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2012年9月

大衆食堂でハイボール … 「ゑびす屋食堂」(立石)

大衆食堂でハイボール


 立石での2軒目は、「宇ち多゛」からもほど近い場所にある「ゑびす屋食堂」です。「宇ち多゛」ですれ違いになった小西さんたちもこちらに流れてきていて、店内で合流です。

 ちょうど昼時(12時半)なんだけど、食事を取ってる人なんていやしない。店内にいる客、全員が料理をつつきながら飲んでるというのが、下町ならではの光景かもしれませんねぇ。

 焼酎ハイボール(300円)を注文すると、厚手のグラスになみなみと注がれた焼酎と、それとは別に瓶入りの炭酸が1本、そして氷とレモンスライス、マドラーの入ったサワーグラスが出されます。これらを使って自分で酎ハイを作るので、1セットあれば、何杯かの酎ハイを飲むことができるのでした。

 今日はさらに生レモン汁(170円)も追加して酸味を強化。こうすると、さらにグイグイと飲み進めることができるようになります。

 つまみに注文したのはウインナー炒め(250円)や煮穴子やながわ(400円)などなど。

 東日本エリアの大衆食堂だけあって、定食メニューももちろん充実していて、「本日の定食」というホワイトボードには、20数種類の定食(それぞれ600~800円ほど)と、納豆(150円)、焼のり(100円)、玉子(50円)など7~8種類の副菜類が書き出されています。

 『定食で飲む』派の人たちは、定食と瓶ビールを注文して、ビールを飲み飲み食事をしたりされるんでしょうね。

 私は『おかずで飲んで、最後に炭水化物で〆』派なので、定食を注文すると、ごはん&みそ汁に行きつくころには、どっちもすっかり冷めきってしまう。

 なので、定食メニュー主体の食堂よりは、ここ「ゑびす屋食堂」のように、食堂ながら、ちまちまとした単品料理が数多くそろっているようなお店のほうが好きなのでした。

 6人で小一時間ほど飲んで、割り勘でのお勘定は、ひとり630円(←誤記ではありません!)でした。この安さが下町大衆食堂ですね。

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店頭のメニュー / ウインナー炒め / 煮穴子やながわ

店情報前回

《平成24(2012)年7月28日(土)の記録》

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午前11時に集合して … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)

「宇ち多゛」にて


 土曜日の午前11時に、京成立石駅の改札口前に集まったのは、宇ち中(うちちゅう)さん、男前H氏、白井いち恵(しらい・いちえ)さん、田之上信(たのうえ・まこと)さん、ゆりちゃん、そして私の6人。向かう先はもちろん、もつ焼きの老舗「宇ち多゛」です。

 「宇ち多゛」は、他でお酒を飲んできた人は入店お断り。必ず1軒目として行かなければならない酒場です。なので、立石で飲み歩きをする場合、まずは「宇ち多゛」からスタートとなることが多いのです。

 この時間帯、まだ1巡目のお客さんたちが飲んでいるところとあって、「宇ち多゛」名物の行列は、まだ少ない状態。表側に5~6人ほどいますが、裏手は2人ほど。裏の行列の後ろに6人で並びます。

 「宇ち多゛」の店員さんたちは、並んでいるお客の状況などもよく見ていて、どちらに並ぼうと、それほど不公平感なく店内に案内してくれます。しかも、何人かで行った場合には、なるべく近くに座らせてくれるようにしてくれるのもうれしいところ。

 『超』が付くほどの人気店なのに、ホスピタリティが非常に高いのです。

 しばらく(10分ほど)並んで、1巡目で飲んでいた「東京自由人日記」の小西康隆さんたちと入れかわるように店内へ。

 まずは大瓶ビール(キリンラガー540円)をもらって乾杯し、タン生お酢、シロたれ、レバたれ若焼き、カシラたれ、お新香・生姜のっけてお酢(つまみはすべて1皿180円、もつ焼きは1皿2本)などなどを、次々と注文。

 今日のように早い時間にやってくると、まだいろんな部位が残っていていいですね。しかも大勢でくると、いろんな種類をちょっとずつ食べることができるのがうれしい。

 ビールをコップ2杯くらい飲んだ後は、焼酎の梅割り(180円)に移行。これがまた、すばらしくもつ焼きに合うんですよねぇ!

 1時間半ほどの滞在。お勘定は6人で6,660円(ひとりあたり1,110円)でした。

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タン生お酢 / ナンコツたれ / お新香、生姜のっけてお酢

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ハツ生 / アブラたれ / レバ若焼たれ

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シロ生 / もつ煮込み / 焼酎梅割り

店情報前回

《平成24(2012)年7月28日(土)の記録》

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築地「ねこ屋」から神保町「兵六(ひょうろく)」へ

「庭のうぐいす」(スパークリング)


 銀座「ロックフィッシュ」、新橋「脱藩酒亭」と飲みすすみ、今日の3軒目は、酒友・H氏とともに築地「ねこ屋」です。

 「ねこ屋」の創業は平成20(2008)年3月。その翌年に現在の場所に移転し、今に至っています。半地下の店内は、入口すぐのところにテーブル席(1卓5席)があり、その奥に10席分のL字カウンターがある造り。女将・市川真理さんが一人で切り盛りされています。

 女将は看護婦さんでもあり、自らも酒場ファン。「ねこ屋」を開店する前は、一緒に飲み歩きをさせていただいたこともありました。

 もともと料理好きだったこともあり、「ねこ屋」は女将の手作り料理と、日本各地の地酒が楽しめるお店になっています。

 現在は女将のご都合により、水・木・金だけの営業(18時~23時30分)となっていますので、ご注意ください。満席状態が続く人気店ですので、電話で状況を確認してから向かうことをおすすめします。

 4軒目は神保町に移動して「兵六」です。

 「兵六」は昭和23(1948)年創業の老舗酒場。創業者・平山一郎氏は鹿児島出身で、創業したときから、焼酎を前面に押し出した酒場だったというから驚きます。

一.清酒は地酒の二級酒に限り特級や一級酒は絶対に置かぬ事。

一.洋酒、泡盛等は御遠慮申上げる事。

一.日本の代表的な酒である蒸留酒の焼酎を皆に再評価して頂く様大いに宣伝する事。

 これが、平山一郎氏が定めた3条項です。

 今でこそ、全国各地で愛飲されている焼酎ですが、当時の焼酎はかなりクセもあったので、好き嫌いが激しかったでしょうねぇ。

 今日も芋焼酎「薩摩無双」(650円)を湯割りでもらい、お新香を肴にいただきます。

 冷房も扇風機も電話もなしというのが「兵六」の大きな特徴だったのですが、このところのあまりの猛暑に耐えかねて、ついにエアコンを導入されたそうです。

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「ねこ屋」手取川 / ねこ薩摩揚げ / なす

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「兵六」 / 薩摩無双(湯割り) / お新香

・「ねこ屋」の店情報前回) / 「兵六」の店情報前回

《平成24(2012)年7月26日(木)の記録》

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〔お知らせ〕 読売オンライン(後編) & 週刊SPA!

酒都を歩く

 バタバタしていて更新が滞りましたが、読売オンラインの『酒都を歩く』、後編が掲載されています。記事のURLは次のとおりです。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/people/sakaba/20120906-OYT8T00965.htm

 赤羽「まるます家」の若女将・松島和子さんの、ニッコリ笑顔の写真も掲載されていますので、ぜひご覧ください。

週刊SPA! あと、現在発売中の「週刊SPA!9/18・25合併号」(390円)の特集『飲食店のローカルルールに唖然』にも、インタビュー記事が掲載されています。

 自分がインタビューされた以外の部分については、SPA!が発売されてから初めて見たのですが、まさに唖然とするようなルールがある飲食店もあるんですね。

 こちらもご笑覧いただけるとありがたいです。

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〔お知らせ〕 読売オンライン『酒都を歩く』でご紹介いただきました

酒都を歩く


 先日、取材を受けた『酒都を歩く』の記事の前篇が、YOMIURI ONLINEに掲載されました。記事のURLは次のとおりです。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/people/sakaba/20120906-OYT8T00853.htm

 書き出しからして、『蒸し暑い8月の平日午前10時。夏休みをとり、単身赴任先の広島県呉市から都内の自宅に戻った浜田信郎は、JR赤羽駅近くの「まるます家」にいた』という格調の高さ。さすがプロですねぇ。

 記事では「変わらなければいけないサラリーマンと、変わらない老舗酒場」の対比をうまく表現していただいています。

 「変わらない老舗酒場」の代表として、当日の取材の場も提供していただいた昭和25(1950)年創業の「まるます家」(赤羽)と、昭和21(1946)年創業の「武蔵屋」(野毛)を挙げさせていただいたところ、後日、その「武蔵屋」にまで足を運んでいただいて、今回の記事にしてくださいました。女将さんの笑顔の写真が、実にいいですね。

 この「武蔵屋」の取材日は、夏休みを終えた「武蔵屋」が、秋の営業を再開した9月4日(火)だったんだそうで、開店前にすでに10人以上の行列ができていたそうです。

 我われ酒場ファンにとって年中行事となりつつある、秋の「武蔵屋」再開。「武蔵屋」が開くと、そろそろ燗酒の季節になってきたなぁ、という感じですね。近いうちにぜひ行ってみなければ!

 一方の「まるます家」も、長らく不変を続けていたのですが、このところのうなぎの高騰で、先日「ついに値上げする事に相成り、大変心苦しく申し訳ございません」という張り紙が出されました。それでも他所と比べると格安なので、飛ぶような売れゆきで、値段の高いものから順に売り切れていきます。

 この記事の後編の掲載予定日は、来週、9月18日(火)だそうです。ぜひご笑覧いただけるとありがたいです。

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廣島呉藩・新橋浪人店 … 立ち呑み「脱藩酒亭(だっぱんしゅてい)」(新橋)

タコ刺しと夏にごり


 今日の2軒目は、夏休み前から『この夏休み中に、ぜひ行ってみよう』と心に決めていた、新橋の立ち飲み屋、「脱藩酒亭」です。

 「脱藩酒亭」は、酒王「千福」で知られる呉市の三宅酒造が新橋に、2011年1月に開店した立ち飲み店。正式には「廣島呉藩 立ち呑み 脱藩酒亭 新橋浪人店」という長い名称。

 一度行ってみなければ、と思いながら、なかなか新橋に出かける機会がないまま、1年半がたってしまったのでした。

 店は烏森神社の参道を抜け、階段の左側の路地を左に折れた先にありました。

 小さな店内は、両側の壁際と奥に立ち飲みカウンターがある、逆コの字タイプ(コの字の内側が立ち飲みスペース)。一番奥が小さな厨房になっているようです。

 そのカウンターの一角に立ち、まずはハートランドビール(450円)から始めます。

 店内には先客が3人ほど。その3人は呉出身で東京在住の人の様子。六日ぶりくらいに聞く呉弁が、なんだかとても懐かしい感じ。

 ビールを飲み干したところで、「千福・夏にごり」(1合400円)と、つまみにはタコのさしみ(450円)をもらいます。

 仕事を終えた男前H氏や、先ほど銀座「ロックフィッシュ」を出るころに、入れ替わりで入ってこられたゆりちゃんと、ライターで小岩「野暮酒場」の店主でもあ田之上信(たのうえ・まこと)さんのお二人も、来てくれて合流。

 東京の呉酒場は、もっと『呉だぞ!』ということを前面に打ち出した酒場かと思いきや、意外と普通でちょっと拍子抜け。つまみに“がんす”(300円)があるのと、カウンター上の調味料として、呉産の激辛ペッパーソース「荒くれモン」があるのが呉らしいところかな。鶏皮のみそ煮とか、スープ豆腐、鯛のあら煮なんかを置いてくれると、とってもうれしいんだけどなぁ。

 でも最後にいただいた大吟醸酒「王者」(700円)は、すごくおいしかったです。

店情報

《平成24(2012)年7月26日(木)の記録》

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店情報: 立ち呑み「脱藩酒亭(だっぱんしゅてい)」(新橋)

    脱藩酒亭
  • 店名: 立ち呑み 脱藩酒亭 新橋浪人店
  • 電話: 03-3504-1029
  • 住所: 105-0004 東京都港区新橋2-9-17
  • 営業: 16:00-23:00、土日祝休
  • 場所: 新橋駅烏森口から、烏森神社に向かい、神社の階段に向かって左側にある細い路地を抜けて左折。しばらく先、左手。新橋駅から徒歩3~5分ほど。
  • メモ: 「千福」で知られる呉の三宅本店が新橋に開いた、呉の10人も入ればいっぱいになる小さな立ち飲み店。「千福」は上撰1合400、純米1合450。ハートランドビール450、ギネスビール500、焼酎(湯割り、水割り)400・(梅・れもん・ウーロン茶・炭酸・ジンジャエール・ホイス)450、ウヰスキー450、ハイボール450、ソフトドリンク(ウーロン茶・ジンジャエール)450。〔広島直送のつまみ類〕がんす300、じゃこ天300、とりから450、小いわし天ぷら350、牡蠣塩辛400、スモークオイスター400、牡蠣フライ450。他に駄菓子などもあり。鶏のから揚げ450、タコのさしみ450、水餃子350、ミニお好み焼き450。〔黒板の手書きメニュー〕大粒カキポン450、冷奴300、モロQ300、ポテトサラダ300、ポークチョリソー450、オニオンスライス300、冷トマト350、枝豆350、メバル南蛮漬450、梅酒450、レモン酒450、夏にごり酒1合400、宮島絵巻・吟醸100ml500。公式サイトあり。(2012年7月調べ)

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平日の早い時間帯でも … バー「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」(銀座)

通路の奥が「ロックフィッシュ」


 銀座「ロックフィッシュ」にやってきました。いつも満員で、なかなか入ることができないこのお店。さすがに平日の早い時間帯(現在の時刻は午後4時半)なら大丈夫だろうと思っていたのですが、なんと、この時間でも立ち飲みカウンターに先客が4人、奥のテーブル席にもお客さんが座っているではありませんか! う~む、さすがじゃのぉ。

 昔はカウンター席に、椅子席の部分と、椅子がない立ち飲みの部分があったのですが、現在は椅子はすべてなくして、カウンター席は立ち飲み専用になっているようです。

 そのカウンター席の真ん中あたり、オーナー・バーテンダーの間口一就(まぐち・かずなり)さんの、ちょうど正面あたりに立ち、注文は銀座「ロックフィッシュ」の看板メニュー、角ハイボール(840円)です。これを飲まなきゃ始まらない。

 角ハイボールといっても、現在、世間でブームになっている角ハイボールと、ここ「ロックフィッシュ」の角ハイボールとはまるで別物といっても過言ではない飲み物です。

 冷凍庫で冷やした復刻版の角瓶とグラス、ウイルキンソンの炭酸。このグラスに、復刻版角瓶のウイスキーを注ぎ、ウイルキンソンの炭酸をいれる。最後の仕上げにレモンピールをすればできあがり。

 氷は入れないし、かき混ぜもしません。

 こう書くと、なにやらものすごく簡単そうに感じますが、自分で同じように作ってみても、決してこれと同じ美味しさにはならないんだから、不思議ですよねぇ。

 できあがった角ハイボールの甘み、炭酸の刺激、アルコールの強さ、すべてが絶妙なバランスを保っているのです。

 私にとっての角ハイボールの二大巨頭は、ここと、松山のバー「露口」ですね。

 もう1杯、角ハイボールをおかわりして、45分ほどの滞在。いい気持ちに酔って、お勘定は1,680円でした。ごちそうさま。

店情報前回

《平成24(2012)年7月26日(木)の記録》

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新装開店して支店まで … 立ち飲み「いこい」(赤羽)

立ち飲み「いこい」


 「まるます家」で、『酒都を歩く』の取材を終えたのが午後1時過ぎ。「せっかくの赤羽なので、もう1軒行きましょう!」と二人で向かったのは、立ち飲みの「いこい」です。

 ものすごく久しぶり(4年ぶり)にやってきた「いこい」は、すっかりリニューアルされて、小ぎれいなお店になっています。

 後ほど調べた「いこい」の公式サイトによると、今年(2012年)の1月11日、午前11時に新装開店したんだそうです。

 しかも、以前からあるこの「いこい」が本店で、すぐ近くに支店もできています。

 ここ「いこい」を改装するのにあたって、その工事期間中に移転して営業していた店舗を、そのまま残して支店とし、新装開店した元の店舗を本店としたもののようです。

 今いる本店は午前11時から、夜10時までの営業で日祝定休。支店のほうは朝7時からの営業で無休。ただし閉店時間が日祝だけ違っていて、月~土は夜10時まで、祝日は夜9時半まで、日曜日は午後2時までと、日曜日だけちょっと短くなっています。

 「いこい」と言えば、池袋の「ふくろ」と並んで、朝7時から飲めるのが特長の人気酒場。この特長は支店のほうが継いでいます。

 そして、もうひとつの大きな特長が、値段が安いこと。これは新装開店した今も変わってませんねぇ。なにしろ刺身を含むつまみ類は、ほぼ1皿110~130円ですもんねぇ。

 まずはホッピーと酎ハイ(250円)をもらって乾杯し、つまみはマグロ刺身や、もつ煮込みをもらって、支払いはその場でキャッシュ・オン・デリバリー(品物と交換払い)。千円もあればしっかりと飲み食いできる、センベロの雄のような立ち飲み屋なのです。

 「いこい」を出たところで、まだ午後2時20分。赤羽駅から京浜東北線に乗り込んで、都心部の酒場を目指しますが、あまりの暑さと、ほろ酔いによる眠気に、新橋駅のホームで断念。山手線経由で帰路に着いたのでした。

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マグロ刺身、もつ煮込み / 豚大根煮、おひたし / 〆サバ

店情報前回

《平成24(2012)年7月25日(水)の記録》

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鯉を肴に取材を受ける … 鯉とうなぎの「まるます家(-や)」(赤羽)

鯉のあらい


 1週間(9日間)の夏休みも、すでに中日(なかび)5日目。やってきたのは赤羽の名店、鯉とうなぎの「まるます家」です。

 現在の時刻は午前10時。こんな時間なのに、店内はすでに混んでいて、かろうじて空いていた左側コの字カウンターの角の部分に座り、同行者の到着を待ちます。

 いつもは自分が取材をさせてもらう側になることが多い「まるます家」ですが、今日はなんと、自分自身が取材される側。

 読売新聞のニュースサイト、YOMIURI ONLINEに掲載中の『酒都を歩く』の取材を受けることになったのでした。

 この『酒都を歩く』という企画の趣旨は、酒場の達人の人生を描きつつ、名酒場の情景と重ねあわせ、酒場巡りの楽しさ、奥深さを伝えようというもの。

 現在までに登場されているのは、吉田類さん、森下賢一さん、倉嶋紀和子さん、そしてなぎら健壱さんという錚々(そうそう)たる顔ぶれ。

 そんな中に私なんぞが混ざっちゃってもいいんでしょうか、って感じです。

 そういう企画なので、人を取材しながらも、あわせてその人が愛する酒場も取材しているというのがおもしろいところ。類さんは神保町の「兵六」、森下さんは木場の「河本」に亀戸の「伊勢元酒場」、倉嶋さんは西荻窪の「よね田」、そしてなぎらさんは浅草の「正ちゃん」。そして私はここ。ぜひ「まるます家」さんでとお願いしたのでした。

 すぐに読売新聞の記者さんも到着。さっそく鯉のあらい(400円)と、このところすっかりはまっている鯉のうま煮(750円)をもらって、飲み物はジャン酎(950円)に加えて、モヒートセット(ミントとライム、100円)を二人分いただきます。

 もちろん若女将・松島和子さんも取材に加わってくださって、朝からとっても楽しい取材となりました。本当にありがとうございました。

 この日の記事が掲載されるのが楽しみです。

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「まるます家」 / ジャン酎+モヒートセット / 鯉のうま煮

店情報前回

《平成24(2012)年7月25日(水)の記録》

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呑兵衛達の最終集結地 … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

店内の様子


 新宿西口思い出横丁の地下にあるバー「みのる」を出て、西武新宿線・鷺ノ宮(さぎのみや)駅に到着したのは午後11時過ぎ。

 う~む、微妙。「ペルル」は先代の時代から、閉店時刻の11時半になると必ず閉店することになっているので、あと20分ほどしかありません。しかしながら、ここまで来たので顔は出しておきたいなぁ。

「こんばんは。もう終わりですよね。」

 と「ペルル」の扉を開けると、店内はすでに片づけを始めている様子。

「このあと『満月』に向かいますから。」

 と大常連のDさん。

「わかりました。先に行ってますね。」

 「満月」は10人も入れば満席になるカウンター中心の小さな居酒屋。夜遅くまで(午前2時ごろまで?)開いているので、地元の呑兵衛(のんべえ)たちの最終集結地点として、毎晩、にぎわっているのでした。

 午後5時の開店から10時ごろまでは店主夫妻が切り盛りし、10時以降ラストまでは息子で二代目の、あきら君が切り盛りします。

 こんなに小さな店ながら、実はとなりの店(ラーメン屋だったらしい)も吸収合併して大きくなった「満月」は、今でも店の両側に入口があって、店内の様子は、ざっというと漢字の「四」のような感じ。(上の辺の、左右に入口があり、下が厨房スペースです。)

 座るとまず飲み物を注文します。ビールや日本酒、ワインなどももちろんありますが、深夜の常連さんたちに人気が高いのは酎ハイです。酎ハイはいずれも1杯300円で、レモン、グレープフルーツなどの定番の他、シークヮーサー、すもも、梅、青りんご、梅しそ、コーヒーなどなどが選べます。

 料理はカウンター上段に並ぶ大皿の中から選びますが、それ以外にも注文を受けてから作ってくれる料理も短冊メニューに並びます。

 Dさんたちとも無事に合流して、午前1時40分ごろまで「満月」を堪能したのでした。

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マカロニサラダ、チョリソ / 厚揚げ野菜炒め / 梅しそサワー

店情報前回

《平成24(2012)年7月24日(火)の記録》

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