ソースも合う、鶏もつ … 「福田フライ(ふくだふらい)」(桜木町)
今日もまた「武蔵屋」に行って、「ホッピー仙人」に行って、ぼちぼち帰ろうかと桜木町駅に向かっていると、おろっ。「福田フライ」が
時計を見ると午後9時45分。
「あと15分だけ!」
と、店の入り口近くにあるフライヤー(おばちゃんがいるところ)の横に立ち、奥のノブさん(息子さん)に酎ハイ(400円)をお願いして、目の前のおばちゃんには、とりかわ、ハツ、砂ギモ、レバー(各140円)を1本ずつ注文します。
横浜で『フライ』と呼ぶのは、大阪でいう『串カツ』、東京でいう『串揚げ』のこと。
値段は1串あたり190円、150円、140円、90円という4つに分かれています。
最高級品である190円ものは、くじら1品のみ。
150円ものは、いわし、あじ、にんにくの3品。たとえば『あじ』は、おかずに出てくるアジフライのように、開きにした1尾をそのまま揚げてくれます。
140円ものが一番多い。串かつ、玉子、わかさぎ、えび、かき、あさり、げそ、いか、かぼちゃ、しいたけ、銀杏、アスパラといった品々。先ほど注文した『鶏もつ4兄弟』(とりかわ、ハツ、砂ギモ、レバー)も140円です。
90円は野菜もの。ポテト、なす、玉ねぎ、長ねぎ、ししとう、ピーマンの6品がそうです。中でもポテトは人気が高いですねえ。いつもだれかが注文しています。
「辛いの?」
フライヤーから、できあがった鶏もつを持ち上げたおばちゃんから声がかかります。
大阪風の串カツは、『2度づけ禁止』で自分でソースをくぐらせますが、ここ「福田フライ」では、おばちゃんがソースの壺に浸けてから出してくれるのです。
そのソースに『普通の』と『辛いの』がある。おばちゃんが「辛いの?」と聞いてくれたのは、「どっちのソースをつけますか?」ということなのです。
「福田フライ」ならではの味は、なんといっても『辛いの』なのですが、ものすっごくニンニクが効いているのが困りもの。明日の朝になっても、まだ強烈なニンニク臭が残るほどなのです。
『鶏もつ4兄弟』は、すべて衣をつけないで素揚げしてくれるので、これまではいつも、素揚げのままで出してもらって、塩をかけて食べていたのです。しかもそれがおいしいので、他のソースをつけてみるという発想がありませんでした。
改めて、おばちゃんに「辛いの?」と聞かれると、
(そうか。他の人たちはそんな食べ方をするんだ。私も今日はソースで食べてみようかなあ)
という気分になってきて、
「普通のソースでお願いします」と回答。
さすがに火曜日から『辛いの』はちょっとまずいかなあと、普通のソース(=ウスターソース)にしてみたのでした。
鶏かわの素揚げをウスターソースで食べるなんて……。
鶏ハツの素揚げをウスターソースで食べるなんて……。
砂ギモの素揚げをウスターソースで食べるなんて……。
鶏レバの素揚げをウスターソースで食べるなんて……。
そう思うでしょう? 私もそう思ってました。
ところが! これが意外にもうまいんです。
ちょっと練りがらしをつけても、またうまい。
すぐにでも、この『鶏もつ4兄弟』をおかわりしたいところなんだけど、残念ながら今日は時間がない。
今度は、金曜日か土曜日に来て、この『鶏もつ4兄弟』を『辛いの』で食べてみたいんだけど、この金曜日、土曜日(+日曜日)の「福田フライ」が爆発的に混雑してて、入れないことが多いし、よしんば入れても、ほしいネタが売り切れてたりするんですよねえ。
(やっぱり平日に『辛いの』を試すしかないかなあ)
そんなことを考えながら、グイッと酎ハイを飲み干して、お勘定をお願いします。
10分ほどの滞在。今日のお勘定は960円でした。ギリギリに来てごめんなさいね。どうもごちそうさま。
あ、そうそう。毎週木曜日は、おばちゃんがお休みする日になったそうです。つまり、『木曜日はフライはお休み』ということです。ご承知おきください。
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コメント
ずいぶん前にコメントさせて頂いた者です。
ご無沙汰しております。
やきとり(やきとん)の素焼きにソースかけて食べると意外と美味しいんですよね。
もちろん変化球で、名店と言われるようなお店ではできませんが…(笑)
相変わらず、いえ、以前にも増してのご活躍!?楽しく拝見しております。
体と相談しながら居酒屋ライフをお楽しみ下さい。
投稿: エディ | 2013.07.25 18:44