レバたれ若焼きで梅割 … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
都内での仕事が早めに終わったので、よしっ、と思い立って向かったのは立石。もつ焼きの「宇ち多゛」に向かいます。
もつ焼きというのは、豚の精肉以外の部分を、部位ごとに串に刺して焼いた料理。
言葉で聞くととってもシンプルなのに、とても奥が深い世界なのです。
「宇ち多゛」の前に到着したのは、午後5時過ぎ。この時間に着くと、金曜日でも行列はないんですね。すぐに店内に入れました。
ここは、飲み物も料理も、ほぼ180円均一。
もつ焼きは2本で180円で、焼酎の梅割りや、葡萄割りも180円。ビールも小瓶が360円、大瓶は540円と、それぞれ180円の倍数です。
今日は、最初っから焼酎の梅割り(180円)でスタートし、料理は『レバたれ若焼き』(2本180円)と、お新香を『ショウガのっけてお酢』(180円)でいただきます。
『レバたれ若焼き』というのは、「宇ち多゛」ならではの符丁で、『レバのもつ焼きを、味付はタレで、焼き方は若めでお願いします』ということを略した言い方です。
レバは豚の肝臓なのですが、このプリップリ感といったら、もうたまりません。
私自身、昔は、レバと言えば、なにやらねっとり感があったり、独特の臭いがあったりと、あまりいいイメージはありませんでした。
ところがっ! 東京に出てきて、もつ焼きのレバを食べて驚いた。食感はプリップリだし、臭みなんてまったくないし、口の中に広がるコクがものすごい。焼酎系の飲み物と、ものすごい相性で合うのです。
お新香の『ショウガのっけてお酢』というのは、もともと大根ときゅうりの糠漬けに、紅生姜をちょっとのっけて、醤油をかけて出してくれるのが標準なのに対して、『紅生姜を多めにして、醤油に加えてお酢も入れてください』ということを短縮した言い方です。
お客さんがあれやこれやと適当な言い方で注文すると、お店の人たちは、それを焼き台や厨房に決まった符丁で通す。そんなことが続いているうちに、お客のほうもその符丁を覚えちゃった、ということなんでしょうね。
続いてはカシラ(豚の頭部の肉、2本180円)を塩焼きでもらって、梅割りをおかわり。
さらにナンコツ(喉肉、2本180円)もミソでもらいます。ミソというのは、素焼きしたナンコツを、煮込み汁にさっとくぐらせて出してくれるもの。もともとのナンコツのうまさに、煮込みのコクも加わります。
“からしお”という注文をしてる人もいます。これは塩焼きしたもつ焼きを、煮込みの汁にくぐらせて出してくれるもののようです。もともと塩っ気があるものに、さらに味噌の味も加わるので、けっこうしょっぱそう。
3杯目の梅割りをもらって、つまみは『アブラとハツを1本ずつお酢』(この2本で180円)。“1本ずつ”と注文できるのは、“生(なま)”だけ。串に刺したもつを、焼かずに、醤油をかけて、さらに“お酢”と注文しておくと、お酢もかけて出してくれます。
“生”というものの、ここのもつ焼きは、レバ以外はあらかじめ下ゆでしているので、本当の生(刺身)ではありません。これはこれで美味しいので、ぜひお試しあれ。
午後6時が近くなると、仕事を終えた人たちもどんどんやってきて、いつもの「宇ち多゛」らしいにぎわいになってきました。
私も4杯目となる梅割り(180円)をもらって、〆の一品は『シロたれよく焼き』(2本180円)です。これは、豚の腸をタレをつけながらしっかりと焼いたもつ焼き。
レバに始まり、シロに終わる。まさにもつ焼きの王道的な食べ方だろうと思います。
1時間ちょっとの滞在。梅割り4杯と、おかずが6品で、お勘定は1,800円でした。
どうもごちそうさま!
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