ホルモン煮を推察する … ジンギスカン焼「關白(かんぱく)」(呉)
沼袋「たつや」の店主夫妻(たっつんさん、まるたんさん)が、夏休みを取って呉にも来てくれたので、一緒に飲みに出かけます。
「魚がいい? 肉がいい?」と聞いてみると、
「『關白』のホルモン煮が気になります」
という返事。やきとん屋の店主だけあって、やっぱり他の地域でどんなホルモン料理が出るかが気になるんでしょうね。
そんなわけで3人で「關白」に入り、まずはそのホルモン煮もついてくる晩酌セット(1,000円)を人数分、注文します。
ホルモン煮は、ひと口大にカットした豚の内臓5種類(ハツ、フワ、ガツ、コブクロ、シロ)を、ゆでては水を捨て、またゆでては水を捨て、さらにゆでては水を捨てと3回繰り返すことによって、やわらかく、匂いも全くない状態にしたものを、最後にコンニャクも加えてもうひとゆでし、刻みネギをたっぷりのせて、ポン酢醤油でいただく一品。
ここまでゆでると、それぞれの内臓のクセというか、個性はまったくと言っていいほどなくなり、どれも同じような食感になります。
ここまで豚もつのクセをなくしてしまわないと、呉の呑兵衛たちに受け入れられなかったんだろうな、と私は推測しています。
昭和35(1960)年に、やきとん(=豚もつの串焼き)屋として創業した「關白」ですが、それから14年後の昭和49年に、毎日新聞呉支局から発行された『呉うまいもん』の中では、すでに今と同じくジンギスカン焼とテール鍋の店として紹介されています。つまり、創業当時のやきとん屋という形態は、それほど長くは続かなかった、ということなんですね。
やきとんとしては長続きしなかった豚もつを、なんとか食べてもらおうと工夫して、このホルモン煮にたどりついたんだと思います。
豚耳と牛バラのミックス焼き(1,200円+税)と、生ビール大ジョッキ(950円+税)を追加して、2時間ほどの滞在。お勘定は3人で7,250円でした。ごちそうさま。
ホルモン煮(ハーフ)かき混ぜる前 / 鶏唐揚げ(ハーフ) / 牛バラと豚耳のミックス
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コメント
食べ呑み同時進行なおいらですが、、、
一軒目から飛ばしすぎましたね
よくよく考えてみれば、寝ないで午前中から羽田のラウンジで呑んだくれ、機内で呑み漁り。。。
ハラパンな一軒でした♪
投稿: たっつん | 2012.10.22 10:47