松山から母が出てきて … 料理屋「灘(なだ)」(呉)ほか
松山から母がやってきて、呉観光をしたあと、夕食は料理屋「灘」に向かいます。
平成12(2000)年に、店主・灘佳憲(なだ・よしのり)さんが創業したこの店は、平成20(2008)年5月に現在の場所に移転。
店名に“料理屋”と冠してあるとおり、この店の売りはなんといっても料理。お酒は、その料理を美味しくいただくための脇役的な存在ながら、料理の味をより盛り立てるように、少数精鋭のいいお酒がそろっています。
「若い人たちも気楽に食べに来れるような、敷居の低い和食店にしたいんです。」
店主・灘さんがそう話してくれるとおり、この店には社用族は少なくて、ひとり客が多い。毎日のようにやってくる常連さんもいて、客層が老若男女幅広いのが名店の証ですね。
まずは生ビールで乾杯し、料理はお造り(刺身)の盛り合わせからスタート。お造りが出たところで、飲み物も広島は西条の地酒、「賀茂泉」を燗でいただきます。
2品目は、店主自慢の洋風創作料理の中から、サザエの香りバター焼きをいただきます。
香りバターというのは、みじん切りにしたパセリとニンニクをバターに混ぜ込んだ、エスカルゴ・バターのこと。サザエの香りバター焼きは、カタツムリで作るエスカルゴの代わりに、サザエを使った料理なのです。
サザエもまぁ、海にいる大きなカタツムリみたいなものなので、エスカルゴ・バターとの相性も抜群。ギュッとしっかりしたサザエの弾力感は、エスカルゴよりもいい感じ。
フランスパンのトーストを添えてくれるので、それにエスカルゴ・バターをかけて、美味しいソースを残さずいただけます。
続いても人気の創作料理、海老サンド揚げです。名前のとおり、海老を薄いパン生地で包んで、からりと揚げたもの。レモンをちょいと搾りかけて、塩でいただきます。
そうそう。この店では、カキフライも、薄いパン生地で包んで揚げてくれるんですよねぇ。海老サンド揚げも、カキフライも、このパン生地の揚げ物が実にうまいんだ。
そろそろお腹も満ちてきて、ここからは珍味をつまみに、引き続き燗酒です。
まずは丹波の黒豆。枝豆と同じようにさっとゆでていただくのですが、ぷっくりとふくらんだ豆の味わいがものすごく濃厚です。
そして、うるか。鮎の塩辛ですね。かなり苦味があるのですが、その苦味が旨みにつながって、日本酒との相性は抜群です。
最後は海鮮おこげで〆て、ごちそうさま。
この後さらに、呉で最初のスタンドバー「どん底」から、新進気鋭の人気オーセンティックバー「アンカー」へとハシゴ酒。広島での同窓会に行っていた妻(呉出身)も帰ってきて、最後は屋台の「八起」で呉酒場めぐりの〆としたのでした。
「アンカー」ジャックローズ / チャーム(お通し) / 炒りたて生アーモンド
・「灘」の店情報(前回) / 「どん底」の店情報(前回) / 「アンカー」の店情報(前回) / 「八起」の店情報(前回)
| 固定リンク | 0
コメント