〔コラム〕 「酒都を歩く」藤原法仁さん・橋本健二さん
「古典酒場」の居酒屋ブロガー座談会で、創刊号からずっとご一緒させていただいている、「酔わせて下町」の藤原法仁さんと、「居酒屋考現学」の橋本健二さんのお二人が、読売ONLINE「酒都を歩く」に登場です。
藤原さんの記事 → (前編、後編)
橋本さんの記事 → (前編、後編)
藤原さんのインタビュー酒場は、立石の「江戸っ子」と「とっちゃんぼうや」、そして“呑んべ横丁”のスナック「伯爵」。立石は藤原さんのホームタウン。最後に呑んべ横丁の、しかもスナックで締めくくるところが、実に藤原さんらしい!(←褒め言葉です。)
大学入学と同時に、立石を離れた藤原さんが、再び故郷・立石に戻ってきたのは20年ほど前。近くの大衆酒場で飲み始めて、「京成線沿線は大衆酒場の宝の鉱脈。自分は王家の谷に住んでいる」と悟ったんだそうです。
墨田区の鐘ヶ淵通り一帯を『酎ハイ街道』と名付けたのも藤原さん。会社社長ということもあって、当時は極力目立たないようにしてきましたが、『酎ハイ街道』という名称は、今や立派にひとり歩きしています。
いっぽう橋本さんのインタビュー酒場は、池袋の「ふくろ」に、下北沢の「楽味」と「宿場」。この「酒都を歩く」の記事では、登場する各人が、それぞれ自分の行きつけの酒場でインタビューを受けるので、各回に登場する酒場群が、そのまま首都圏の名酒場リストの様相を呈しています。
橋本さんは、東京大学を卒業後、研究者の道に入り、現在は武蔵大学社会学部教授。専門分野が社会階層論、階級論ということで、「居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある」と、酒場研究にも精力的に取り組まれ、その情報を自らのブログ「居酒屋考現学」にも記録されています。
今回は、その橋本さんの研究用の手帳も公開されているのがおもしろいところです。
酒場そのものではなくて、その酒場で飲み歩く人たちに焦点を当てたこの企画。すごく新鮮で、毎週火曜日の更新が楽しみです。
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