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今年4月で創業35年 … カクテルラウンジ「日登美(ひとみ)」(新井薬師前)

スティンガー


 5年ぶりにやってきたカクテルラウンジ「日登美」。もともと、とても古いビルで営業していたのですが、廃墟化がますます進んでいる様子。

 「日登美」が入っている建物は、1階に店が3軒。2階はアパートになっているようで、両側に2軒だったのかな。でも今は「日登美」以外の場所はすべて空き家。その「日登美」もファサードテントは破れ、表の電灯看板もつぎはぎだらけ。

 知らない人が見たら、この店が『食べログ』で上位に輝く名カクテルバーだとは思わないだろうなあ。外と中のギャップがこれほど大きい店は、他に見たことがありません。

 店の上部の看板には灯りはついていないものの「スナック日登美」と書かれていて、下部の電灯看板(こちらは灯りがついている)には「カクテルラウンジひとみ」と書かれているので、昔はスナック「日登美」だった店を居ぬきで借りて、そのままカクテルラウンジ「ひとみ」としてオープンしたんでしょうね。

 入口扉をヨイショと開けて店内に入ると、そこは以前と変わらずカチッと決まったバー空間。オーナー・バーテンダー(マスター)の坂本憲三さんも、これまた以前と変わらずビシッとバーコートと蝶ネクタイで決めています。カウンター席だけの店内には、先客は男性3人連れが一組のみ。

「久しぶりですねえ」

 と笑顔を見せてくれるマスターに、まずはサイドカー(800円)を注文。なんとカクテルの値段も変わってないんですねえ。ショートカクテルが800円、ロングカクテルは900円。それ以外にはチャームもチャージも付かないので、普通のカクテルを飲んでいる分には、自分でも料金が計算できてしまいます。

 マスターによると、この店は来る4月で、創業35年になるんだそうです。ということは、昭和53(1978)年4月に創業したんですね。

 2杯目はスティンガー(800円)をもらいます。

「昨夜は吉沢京子さんがいらっしゃったんですよ」

 とマスター。なるほど。それで店内にも吉沢さんのポスターが貼ってあるんですね。近々、一緒にお仕事をされる予定なんだそうです。

 50分ほどの滞在。お勘定は1,600円でした。ごちそうさま。

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1階の真ん中が「ひとみ」 / 入口の電灯看板 / サイドカー

店情報前回

《平成25(2013)年2月9日(土)の記録》

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コメント

2024年4月いっぱいで閉店しました。

投稿: しんさん | 2024.05.23 14:09

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 中野の老舗バー「ブリック」を出て、西武新宿線・新井薬師前(あらいやくしまえ)から鷺ノ宮(さぎのみや)方面に向かおうと、薬師あいロード商店街を北上しながら、 「そうだ! 『日登美』に寄って帰ろう!」と思い立った。  「日登美」は昭和53(1978)年4月にオープンしたカクテルラウンジ。私にとって、カクテルの原点と言える酒場が、ここ「日登美」なのでした。  最初に来たのはいつ頃だったか。。。 一番最... [続きを読む]

受信: 2013.06.06 22:50

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