魚のモツ煮に舌づつみ … 「北吉さしみ(きたよしさしみ)」(呉・倉橋町)
倉橋島は室尾に、「北吉鮮魚店」が営む魚主体の酒場、「北吉さしみ」があります。地元の漁師さんたちも夜な夜なやってくる酒場なので、魚の味と鮮度は折り紙つき。
今日は職場の飲み仲間たち8人で、2台の車を連ねて倉橋島までやってきました。
「北吉さしみ」の名物は、店名にもなっている刺身と、穴子の湯引き、そして魚の内臓も入ったあら煮(魚のモツ煮?)です。
「その3品は絶対にいただきますから!」
数日前に席を予約する段階から、強く念押しをして、今日の日を迎えたのでした。
呉を出発して約1時間(距離にして30キロ弱)。午後6時半に「北吉さしみ」に到着すると、入口を入ってすぐの、タイル張りのフロアにあるテーブル席(8席ほど)は、すでに地元の呑ん兵衛たち(きっと漁師さんたち)で大いに盛り上がっている状態。
う~ん。実に酒場らしいいい雰囲気だ。
まだ素面(しらふ)の我われは、その横をそっと通って、隣接する座敷席へ。お店の人は、テーブル席との間にある襖(ふすま)を閉めてくれようとするのですが、ここはやっぱり開いてた方がいい。この酒場らしい空気を、ぜひ共有しようではありませんか。
我われも生ビールと、ソフトドリンク(ドライバー2人)でカンパァ~イッ!
すぐに刺身(イカ、ヒラメ、カンパチ、タイなどの盛り合せ)と、それを追いかけるように穴子の湯引きが出されます。
「今日は穴子が少なかったので、イカを混ぜてます。ごめんなさいね。」
と言いながら出してくれた穴子の湯引き。プリッとした穴子はもちろんのこと、イカゲソの湯引きもしっかりとした食感(弾力感)で、これまたいいですねぇ。
「熱燗(あつかん)ください!」
思わずそう注文してしまうくらい、旨みたっぷり。刺身用の醤油が、島特有の、ちょっと甘めの醤油というのもいいんでしょうね。
熱燗で出された日本酒は、ここ「北吉鮮魚店」のすぐ近くで造られている、倉橋の地酒、「三谷春(みたにはる)」です。
そして魚のもつの煮込み。内臓や卵、目玉のまわり、魚のあら、そして豆腐をと煮込んだあら煮は、熱燗が進んで仕方がない。
通常は、このあたりで満腹になるのですが、今日は食いしん坊(そして呑ん兵衛)がずらりとそろっているので、まだまだ序の口。
だし巻き卵と、サワラのたたきを追加注文すると、だし巻き卵の出汁(だし)の濃厚なこと。そしてこれも甘い味つけ。
うちの田舎(松山市のはずれ)のほうもそうなんですが、昔から甘いのがごちそうという感覚なんでしょうね。ケチャップとマヨネーズも添えられているのがおもしろいなぁ。
サワラのたたきは、表面が黒く焦げるほど、しっかりと火が通ったたたきなんですが、これはこれでまた美味しくていいですねぇ。
ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、お勘定は8人で25,000円(ひとり当たり3,125円)でした。大満足。どうもごちそうさま!
「北吉鮮魚店」側の看板 / 座敷から見たテーブル席 / 壁の短冊メニュー
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