ピートの香りを実体験 … バー「アンカー(BAR ANCHOR)」(呉)
「オオムラ」、「一二三」と飲み歩いて、今日の3軒目はバー「アンカー」です。
「アンカー」では、いつも『今月のウイスキー』ということでサービス・ウイスキーを1本置いていて、ひとり1杯、500円で飲むことができます。
『今月のウイスキー』といいながらも、実はその1本のボトルが空くまで、そのウイスキーがサービス・ウイスキーで、空くと次の新しいウイスキーが、サービス・ウイスキーに設定されます。だから1ヶ月もつものもあれば、もたないものもある。でも必ずなにか1本のサービス・ウイスキーはあるのです。
自分で注文するときは、知ってるウイスキーにかたよりがちなので、こうやって安価にいろいろなウイスキーを楽しめる機会が用意されているというのはいいことですよね。
現在の『今月のウイスキー』は「クラガンモア(CRAGGANMORE)12年」。飲んだことのないウイスキーなので、さっそくその「クラガンモア」をストレートでいただきます。
ん~、香りがいいですねぇ。
スペイサイド(スコットランド東岸の川沿い)・モルトなのにスモーキーな香りがするのもおもしろい。
「そういえば、ウイスキーのブレンダーは“香り”でブレンドしていくと聞いたことがあるんだけど、ほんと?」と店主に聞いてみると、
「えぇ。こんなのがあるんですよ」
と言いながら見せてくれたのは、木製の立派な箱に入った“スコッチウイスキー・アロマ・ノージングキット(Scotch Whisky Aroma Nosing Kit)”。中には24個の香りの小瓶が入っています。
1. ALCOHOL (アルコール) 13. CUT GRASS (刈った芝生) 2. VANILLA (バニラ) 14. MALTY (モルティー) 3. HAY (干し草) 15. MEDICINAL (薬品) 4. BUTTERY (バター) 16. NUTTY (ナッティー) 5. CARAMEL (カラメル) 17. PEATY (ピーティー) 6. CITRUS (シトラス) 18. PHENOLIC (フェノール) 7. DECAY (腐敗) 19. SMOKY (スモーキー) 8. ETHEREAL (エーテル) 20. SOLVENTY (溶剤) 9. EARTHY (土っぽい) 21. SHERRY (シェリー) 10. ROSE WATER (ローズウォーター) 22. SPICY (スパイシー) 11. CARNATION (カーネーション) 23. SPIRITUOUS (スピリッツ) 12. FRUITY (フルーティー) 24. WOODY (ウッディー)
アルコール(1)とエーテル(8)、フルーティー(12)の違い。ピーティー(17)とスモーキー(19)の違いなんかは、酔ってないときに、じっくりと嗅ぎ分けてみたいですねぇ。この店に来るときは、いつも酔ってるのが残念だなぁ。
店には泥炭(ピート)も置いていて、それも見せてくれたばかりか、「ちょっと焼くと、香りが立つんですよ」とバーナーで火を入れてくれました。
こうなると、やっぱりそのピートの香りが特徴的なアイラ(スコットランド西岸の島)・モルトですね。「アードベッグ(ARDBEG)10年」を、これまたストレートでいただいて、1時間半ほどの滞在は1,850円でした。ごちそうさま。
「アンカー」を出たところで午前0時半。ちょっと小腹がすいたので、「うどんの天」で、かけうどん(450円)を食べて〆。ラーメンの500円は高いと思わないのに、かけうどんの450円は、なんだか高く感じるなぁ。カクテルが800円だと安いと思うのに、日本酒が800円だと高いと思うのと似てるのかもね。
クラガンモア12年 / チャーム(果物) / アロマ・ノージングキット
泥炭(ピート) / アードベッグ10年 / 「うどんの天」かけうどん
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