呉らしく、酒場らしく … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
東京の飲み友・Cさんが、お友達と二人で来呉され、3人で「魚菜や」に向かいます。
Cさんは料理好き、日本酒好きなので、ここ「魚菜や」か「灘」あたりがいいだろうなと候補を絞り、最終的にカウンターメインで、他のお客さんたちとも会話ができ、より呉らしい、そしてより酒場らしい雰囲気を味わえそうな「魚菜や」にしたのでした。
L字カウンターの角を挟むようにして3人で座り、まずは生ビールをもらって乾杯。
お通しのヌタを肴に生ビールをいただきながら、毎日手書きされる品書きを確認します。
今日の一品料理は、タコ刺、〆さば、ごまさば、牛すじとジャガ芋煮込、ベーコンとハスのきんぴら、ごぼうのサラダ、冷たいポテトサラダ、カキフライ、小いわし天、タコ天、まいたけ天、ホーレン草のごまあえ、焼きいわし、冬瓜の煮物の14品。この他に関東風・関西風のダシが選べるおでんがあります。
呉の小料理屋さんの多くがそうであるように、この店もお品書きに値段表記はなく、刺身は時価、おばんざいは1品400円から。揚げ物は600円から。おでんは関西風/関東風があって1個150円からとなっています。
安くはないものの、びっくりするほど高くもない。出してくれる料理やお酒の割りには、安く感じるかな、といったお店だと思います。
メニューに並ぶ刺身3種(タコ刺、〆さば、ごまさば)をすべて1人前ずつ盛り合わせてもらうと、〆サバやタコの美しいこと。ゴマサバは本当にいいつまみになりますねぇ!
日本酒は、地元呉の5銘柄(千福、華鳩、雨後の月、宝剣、白鴻)に、最近は黒瀬(東広島市)の「賀茂金秀」も加わりました。冷酒や燗で、あれこれといただきます。
刺身に続いては小イワシ天ぷら、タコ天ぷらに、舞茸天ぷら。タコの天ぷらは呉や松山(瀬戸内海沿岸全域なのかな?)では一般的ですが、首都圏から来られた人たちにはとても珍しいようで、今日のお二人も喜んでくれました。
このくらいいただくと、お腹もけっこう満たされてきて、お酒主体の進行状況。その様子を見て、和服に割烹着の女将さんが出してくれたのが牡蠣(カキ)の塩麹漬け。日本酒にピッタリの、広島県らしいつまみですね!
さらに、キュウリとナスの漬物も出してくれて、燗酒が進む進む。
呉の常連さんたちとの会話もねらって、この店にやってきたのですが、今日のお客さんは、どういうわけか首都圏からの人ばかり。
我われのとなりにいる4人組のサラリーマンは、一番年長の人が、以前、呉で勤務されていて、そのときに、ここ「魚菜や」に通いつめていたんだそうです。今日は、首都圏の職場の後輩たちと共に、少し前に呉に到着したばかり。久しぶりの来店なんだそうです。
そんなわけで、呉の酒場なのに、呉弁でしゃべっているのは女将さんただひとり、というとっても面白い状況になりました。
閉店時刻(午後10時)が近づいてきてお勘定。たっぷりと3時間半ほどの滞在は3人で15,300円(一人当たり5,100円)でした。
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