めばるの煮つけで燗酒 … お食事処「一つ家(ひとつや)」(呉)
「一つ家」はカウンター10席、小上がりの座敷に1卓4席ほどの小さな小料理屋。女将さんの手作り料理を、しっかりと味わうことができる人気店です。
他の小料理屋さんもそうであるように、この店も、それぞれの料理の値段表記はありません。カウンターの上段に並ぶ大皿料理が、それぞれ500円から1,000円くらいといったところでしょうか。いずれにせよ、お勘定書きをもらって、驚くようなことはありません。
今夜は、その大皿料理のひとつに、メバルの煮付けを発見。さっそくそのメバルと、目の前にあったゴボウのきんぴらをもらって、燗酒(千福)を大徳利でお願いします。
このところ、煮魚と燗酒のすばらしい相性にはまっていて、この組み合わせをたのむことが多くなっています。
「灘」や“とり屋”のように、注文を受けてから煮付けてくれるところももちろんですが、ここ「一つ家」や「魚菜や」、そして大衆食堂の「森田食堂」「くわだ食堂」「寿」などのように、あらかじめ煮て置いている煮魚も、味がよくしみていておいしい。
東京・横浜にいるころは、それほど煮魚を好んで食べた記憶はないのですが、呉だと煮魚に走るのは、出汁のせいでしょうか。
煮魚の皿には、メバルと一緒に煮込んだ豆腐も付けてくれているのですが、これがまたいい! この豆腐だけでもいい酒の肴です。
メバルをすっかり食べ終えて、ごはんとみそ汁を注文すると、今日は白飯の他に、鳴門金時(さつまいも)の炊き込みご飯もあるというので、そっちをもらいます。
鳴門金時ごはん、みそ汁と一緒に出してくれたのは、この店では“手抜き豆腐”と呼ばれている冷奴と、大根のぬか漬けです。
薄~くスライスしてくれた、この古漬けの大根のおいしいこと。
ゆっくりと1時間半ほどの滞在。お勘定は2,800円でした。どうもごちそうさま。
めばる完食 / ごはん、みそ汁、手抜き豆腐 / 大根の古漬け
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