鶏もつフライもいいね … 立ち飲み「福田フライ(ふくだふらい)」(桜木町)
火曜日の今日は野毛(のげ)飲み。
野毛に行くときのルートはほぼ定着化しています。会社の最寄駅から桜木町(さくらぎちょう)駅まで出て、改札を抜けたら右(山側)へ。「野毛ちかみち」と名付けられた地下道(地下鉄の入り口でもある)を抜けて、野毛の町へと出るのです。
その「野毛ちかみち」を右側に抜けると、「武蔵屋」などのある野毛坂(のげざか)方面。左側に抜けると約500軒もの飲食店がずらりと並ぶ、野毛の酒場街に入ります。
なにしろ読みようによっては『のもう』ですもんねえ、『野毛』という字は。
そんな野毛の酒場街(野毛小路)の入り口にあるのが、立ち飲み串揚げの「福田フライ」。店の電燈看板には「フライ屋」と書かれているんだけど、ここに飲みに来る人は、みんな「福田フライ」だとか、それを略して「FF(エフエフ)」と呼んでいるのです。
女将さんの名前が福田サダコさんなので、『福田さんがやってるフライ屋さん』ということで、「福田フライ」となったようです。
今は息子さんが手伝っていて、忙しいときには娘さんも手伝いに入ります。
まずは燗酒(大関1合380円)をもらって、つまみにはアジ(150円)とカボチャ(140円)を揚げてもらい、味付けはソース(=ウスターソース)でお願いします。
関西風の串カツ屋では、「2度づけ禁止」で、自分でソースをつけますが、横浜のフライ屋では、串揚げを揚げ終えたところで、トプンとソースの壺につけて出してくれます。
「福田フライ」の場合は、普通のソースのほかに、ニンニクや辛子が効いた『辛いソース』というのがあって、そっちのほうが人気が高い。しかしこの辛いソース、臭い(ニンニク臭)も強烈なので、明日も仕事という日は避けておいたほうが無難なのでした。
普通のソースで出してもらった場合には、カウンター上に置かれている、メロンアイスの器に入った練り辛子をつけていただきます。
続いてカブの漬物(150円)を注文すると、今日は品切れで、漬物はキュウリ(150円)、ナス(200円)、白菜(150円)とのこと。冬なので白菜をいただくことにして、燗酒(380円)もおかわりです。
このフライと漬物が、昭和23(1948)年ごろに、「福田フライ」が屋台として創業した当初からの伝統の品だそうです。
この店のフライには、鶏もつのフライもあるので、その中から、砂肝(140円)、ハツ(140円)、とりかわ(140円)の3種を1本ずつ、塩(=素揚げして塩を振る)で注文したところ、砂肝は残念ながら売り切れ。仕方なく、その代わりにレバー(鶏れば、140円)をもらったところ、このレバーがおいしいこと!
食わず嫌いということでもないのですが、これまであえて注文することがなかった一品が、このレバー。揚げてサラッと塩を振っただけで、こんなにも美味しいとは。もっと前から食べておけばよかったなあ。
創業当時からの伝統の品を堪能したところで、今度は息子さんが入ってから始まった魚介料理から、石垣鯛南蛮漬け(500円)をもらうと、これがまた、身もさることながら、皮のむっちり感がものすごいっ。
思わず「う~む」と唸りながら、舐めるように燗酒を飲んでしまいました。
ゆっくりと1時間ほど立ち飲んで、今日のお勘定は2,220円。どうもごちそうさま。
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