最後はマティーニで〆 … カクテルラウンジ「日登美(ひとみ)」(新井薬師前)
中野の老舗バー「ブリック」を出て、西武新宿線・新井薬師前(あらいやくしまえ)から鷺ノ宮(さぎのみや)方面に向かおうと、薬師あいロード商店街を北上しながら、
「そうだ! 『日登美』に寄って帰ろう!」と思い立った。
「日登美」は昭和53(1978)年4月にオープンしたカクテルラウンジ。私にとって、カクテルの原点と言える酒場が、ここ「日登美」なのでした。
最初に来たのはいつ頃だったか。。。 一番最初に記録が残っているのは平成9(1997)年10月のこと。しかし、そのときの記録に、『ときどきひとりで出かけていきます』と書かれているので、その頃にはすでに何度か行ったあとだったようです。
しかも同じ記事の中に『この店の欠点は、カクテル以外ないこと』とか、『ブランデーやウィスキーなどの種類はそんなにありません』なんて書かれてるんですよねえ。ということは、この当時はカクテルはそんなに好きじゃなくて、ブランデーやウイスキーが好きだったんですねえ。
いま思い起こしてみると、当時は自分自身の中に『カクテルは女性が飲むもの』みたいな先入観があったみたいです。
そのカクテルを、ここ「日登美」で覚えて、その後、地元近くの、今はもう閉店した野方の「PURE(ピュアー)」で、フルーツカクテルにはまっていった。実は「PURE」のマスターが、そのカクテル作りを「日登美」のマスターに習ったんだという話は、ずっと後になってから知った話でした。
もともとは飲みにくい強いお酒を、甘みや酸味などを加えることで、飲みやすいお酒に変化させてしまうカクテル。しかも飲み物なのに、フルーツカクテルなどのように季節感があふれているのもいいところです。
今日はまずはギムレット(800円)からスタート。これはジンとライムジュースを3:1くらいで入れて、シェイカーで混ぜ合わせたもの。ジンだけだとドカッときついんだけど、ライムジュースの甘みと酸味、そして氷と一緒にシェイクした時の冷たさで、すっかり飲みやすくなってしまうんですね。危ないお酒です。
2杯目はマティーニ(800円)。
これはもう、「超」が付くほど有名なカクテルですね。ジンとベルモット(=香草の香りがついた白ワイン)を、これまた3:1くらいで、氷とともにクルクルと混ぜ合わせたもの。
氷以外の液体の部分がカクテルグラスに注がれるのですが、この1杯を作るために大量に使われる氷! この贅沢さがカクテルなんだな。
ていねいに作られるカクテルは、これまたていねいに作られる一品料理と同じなんだとよく思います。バーテンダーや料理人の気合が、その一品に込められています。
さっくりと1時間弱の滞在。今日のお勘定は1,600円でした。どうもごちそうさま。
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