コロッケ串カツセット … 「斎藤酒場(さいとうさかば)」(十条)
東十条の「埼玉屋」を出たのは午後6時。開店と同時(午後4時)に飲み始めたので、ゆっくりと2時間飲んでも、まだまだやっと夕方といった感じですねぇ。外も明るいこと。
今日の2軒目として、十条駅の近くにある昭和3(1928)年創業の「斎藤酒場」を目指します。
乗り換え案内のソフトで、東十条から十条を検索すると、東十条から赤羽に行き、乗り換えて十条に出るという、およそ10分(乗車6分、待ち4分)のルートが提案されますが、実は東十条、十条間は、直線距離で約500メートル、歩いて10分かからない距離なのです。
十条、赤羽、東十条の3駅は、十条と東十条を底辺とし、赤羽を上側の頂点とする二等辺三角形の形を成しています。
先ほども書いたとおり底辺の長さは約500メートル。頂点(赤羽)までの高さは2キロ弱なので、この二等辺三角形の面積は約0.5平方キロメートル。
東京ドーム10個分くらいの小さなこのエリアに、数々の名酒場がひしめいていて、酒場ファンの間では『北区のゴールデントライアングル』とも呼ばれています。先ほどの「埼玉屋」や、今向かっている「斎藤酒場」も、このエリア内に数ある名酒場のうちの2軒です。
そうこうしているうちに、もう「斎藤酒場」に到着です。
午後6時過ぎと、これからがもっとも混んでくる時間帯ですが、そこはひとりの身軽さ。店内に入り、「いらっしゃい」と迎えてくれるおねえさんに、「ひとりです」と人差し指を立てると、「じゃ、ここか、ここでお願いします」と2か所ほどの“すき間”を指し示してくれます。
店内はほぼ満席に見えるものの、おねえさんが示してくれた先には、たしかに一人なら入れそうな“すき間”がある。そのうちの一つ、入口から見ると、左手奥側のテレビ下のテーブルに割り込ませてもらいます。
ここ「斎藤酒場」の店内の特徴は、形の違う木製のテーブルがいくつも並んでいて、カウンター席はないところ。(カウンター席っぽい雰囲気のテーブルが入口右手にありますが…。)
だからひとり客でも、ふたり客でも、そしてグループでも、その人数分の空きがあるテーブルに入れてもらって詰めていきます。相席(あいせき)は当たり前という世界なんですね。これもまた老舗大衆酒場らしいところです。
席に座るとすぐに、おねえさんが注文を取りに来てくれて、サッポロラガーの大瓶(490円)と、つまみはコロッケと串カツのセット(220円)を注文。すぐにビールと、お通しの落花生3個が出されます。
テーブル席が並ぶホールは、おねえさん(おばさん?)たち女性陣が切り盛りしていて、男性陣は入口から見て右手にある間仕切りの奥の厨房で働いているようです。赤羽の「まるます家」も、ホールが女性陣、厨房が男性陣(女性も混ざってますが)というスタイルですよね。これがこの地域の老舗酒場の定番なのかなあ。
コロッケと串カツのセットは、通常は2個が1人前で出されるコロッケ(220円)と、2本1人前で出される串カツ(220円)を、コロッケ1個・串カツ1個のセット(220円)で出してもらうという、正式なメニューには書かれていない裏メニュー。しかしながら、多くの常連客(特にひとり客)は注文するという、かなり表に近い裏メニューです。揚げたての熱々で出してくれるのがうれしいですね!
「埼玉屋」で生レモンサワーを4杯も飲んでいるので、もう飲む量も十分なんだけど、せっかくの「斎藤酒場」をこれだけで帰るのはもったいない。もうちょっとこの空間を楽しんでいきたいなぁ。
そこで燗酒(170円)と竹の子のキンピラ(180円)を追加注文。竹の子は大好きで、メニューにあるとよくもらうのですが、キンピラははじめてですねぇ。燗酒によく合います。
1時間ちょっとの滞在。お勘定は1,060円でした。どうもごちそうさま。
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コメント
面積は0.25k㎡ ですね。
投稿: rahasia | 2012.06.17 22:22