北の誉冷酒でイカ刺身 … 立呑み「やきや」(荻窪)
新宿→中野とハシゴし、3軒目はさらに中央線を西に進んで荻窪は立ち飲みの「やきや」です。
土曜日、午後7時の店内は、ゆるやかに満員に近い状態ながら、カウンターの一番手前の角のあたりと、いちばん奥のほうにわずかな空間があり、手前の空間に立つことにします。
最近の「やきや」は、女将さん自らが調理を担当されているので、入口近くのカウンターに立つと、女将さんとちょっと会話することができるのです。
まずはお酒(冷酒250円)をもらって、チビチビとなめながら、つまみを選びます。
八戸直送の新鮮なイカ料理が、ほぼ全品170円のこのお店。どの料理にも引かれるんだけど、まずはイカ軟骨焼き(170円)をもらおうかな。
そう思ったやさき、となりに立っている女性ひとり客から、
「イカ軟骨焼きをお願いします」
と注文が入ります。追いかけて「私も!」と注文しようとするところへ、先に女将さんから、カウンターの奥にいる店員さんに、
「イカ軟骨、これで終了ね」
という声が飛びます。あちゃー。タッチの差。売り切れちゃいましたか。じゃ、刺身にしよう。
「すみません。イカミミ刺し(170円)を……」と注文し始めたところ、
「ごめん。ミミ刺しも売り切れ」と、すまなさそうな顔の女将さん。
「そうかあ。じゃイカ刺身(170円)をください」
一瞬、イカ刺しにしようか、イカ塩辛(170円)にしようかと、ちょっと迷ったのですが、今日はシンプルにイカ刺しを選択。
実は2軒目の「第二力酒蔵」にいるときから、3軒目は「やきや」に向かおうと、ひそかに心に決めていたのです。だから「第二力酒蔵」でも、常連客の定番であるゲソワサ(450円)は注文しなかったのでした。
毎回のように書いてますが、ここ「やきや」のイカ刺しは170円という低価格ながら、注文を受けてから刺身に引いて、盛りつけてくれます。
おろっ? イカ刺し用の皿が変わった?
以前はイカ刺しは小鉢に盛りつけられていて、その上から醤油をかけていただくスタイルだったのに、今日のお皿は四角で、端っこに醤油を入れるための小さな仕切りもあります。これだけのことで、なにやら高級っぽくていいなあ。ワサビもよく効くこと。
昼食がちょっと遅めだった上に、「カブト」のひと通り、「第二力酒蔵」の豆腐煮と食べ進んできたので、もうほぼ満腹。しかし、せっかくの「やきや」、1品だけというのも淋しい。
「え~と、みそキュウリ(170円)をお願いします」
みそキュウリは、冷蔵庫で冷やしたキュウリを1本、縦にスパッと切って皿に並べ、味噌を添えただけの、とってもシンプルな料理。
でもたくさん飲んだあとの口には、このキュウリの冷たさ、シャキッとした食感、そして味噌のしょっぱさが、ものすごくうれしいんですよねえ。
45分ほど立ち飲んで、今日のお勘定は590円でした。ごちそうさま。
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