和風のバーニャカウダ … 小料理「旁(かたがた)」(高円寺)
「川名」を出たところで午後5時過ぎ。自宅に帰るにはちと早いし、燗酒だって、まだ2合しか飲んでいない。
(本当はこのくらいの時間、このくらいの酒量が一番いいとわかってはいるのですが、いったん飲みはじめると止まらないんですよねぇ…。)
阿佐ヶ谷駅まで出て、北口・荻窪側につらなる酒場街や、南口・高円寺側に並ぶ酒場通りを見てまわるものの、まだ正月3日とあって、ほとんどの酒場は閉まってる。
『そうだ。元日に行った「旁」にしよう!』
そう思い立って、中央線のガード下をトコトコと高円寺へ。阿佐ヶ谷駅から高円寺駅までは、ほぼ全域にわたって、ガードの真下に歩道が通っていて、歩いてる人も多いのです。
「こんばんは。ひとりです。」
直線カウンターだけの、うなぎの寝床のような店内に、先客は一番奥の年配男性と、中央あたりに男女ふたり連れの合わせて3人。
私も手前のほうに座り、まずは菊正宗(500円)の燗酒をもらと、今日のお通し(500円)は牛肉の佃煮小鉢。さらに女将さんから「生野菜は大丈夫ですか?」という確認が入って、白菜、パプリカ、そしてカブが盛られた皿が出され、「これをつけて食べてください」と、つけダレの小鉢が出されます。
ど~れどれ。あっ。これは美味しい!
「これは和風のバーニャカウダですね?」
「わかりますか? そうなんですよ。イカの塩辛を使って作ってみたんです。」
なるほど。燗酒ともよく合います。これもお通しの一品というのがすごいなぁ。
この和風バーニャカウダをきっかけに、女将と少しお話をさせていただいたところ、この店は平成12(2000)年の創業。今年で13年目になるんだそうです。女将は料理が趣味で、この店のほとんどの料理が手作り。
菊正宗(500円)の燗酒をおかわりして、これもまた手作りという松前漬(300円)をもらうと、数の子もたっぷりで、これまたものすごく日本酒によく合います。
1時間半ほどの滞在。お勘定は1,800円でした。どうもごちそうさま。
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