カツ丼を肴にそば屋酒 … そば処「豊年屋(ほうねんや)」(鷺ノ宮)
単身赴任先からの久しぶりの帰宅で、昼は家族と家電製品の買い出しなどで過ごしたあと、夕方になってふらりと飲みに出かけます。
こっちにいるときは、日曜日の夜となると、“よじかわ”とか“よじあき”などと言いながら、午後4時に開店する「川名」や「秋元屋」に出かけたものですが、明日、横須賀まで出かけないといけないので、今日は深酒せず、なるべく軽めに飲み終えたい。
そんなときにちょうどいいのが、そば屋の存在です。別に、趣味そばと呼ばれるような、そばやお酒にこだわりぬいたそば屋じゃなくてもかまいません。町場のそば屋でも、軽く飲むことができるのが東京のいいところです。
今日は、鷺ノ宮駅のすぐ近くにある、出前もしてくれる、ごくごく普通のそば屋、「豊年屋」で、軽く酒食することにしました。
店内は4人掛けテーブル席3卓に、小上がりに4人掛けの座卓が2卓の計20席。私は小上がりの奥側の座卓の、入口上部に置かれたテレビが見える場所に座り、すぐに注文を取りに来てくれたおかみさんに、ビールと板わさ(400円)をお願いします。
ビールやお酒は、メニューには載ってないんだけど、そば屋には必ずあるようです。
すぐに出されたサッポロ黒ラベル中瓶には、「かっぱえびせん」の小皿が添えられます。
板わさは、飾り切りされた蒲鉾(かまぼこ)が6切れに、斜め切りの鳴門(なると)が2切れ。四角い皿のふちには練りわさびが添えられ、別の小皿で醤油が出されます。
生(なま)ものを置いていない町場のそば屋にとって、板わさは刺身代わりにもなる品。プリッとした蒲鉾の食感は、ある意味、刺身よりもいいつまみになるかもしれません。
そば屋のつまみは、元々はそばの具材になるものを流用したものが多くて、この蒲鉾は、おかめそば(700円)の具の一部なんですね。
この店で、つまみらしい一品というと、この板わさの他には、ちらし天ぷら(1,800円)とお新香(300円)くらいしかありません。しかしながら呑ん兵衛にとっては、そばや丼物だって、そのままつまみになるので大丈夫。私も燗酒とカツ丼(900円)を注文します。
すぐに出されたのは割子のそば。この店の丼物には、お新香とお吸物が添えられるほか、丼が出る前に、割子のそばが出されるようなのです。北海道産のそば粉で打つというこのそばが、ツルツルっとコシがあって実にいい。
燗酒は「菊正宗」の1合入りガラス瓶。カツ丼の頭の部分をつまみにチビリチビリ、煮汁の染みたごはんをつまみにチビリチビリ、お新香をつまんでチビリチビリ、さらにはお吸物でチビリチビリとお酒を飲んで、すっかりお酒を飲み干してから、残っているカツ丼をガッツリと食べて〆とします。
1時間ちょっとの滞在で、お勘定は2,200円。中瓶ビールと燗酒1合で900円だったんですね。ビールが500円、お酒が400円ってとこでしょうか。どうもごちそうさま!
かっぱえびせんとビール / 板わさ(蒲鉾と鳴門) / 燗酒は「菊正宗」
丼物につく割子そば / カツ丼が出される / 汁がしみたご飯もうまい!
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