半年ぶりの呉酒場巡り(3) … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)ほか
「くわだ食堂」からホテルに戻って、ちょっと昼寝をしたらもう夕方。いよいよこれからが本番じゃ! さあ、飲むぞ!
勢い勇んで出かけて行った先は、『グッと1杯!思わず2杯!』のキャッチフレーズでおなじみの生ビール屋、「オオムラ亜」です。
現在の時刻は午後4時過ぎ。ちょっと出遅れたかと心配しながら入った店内は……。
あれっ? 私が口開け第一号の客なの?
「昨日、わたしの誕生日でみんなで遅おまで飲みよったけえ、まだだ~れも来んよ」
と店主の亜矢さん。
「そうだったんだ。それはそれは、お誕生日おめでとうございます。それと、お店の1周年もおめでとうございます」
「モモ(=亜矢さんの娘さん)のところも、子どもが生まれたんよ」
「なんとまあ、おめでた続きですねえ! …… えっ? ということは亜矢さん、おばあちゃんになっちゃったの?!」
若いおばあちゃんだこと!
赤ちゃんは11日に生まれたばかり。まだ2週間もたっていません。亜矢さんもその子育てを手伝いに行ってるので、このところ「オオムラ亜」の開店時刻(もともとは午後3時)も、少し遅くなっているんだそうです。
そこへ、呉市のタウン誌「月刊くれえばん」の木戸編集長もご来店。さっそく本日口開けの生ビール(500円)を注いでもらって、半年ぶりの乾杯です。のりチーズ(200円)や、ポールウインナー(200円)などの、「オオムラ」時代から続く人気のつまみも、ぜひ食べておかなきゃね。
午後6時前に木戸さんと二人で「あとでまた来るからねえ」と、いったん「オオムラ亜」を抜け出して、向かうは「
私がいたころは土日が休みだった「魚菜や」ですが、今年の4月から日月を定休にして、土曜日は営業するようになったんだそうです。個人的に、これはうれしいですねえ。
「昨日は小イワシの刺身がいっぱいあったけど、今日はないんよ。天ぷらはあるけどね」
と女将さん。そうなんです。広島湾の小イワシは6月が解禁。今の時期には地元でとれた小イワシが出回るので、みんなそれを楽しみに酒場にやってくるのです。
それじゃあと、刺身は「おこぜ」と「つぶ貝」を、天ぷらは「小いわし」と「まいたけ」を注文すると、お通しは枝豆(茶豆)。お酒は呉の「
おこぜもまたこの時期(夏場)の瀬戸内海沿岸でよくとれる魚のひとつ。プリッとしまった白身は、醤油よりもむしろレモンをちょっと搾っただけのほうが合うくらい。
「あぁ、日本酒がうまいっ。東京で飲むと、日本酒がものすごく甘く感じるんだけど、なんでだろう?」
「たぶん向こうの醤油が辛い(塩辛い)からよ。こっちの醤油のほうがまろやかでしょう? 九州の醤油のように甘くもないし」
女将さんは東京にも住んでいたことがあるので、呉と東京の味の違いなどもよく知ってるのです。
そうか、醤油の違いかあ。
たしかにそれは言えるかもしれませんねえ。東京・横浜あたりで日本酒をいただくと、すっごく甘い感じがして、ついついホッピーや焼酎を選んでしまうことも多いのです。
やあ、小イワシの天ぷらもうまいっ。小イワシ天を食べるのも半年以上ぶりです。
日本酒も「宝剣」のあと、「雨後の月」と「
午後8時。再び「オオムラ亜」に戻ってみると、カウンターもテーブル席もほぼ満席。かろうじて空いていた2席に、木戸さんと並んで入ることができました。
カウンター席にずらりと並ぶ常連さんたちに「お帰り~」と言ってもらえるのが本当にうれしい。
お客さんの中には、このブログをご覧になって、東京から広島出張のついでに呉に飲みに来られたという方もいて大感激。
「仕事は広島だったんですが、宿泊はあえて呉にして、今日はここに来たんですよ」
とのこと。この店を皮切りに、これから呉の飲み屋街へと繰り出されるんだそうです。
そうこうしているうちに「オオムラ亜」も閉店。木戸編集長、亜矢さん、のんちゃん(=店を手伝っている女性)や「オオムラ亜」の常連さんと、最近できたという日本酒バー「つまみ」で飲み、さらに「オオムラ亜」の2階にある「ナイトカフェ・ラズ」で午前1時ごろまで。呉の夜を思いっきり楽しんだのでした。
それにしても「ナイトカフェ・ラズ」に若い女性客がたくさん来ているのには驚いた。呉の女子たちはこういう店で飲んでたんですね。初めて知りました。
木戸さん、亜矢さん、すっかりごちそうにり、ありがとうございました。
「魚菜や」茶豆と宝剣 / おこぜ、つぶ貝 / まいたけ、小いわし
「オオムラ亜」泡に唇の跡が! / 日本酒Bar「つまみ」 / 「ナイトカフェ・ラズ」
・「オオムラ亜」の店情報(前回) / 「魚菜や」の店情報(前回)
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