珍味・鱧の子の煮もの … 小鍋立て「五鉄(ごてつ)」(呉)
「珍しいものがあるよ」と出してくれたのは、鱧(はも)の子の煮もの。
小鍋立て「五鉄」では、天然ものの魚しか扱わないので、ときどきこういう珍しい部位が登場するのです。
今日は仕事仲間と6人で「五鉄」の奥に一間だけある小上がりに入り、掘りごたつ式のテーブルを囲んでいます。
「五鉄」の店主・蒲原明(かんばら・あきら)さんは、広島での会社勤めを終えた後、生まれ故郷の呉に戻り、8年前(2004年)にこの店を開店しました。
会社勤めのころから食べ歩きが趣味だった店主は、その趣味を活かして、おいしいものが食べられる店を作ったのでした。
店内はL字のカウンター席(11席)主体で、それ以外にはこの小上がりがあるだけ。
小鍋立て「五鉄」という店名からもわかるとおり、店主は池波正太郎の大ファンでもあり、カウンター上や、お手洗いの壁際にある小さな本棚には、池波正太郎の文庫本や、グルメ本、江戸文化本などがずらりと並んでいるほか、メニューにももちろん『小鍋立て(一人前)』という項目があり、しゃも鍋(1,800円)、すき焼き鍋(3,000円)、黒豚鍋(1,300円)、キムチ鍋(1,400円)、レタスしゃぶしゃぶ(1,300円)、地鶏とキノコ鍋(1,800円)、もつ鍋(1,300円)、湯豆腐(500円)、五鉄鍋(冬1,500円)、浅蜊の小鍋立て(夏600円)、かき鍋(冬1,300円)といった料理がそろっています。
今日は「この店に来るのは初めて」という人もいたので、刺身盛り合せ(時価)に始まって、地鶏(帝釈しゃも)のたたき(800円)、出し巻き玉子(500円)、山芋の鉄板焼(600円)、五鉄焼(お好み焼き風、600円)、地鶏(日向地鶏)の塩焼(700円)などの名物料理をずらりと注文。最後に各人の好みで、ちょっとうどん(うどんの小盛り)か、ミニざる(ざるそばの小盛り)で〆としたのでした。
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