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孤独のグルメ・野毛編 … 中華料理「第一亭(だいいちてい)」(日ノ出町)ほか

孤独のグルメ・野毛編


 テレビ東京で2012年1月(Season1)、2012年10月(Season2)と2期に渡って放送され、人気となったドラマ「孤独のグルメ」。2013年7月10日から、同じく水曜深夜(23:58~)の枠で、Season3の放送が始まるんだそうです。

 上の写真は、その台本です。

 この台本では、『第一話:横浜野毛編』となっていますが、番組サイトの最新情報によりますと、

  ・第一話(7月10日放送):北区赤羽のほろほろ鳥とうな丼

  ・第二話(7月17日放送):横浜市日ノ出町(上の写真のもの)

というふうに、それぞれ決定したそうです。

 赤羽は、原作の漫画「孤独のグルメ」(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)にも登場した土地。原作では「まるます家」のうな丼が登場するのですが、テレビ版ではどうなるんでしょうね。「まるます家」で、ほろほろ鳥のメニューは見たことがないなあ。

 そして第二話が『横浜市日ノ出町』。私が、ここ「第一亭」で、上の写真の台本を見せてもらったということは……。きたる7月17日(水)をお楽しみに!

 今日は、呉にいたときに同じ職場だったSさんが、出張で横浜に来られたので、ぜひ一献ということで、二人で「第一亭」へとやってきました。

「中華街があることからもわかるように、横浜には昔から中国の人が多かったようで、中華街だけではなくて、市内のあちこちに、ごく普通に大衆食堂風の中華料理屋がある。この店もそんな大衆中華食堂の1軒なんだけど、とにかく豚モツ料理がうまいっ! 豚モツは大丈夫?」

「食べたことはないけど、苦手な料理はありません。大丈夫です」とSさん。

 金曜日、午後8時過ぎの店内は、ほぼ満席で、我われ二人は、奥の小上がりの座敷にある6人卓で飲んでいる二人連れの先客のところに相席させてもらうことになりました。なにはともあれ、まずは入れて良かった良かった。

 ここ「第一亭」だけに限らず、このところあちこちの店で、人気がある店はより人気が出て入りにくいほどになり、人気がない店は客がほぼゼロという光景をよく目にします。

 ネットなどを通して、信頼性の高い口コミ情報を手軽に得られることができるようになったことも、大きな原因のひとつなんじゃかと思っていますが、それにしてもあまりにも極端な状況ですよねえ。

 しかも、注文するものまで、みんなほとんど同じもの。かくいう我われも、みなさんと全く同じくシジミ正油漬(600円)、チート(豚胃)の生姜炒め(600円)、そして青菜炒め(500円)を注文しておいて、瓶ビール(中瓶)を2本もらって乾杯です。

 すぐに出されるシジミ正油漬。これは台湾では、日本のお通しのような感じで出されることもあるほどポピュラーな料理なんだそうです。シジミを軽くゆでて、口が開くかどうかくらいの半生状態のものを、唐辛子や生姜、ニンニクなどを加えた醤油に漬け込んで仕上げますが、この調味料の配分は、「第一亭」の店主しか知らないんだそうです。

 生でもなく、火が通っているでもない、微妙なクニュっと感がいいですね。

 中瓶ビール2本は、あっという間に飲み終えて、紹興酒をボトル(720ml)でもらいます。

 チートの生姜炒めは、もし豚モツが嫌いな人であっても大丈夫だろうと思えるほど、クセのない、というか美味しい一品。はじめて豚モツを食べたSさんにも気に入ってもらえたようです。

「豚モツも大丈夫そうですね。もう1品、いってみますか」

 ということで、青菜炒め(チンゲン菜)が出たタイミングで、レバみそ炒め(600円)を追加注文。これはレバを大きめに切った白ネギと一緒に炒め、唐辛子などの入った味噌ダレで味付た料理です。

「レバーのプリプリ感がすごいですね」とSさん。

 そうでしょう。私も上京してすぐのころ(25年ほど前)、うちの近所にあった、レバニラ炒めが名物の中華定食屋(現在は閉店)のレバーを食べて驚いた。「これ、本当にレバーなの?」。それくらい、これまでに食べたレバーと食感が違った(プリッとした感じが強烈だった)のです。これがレバーの鮮度なんですねえ。

 今は逆に、そんなプリッとしたレバーを食べることが多いから、たまに昔のようなねっとりとした感じのクセのあるレバーが出てきたりすると、逆にびっくりします。

 最後はやっぱりパターン(600円)ですね。

 これはゆで冷ました中華麺を、ニンニク醤油で和えたシンプルな冷麺。しかしそのニンニクの量が半端じゃない。

 この料理を作るときに、まな板の上に皮をむいたニンニクを並べて、中華包丁を寝かして、包丁の広い側面でパターン、パターンとニンニクを叩き潰したので、料理の名前も『パターン』になったという一品。もともとは、まかない料理だったんだそうで、今も正規のメニューには載っていませんが、ほとんどの客が注文する人気の品です。

 一緒に出してくれるスープがまたうまいんですよねえ。

 1時間ちょっとの滞在。今日のお勘定はふたりで6,000円(ひとりあたり3,000円)でした。どうもごちそうさま。

 せっかく横浜まで来てくれているので、この1軒で終わるということはなく、入口からあふれるほど超満員の「ホッピー仙人」をちらりとのぞいて、「野毛ハイボール」へ。こちらはかろうじて2席空いていて、ハイボール(700円)と自家製モスコミュール(800円)をそれぞれ1杯ずつ。チキンカレーの黄色の缶詰(400円)をつまみにもらって、お勘定はふたりで3,400円。

 さらに「日の出理容院」でカクテルなど(各600円ほど)をいただいて、横浜の夜を締めくくったのでした。

130614a 130614b 130614c
「第一亭」しじみ正油漬 / チート(豚胃)の生姜炒め / 青菜炒め(チンゲン菜)

130614d 130614e 130614f
紹興酒ボトル / レバみそ炒め / パターン

130614g 130614h 130614i
「野毛ハイボール」 / ハイボール / たっぷりの生姜を浸けて

130614j 130614k 130614l
自家製モスコミュール / チキンカレー缶詰 / 最後に「日の出理容院」

・「第一亭」の店情報前回) / 「野毛ハイボール」の店情報前回) / 「日の出理容院」の店情報前回

《平成25(2013)年6月14日(金)の記録》

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