カツオ、サバ、マグロ … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)
都立家政まで移動して、東京での3軒目は、魚料理と天ぷらの「竹よし」です。
ここにくると、やっぱり刺身と熱燗ですね。刺身盛り合せの「小」(650円)と、菊正宗の燗酒(350円)を注文します。
呉も酒と魚のうまい土地ですが、その酒と魚と、東京でいただく酒と魚は、ちょっと違います。どちらがうまい、まずいではなくて、どちらもうまいんだけど、内容が違うのです。
呉は瀬戸内海でとれる、身の旨みが複雑で濃厚な小さめの魚に、わりと淡泊な味わいの、軟水で造られる日本酒を合わせていく。
東京のほうでは、マグロやカツオなどを筆頭とする、スパッと旨みの方向が分かりやすい魚に、これまたスパッと切れのいい、硬水で造られた灘の清酒を合わせていく。
どちらも、それがすべてというわけではなくて、一つの典型的な例を挙げたのに過ぎませんが、私はそんな風に感じています。
今日の刺身(小)盛り合せは、もどりカツオのたたきと刺身、シメサバ、そして「竹よし」自慢のマグロ(中トロ的部位)です。
「東京で魚料理屋をやっていくなら、マグロはいつもいいものを入れてなきゃダメだよ」
開店当初によくいらしていた常連さんにそう言われて以来、マグロは常にいい品ものを仕入れているんだそうです。
菊正宗の燗酒が、本当によく合います。
そうこうしているうちに、大常連さんのふぢもとさんや直ちゃん、さらにはご飯ものをたくさん食べることで、この店では有名な“ごはん君”もやってきて、イトヨリダイの姿焼き(800円)やら、“ごはん君”の注文したサバ棒ずし(800円)やらと、カウンター上は大にぎわい。
常連さんたちの注文品は、遠慮なく「ちょっとちょうだいね」と分けてもらえるのもうれしいですよね。(いいのか?!)
日付けが変わってのお勘定は1,750円でした。どうもごちそうさま。
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