〔追悼〕 伊丹由宇さん・成田一徹さん
2012年9月30日(日)に“食の狩人”として知られるマルチライターの伊丹由宇(いたみ・ゆう)さんが、10月14日(日)に切り絵作家の成田一徹(なりた・いってつ)さんが、相次いで急逝されました。
ブログ「米澤の日々仰天」によると、伊丹さんは「大好きな多摩川神社散歩の途中、最近頻繁に起こっていた持病の“めまい”に襲われたようで、昏倒して頭部を強打し」、亡くなられたのだそうです。
一方、ブログ「私は眠らない。」によると、成田さんは10月8日に、都内の駅で「気分が悪い」と訴えて、救急車で病院に運ばれたそうですが、脳出血だったそうで、その後の治療もむなしく14日午前、逝去されました。
伊丹さんとは「古典酒場 Vol.9」のホルモン酒場特集で、佐藤和歌子(さとう・わかこ)さんと共に鼎談をさせていただきました。
「俺は、そんなにホルモンに詳しいわけじゃないんだよ」なんておっしゃいながら、鼎談が始まると、「実はホルモンっていう言葉の歴史は大正時代までさかのぼるんですよ」とか、「髄と横隔膜を出したのは、五反田の『日南』が一番最初ですね」と教えてくださったり、1本4千円もする牛タンのお店を紹介していただいたりと、びっくりの連続でした。
成田さんとは、こちらもまた「古典酒場」の関係で、成田さんと倉嶋編集長が、阿佐ヶ谷の「燗酒屋」で飲まれいるところへお誘いいただき、ご一緒させていただいたのでした。(→その時の記事)
いぶし銀のような渋さを感じるその切り絵の魅力、そして“一徹”というお名前の語感から、もっと年配の、頑固な親爺さんというイメージでいたのですが、実際にお会いした成田さんは、とても楽しくて好奇心旺盛で、実際の年齢よりもうんと若々しく見える方でした。
「神戸にもいい酒場がたくさんありますよ」とおっしゃっていただいたのに、ついに神戸でご一緒させていただくことはかないませんでした。
お二人とも63歳。若過ぎます。しかも本当に急なことで、ご家族のみなさんの悲しみを思うと、胸がいたみます。
謹んでお二人のご冥福をお祈り申し上げます。
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コメント
え!大変です。成田さんのことは、倉嶋編集長「古典酒場編集長…」のブログを拝見していてわかっていたのですが、まさか伊丹さんまでお亡くなりになるとは…(涙)。
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
投稿: 仙台おおぽん | 2012.10.15 02:44