細うどんだそうですが、その細さゆえにダシにもよく絡んで、ツルツルとすするたびに、味わいの濃いダシが、口の中にもたくさん入ってくるのです。それゆえか、呉の細うどんには、どの店も熱々のダシがたっぷりと張ってあります。

 呉の細うどんは、普通のうどん(かけうどん)でも刻み揚げや、とろろ昆布、刻みネギが入っているのがうれしいですね。

 首都圏の天玉そばも、呉の細うどんも、どっちもやっぱりうまいよなぁ。両方がいつでも食べられる場所があればいいのにとよく思うのですが、そういう所がないから、首都圏は首都圏の楽しみがあり、呉には呉の楽しみがあるんでしょうね。

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サッと飲みスッと帰る … 立ち飲み「鈴傳(すずでん)」(四ツ谷)

刺身盛り合せ


 ものすごく久しぶり(4年半ぶり)に四ツ谷の「スタンディングルーム鈴傳」にやってきました。

 ここ「鈴傳」は、嘉永3(1850)年創業の老舗の酒屋。その酒屋の一角で立ち飲みができるようになったのは昭和24(1949)年のこと。戦後間もないその当時は、大蔵省や東京陸運局などが四ツ谷にあって、ちょっとお酒を飲むことができる場がにぎわっていたんだそうです。

 昭和31(1956)年に大蔵省が霞が関に移転した際には、「鈴傳」も虎ノ門に支店を出したほど、両者の関係は濃厚だったようです。(虎ノ門の「鈴傳」は、残念ながら平成20(2008)年4月末をもって閉店いたしました。)

 四ツ谷の「鈴傳」の立ち飲みスペースである「スタンディングルーム鈴傳」は、現在も多くの酔客でにぎわっています。

 酒屋の立ち飲みというと、たいていは酒屋の中に積み上げたビールケースを簡易テーブル代わりにして、ビールやつまみ(乾きものや缶詰など調理が要らないもの)を酒屋で購入するなり、その場でそれを飲み食いしちゃう、といった、いわゆる角打ち(かくうち)スタイルの店が多いのですが、ここ「鈴傳」は、酒屋スペースと、立ち飲みスペースが完全に分離していて、立ち飲みスペースのほうは、かなりしっかりとした、本格的な立ち飲み屋になっているのが大きな特徴です。

 ど~んと立派な老舗「鈴傳」の店構え。正面から見えているほとんどの部分は酒屋スペースです。その立派な店舗に向かって一番左端にある小さな扉。その小さな扉が「スタンディングルーム鈴傳」への入口です。

 扉を開くと、店の奥に向かって真っすぐに伸びる細い通路。その通路の左手にも作り付けの立ち飲みテーブルがずらりと並んでいて、にぎわう時間帯にやってくると、そこも客であふれているのですが、午後5時半のこの時間帯は、さすがにまだガラ~ンとした、ただの通路です。

 通路を抜けると、ちょうどアルファベットのPの字型に、右奥に向かってパッと空間が広がって、そこがメインの立ち飲みコーナーです。右手には立ち飲みカウンターがΓ型に伸びていて、左手から奥にかけての壁際には4~6人くらい立てる立ち飲みテーブルが作り付けてあります。各テーブルの間には、ちょうど腰の高さくらいの金属製のバーがあって、となりのテーブルスペースを侵犯できないようになっているのがすばらしい。

 カウンターの一番手前のところにレジがあって、注文と支払いはそこでする仕組み。先客の一人が、ちょうどそのレジのところでお酒の出を待っているところだったので、その後ろに並んで順番を待ちます。

「なんにしますか?」

 自分の順番になると、レジのおばさん(麗子さん)がそう聞いてくれます。

「小瓶のビール(370円)と刺身をください」

「はい。刺身は盛り合せ(400円)ますね」

「ええ、そうしてください」

 すぐに後ろの冷蔵庫からアサヒスーパードライの小瓶が出され、ポンッと栓を抜いて、グラスと一緒に出してくれます。そのグラスを、ビール瓶の上に逆さにかぶせて待っていると、カウンター上の大皿に並ぶ刺身から、マグロ赤身と〆鯖、タコを小皿に盛り分けてくれます。そして、それとは別に小さな醤油皿も出してくれます。

「770円です」と麗子さん。その場で支払いを済ませ、左奥の二人用立ち飲みテーブルへと移ることにしますが、ありゃ、これは困ったぞ。ビール(グラスつき)に、刺身の皿に、醤油用の小皿。両手しかないのに、持たないといけないものが3つある。2回に分けて運んでもいいんだけど、それも面倒なので、なんとか片手で刺身皿と醤油皿をうまく持ち、残る片手でビール瓶をもって、立ち飲みテーブルへ。

 ひとりなのでカウンター席の空いている部分に入ってもいいのですが、ここのカウンター席は、特に今のように早い時間帯は常連さん率がものすごく高い。ほとんどのみなさんが毎日通っているのか、いい感じに(?)酒焼けして、まっ黒い顔の人たちが並んでいるのです。

 そんなわけで、私はこっち側のテーブル席にやってきたような次第ですが、となりの二人用テーブルには、30代くらいの女性ひとり客。お新香をつまみに冷酒をキューッと飲んで、レジのところに冷酒のおかわりをもらいに行っています。う~む。ひとり立ち飲みが板についてますねぇ。

 私も小瓶のビールをグイッと飲み干して、レジのところに瓶とグラスを返しに行くとともに、千葉は勝浦の「腰古井(こしごい)純米酒」(400円)を燗でもらいます。刺身にはやっぱり燗酒が合いますなあ!

 そうこうしているうちにも、お客はどんどん入って来て、Pの字の広い部分は、午後6時ごろにはほぼいっぱい。通路の部分にも客が入りはじめました。

 それじゃ私はこれくらいにしておきますか。サッと飲んで、スッと帰れるのが立ち飲みのいいところ。空いたお皿とコップを返して、40分ほどの滞在。今日の支払総額は1,170円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成24(2012)年4月13日(金)の記録》

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野毛初の神戸スタイル … バー「野毛ハイボール(のげはいぼおる)」(桜木町)など

野毛ハイボール


 飲み仲間であり、飲み歩きブログ仲間でもあるハルさんが、野毛にハイボールバーを開業したのは昨年末のこと。早く行ってみなきゃと思いながらも、なかなか横浜に出る機会がなく、開店4か月を過ぎた今日になって、はじめて伺うことができました。

 場所は「ホッピー仙人」と同じく、都橋商店街の2階にあります。

 銀座の人気バー「ロックフィッシュ」の常連さんでもあったハルさんが開いたお店だけあって、野毛ではじめて関西風ハイボール(店の公式サイトには“コウベスタイルのハイボール”と書かれています)が目玉のお店になっています。

 この関西風ハイボールは、神戸や京都のサンボア・バーに端を発した、氷のないハイボールのことで、ここ「野毛ハイボール」では、キンキンに冷やしたウイスキー、ソーダ、そしてグラスで作り、レモンピールで仕上げてくれます。

 「野毛ハイボール」という銘の入った専用グラスは、銀座「ロックフィッシュ」とほぼ同じ形のもの。グラスの下の部分にカットがあるのは、そのカットのところまでウイスキーを入れると、ちょうどいい濃さのハイボールになるという目安にもなっているんだそうです。このハイボールが1杯700円。お通し(サービス)には落花生が出されます。

「普段はフェイマス・グラウスのハイボールをお出ししてるんですが、今日はそのフェイマス・グラウスが切れていて、カティーサークで出させてもらいます」とハルさん。

 今日の軒目は、野毛の入口にある立ち飲みの「福田フライ」。店頭の一角に立って、大瓶ビール(600円)に、アジ(150円)とカボチャ(140円)をソースでもらって890円。おばちゃんとちょっとお話をして、ノブさん(息子さん)にも遠くから挨拶をして店を離れ、2軒目は「ホッピー仙人」。今日はサーバーはなくて瓶の白・黒のみ(各500円)。瓶白を注文すると、今日も左どなりに座っている、常連のたけ~ださんが以前北海道から買ってきてくれたというポケットボトルの焼酎(サッポロ・ソフト)で、ホッピーを作ってくれました。どんどんお客さんも増えてきたので、ホッピー1杯(500円)で店を出て次へ。

 大岡川を上流にのぼり、3軒目は中華「第一亭」。紹興酒のW(650円)を燗で注文すると、2合ボトルの紹興酒を出してくれました。

 ホルモン炒め(600円)を注文すると、今日は弟さんが作ってくれます。ドォ~ンと上がる炎が豪快だなぁ。そして生腸の弾力感がたまらない。

 続いてレバニラ炒め(600円)を注文すると、こちらはお姉さんがチャチャッと小気味よく作ってくれます。どうですか! このレバーのプリップリ感! ものすごく鮮度がいいレバーでないと、この食感はでない。レバニラ炒めはこうでなくっちゃ!

 「第一亭」や、東京のもつ焼き屋などでレバー(豚)を食べ慣れてる人は、こういうレバーが普通だと思ってるんでしょうが、実はなかなか食べることができないんですよ! こんなプリプリの新鮮レバー。よその土地に行ってみると、そのことがよくわかります。

 「第一亭」のお勘定は1,850円。そして4軒目として、ここ「野毛ハイボール」にやってきたのでした。初回の今日はハイボール1杯だけで、お勘定は700円。

 都橋商店街の階段を下りて、5軒目としてバー「日の出理容院」に向かうと、その道すがら、「ヌビチノ(El Nubichinom)」の店主・カジさんとばったり! カジさんも一緒に「日の出理容院」に来てくださいました。生ビールやタンカレーのハイボールをいただいて、キャッシュ・オン・デリバリーの支払総額は1,600円。長い長い野毛の夜を終えたのでした。

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「福田フライ」 / 「ホッピー仙人」 / 「第一亭」ホルモン炒め

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「第一亭」レバニラ炒め / 「野毛ハイボール」 / 店主・ハルさん

・「福田フライ」(前回) / 「ホッピー仙人」(前回) / 「第一亭」(前回) / 「野毛ハイボール」 / 「日の出理容院」(前回

《平成24(2012)年4月12日()の記録》

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店情報: バー「野毛ハイボール(のげはいぼおる)」(桜木町)

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  • 店名: ハイボールBar「野毛ハイボール」
  • 電話: (非公開)
  • 住所: 231-0065 神奈川県横浜市中区宮川町1ー1 都橋商店街2階208号
  • 営業: 18:30-24:00、無休(年末年始及び店主所用により不定休あり)
  • 場所: 都橋商店街の都橋側(交番がある桜木町駅に近い側)階段を2階に上がり「ホッピー仙人」との中間あたり。「野毛ハイボール」という看板が出ていて、レンガ壁と新しい茶色のドアが目印。
  • メモ: 平成23(2011)年12月2日(金)に開業したハイボール専門のバー。キンキンに冷えたウイスキー、ソーダ、そしてグラスで作り、レモンピールで仕上げた氷なしハイボール(=コウベ・ハイボール)を出す。ビールは置いていない。
    氷なしハイボール(フェイマス・グラウス、都橋の女王様、カティーサーク)700、自家製モスコミュール(都橋ミュール)800(Wジンジャーでさわやかで辛い)。ツナカレー缶300、コンビーフ缶(ノザキ)500、チーズ300、ホタルイカの干物200。公式サイトあり。(2012年4月調べ)

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