三杯屋のあとに三杯屋 … おでん「あさひや」(日ノ出町)
壁に「当店では酒類等は三杯までとさせて頂きます」という短冊がかかっている。この店もまた『三杯屋』なのです。
火曜日の今日は、野毛の「武蔵屋」で、小瓶のビール1本と日本酒を3杯飲んだあと、ふらりふらりと「あさひや」へ。
「武蔵屋」のおばちゃん(=女将)には、いつも「なるべくまっすぐにね!」と見送ってもらうのですが、「は~い」と口ではいい返事をしながらも、足のほうはついここ「あさひや」か、都橋商店街の「ホッピー仙人」に向かってしまうんですねえ。
L字カウンター10席ほど(ゆったり9席、つめて11席)の小さな小さなおでん専門店は、いつ行っても満席状態。『入れたらラッキー!』という感じです。
なので、「武蔵屋」から「あさひや」に行って、入れないので「ホッピー仙人」に引き返すという行程をたどることもしばしば。
その「ホッピー仙人」にしても、いつもいつも『超』が付くほどの満席状態なのですが、こちらはカウンターで飲むお客さんたちの背後で立ち飲むことができるので、ギュギュッと詰めれば20人以上は入れる。というか、それぐらい入っていることが多いのです。
さあ、「あさひや」に到着しました。現在の時刻は午後8時半。この店も、「武蔵屋」同様、9時までの営業なので、あと30分ですね!
うわっ。なんだか今夜も満席状態だなあ。
「こんばんは。ひとりです……」とのぞきこむと、
「こちらにどうぞ」と店の奥のほうを指し示してくれる女将さん。
見ればL字カウンターの一番奥の端っこ(L字で言うと右下の部分)が、かろうじて1席分あいてました。
「すみませ~ん」と先客たちの背後を通過させてもらってその席に座り、ほとんどの客が注文する焼酎(390円)をもらいます。
なにしろ酒類は3杯まで。瓶ビール(アサヒスーパードライ、キリンラガー、キリン一番搾り)だろうが、日本酒(冷や酒のみ)だろうが、焼酎(梅割り)だろうが3つです。それなら一番強い焼酎にしないとね! 焼酎の梅割りが飲める店は、横浜では少ない、というのも人気の理由でしょうか。
おでんのほうは、キティちゃんの形をしたさつま揚げ(130円)と、ちくわぶ(130円)、つみれ(130円)をもらいます。
ここのおでんは、基本的に130円。焼酎は390円なので、焼酎と基本のおでんを飲み食いしている限り、130円の倍数のお勘定になるということですね。「宇ち多゛」が180円の倍数になるのと似てますね。
ここ「あさひや」は、今はひとりで切り盛りしている女将さんのご両親が創業したおでん屋。その店を、ご両親がやっていたときと同じスタイルで、女将さんが守っています。
つみれの味がいいですねぇ~!
おでんの
梅割り焼酎(390円)をおかわりして、おでんも焼ちくわ(130円)と、しらたき(130円)を追加します。
なにしろ店内にいる客は10人ほど。その10人がL字カウンターに肩寄せあって座っているので、話が弾まないわけがない。その話の中心には、ひとりで切り盛りする女将さんがいます。
この女将さんが、とても上品で、とても美しいんですよねえ。ここ「あさひや」の第1の名物は、実は女将さんご自身ではないかと思っています。求心力のある方ですよねえ。
1時間ちょっとの滞在。今日のお勘定は1,430円でした。どうもごちそうさま。
おでん「あさひや」 / つみれ、ちくわぶ、さつま揚げ / 焼きちくわ、しらたき
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