長い行列に並んで入店 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)
「モラスキーさんと野毛はしご酒をします。ご一緒いかがですか?」
「古典酒場シリーズ」編集長の倉嶋さんから、そんな連絡をいただいたのは先週のこと。
モラさんこと、マイク・モラスキー(Michael S. Molasky)さんは、一橋大学社会学研究科の教授にして、ジャズピアニスト、さらには「呑めば、都 - 居酒屋の東京」という著書もあるほどの居酒屋文化研究家でもあります。
米セントルイス生まれの彼が、なぜ日本の大衆酒場を好むようになったのか。その経緯については、先月(2013年5月)発売された、「古典酒場 VOL.12 FINAL号」の特集『古典酒場、ボクの原点』のモラさんのページをご覧いただくとして、野毛の話に戻ります。
モラさんと倉嶋編集長は、午後5時の「武蔵屋」の口開けをねらって店に入る予定とのこと。
「なるべく早く会社を出るようにしますので、店内で合流しましょう」
ということにしていたのですが、ラッキーにも終業時刻(午後5時)ぴったりに退社することができたので、一目散に野毛へと向かい、桜木町駅に到着したのは午後5時30分。急げばこんなに早く来ることができるんですねえ。
喜び勇んで、「ちぇるる野毛」(=ショッピングセンター)裏の、「武蔵屋」に向かう最後の角を曲がると、なんとそこには12人ほどの行列。えぇ~っ。まだ開店から30分ちょっとしか経ってないのに……。これはすごいなあ。
行列の後ろについて、倉嶋編集長に「店頭の大行列の後ろに並んでいます」とメールで連絡します。
さてここで、「武蔵屋」の行列への並び方ルールです。私自身、これまで2回ほど、しかも短い行列にしか並んだことがないのですが、次のようになっているようです。
まず、何人で行ったとしても、行列の一番後ろに並ぶ。これはどこの店でも基本ですね。お店の前から、坂の下に向かって行列が伸びていきます。
(グループの場合は、一般的なマナーとして、全員がそろってから列に並びましょう。)
店内からお客さんが出てくると、それと一緒に店のスタッフの方も出てきて、列の前のほうの数人(数組)に、「何人ですか?」と声がかかります。ここで「4人です」とか、「ひとりです」と人数を申告します。
グループはできるだけ一緒に座れるように努力してくれますが、どうしても都合がつかず、離ればなれになる場合もあります。
もともとそれほど客の回転が速いお店ではないうえに、12人の最前列2組が、それぞれ4人連れのグループだったこともあって、行列は遅々として進みません。
やっと前から3番目くらいの位置まで進んだのは、並び始めてから1時間後の午後6時40分ごろ。ここで3杯のお酒を飲み終えたモラさんと倉嶋編集長が店から出てきて、モラさんとも初対面のごあいさつ。
ここで抜けて、モラさんや倉嶋さんと一緒に次の店に行こうかとも思ったのですが、ついさっきマリエさん(=お店のスタッフ)に「ひとりです」と自己申告したばかりなので、ここで抜けるのも悪い気がして、まずは私もこのまま「武蔵屋」に入り、のちほど合流させていただくことにしました。
さらに待つこと10分ほど。午後6時50分にやっと入店です。おばちゃん(=女将さん)からも、
「今日は早いんじゃないの? お待たせして悪かったわね」
と声がかかります。早い時間帯ならすんなりと入れるかと思いきや、むしろ早い時間帯のほうが人が多かったんですね。びっくりしました。
なるべく急いで、でも同じテーブルに座る、それぞれひとり客のみなさんとの会話も楽しみつつ小瓶のビールと、3杯のお酒を飲み終えて、「武蔵屋」を出たのは午後8時。
1時間10分、店の外で待って、店の中でも1時間10分の滞在。お勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。
さあ、モラさんと倉嶋さんを追いかけますか!
納豆 / お新香 / 最後におばちゃんから1杯
・店情報 (前回)
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コメント
気になったので、マイク・モラスキーさんの本を書店で予約しました。拝読楽しみにしております。
四日市住まいですが、東京に用があれば、ぜひとも、杉田食堂にも参りたいですね。
投稿: IVY | 2013.06.24 21:06