三杯屋つれづれ訪問記 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)
3月13日(水)
二日連続の休肝日明けで、カウンターの左端で小瓶と3杯セット(合計2,700円)。お勘定の時に「珍しく顔に出てるわよ。なるべくまっすぐにね」とおばちゃん。それなのに勢いが止まらず、つい「ホッピー仙人」→「野毛ハイボール」とハシゴ酒。ちょうど野毛に来ていたアヤパンマンさんから、おめでたい話が聞けたのもよかったなあ。
3月15日(金)
「古典酒場」の取材で、大竹聡さん、倉嶋編集長、そしてカメラマンの平島格さんと4人で訪問。金曜日とあって、店内はものすごい賑わい。取材のために、いつもよりも遅くまで開けておいてくれた。ありがとうございます。この時の様子は、ぜひ「古典酒場 VOL.12 FINAL号」でご覧ください。
4月2日(火)
3月後半はなにかとバタバタしていて、2週間ちょっとぶりの訪問。今日はフリー編集者&ライターの白井いち恵さんと、打ち合わせも兼ねてやって来た。まずは大瓶ビール(700円)をもらって、3杯セット(2,200円)を2人前。この時の打ち合わせは、間もなく実を結ぶ予定です。
4月16日(火)
午後6時半の店内は満席状態ながら、4人掛けのテーブルに座っている3人連れのサラリーマンのところに相席させてもらう形で滑り込んだ。3人のリーダー格の人が、「最近はこういう酒場に来ても、飲み物にも食べ物にも手を付けずにしゃべってばかりいる奴がいるんだよ。喫茶店じゃねえってんの!」とやたらと憤慨している。たしかにそういう姿をよく見るなあ。
4月26日(金)
金曜日ながら、GW連休の前だから、むしろ空いてるんじゃないかな、と思ってきてみるとビンゴ! すっと入ることができた。今日は大瓶ビール(700円)からはじめる。身欠きニシン(400円)、山椒が効いていて実にうまい。この山椒、おばちゃんの家の庭にできるものを収穫し、冷凍保存して使っているんだそうな。湯豆腐に使う柚子も、庭で収穫したものなんだって! すごいなあ。
5月7日(火)
連休明けは、久々にカウンター席に座れた。もう何年も前になるが、この店に背広の上着を忘れて、野毛でハシゴ酒をしていたことがあった。終電が近くなって、ボチボチ帰ろうと駅に向かっているときに、はじめてSuicaなどの入っている上着がないことに気が付いた。あわてて「武蔵屋」に戻ってみると、深夜にも関わらず、おばちゃんと小さいおばちゃんが二人で待っていてくれた。「きっと取りに来ると思ってたのよ」。うれしかったなあ。カウンター席から、おばちゃんの働く様子を見ていて、そんなことをふと思い出した。
5月14日(火)
「野毛ハイボール」の店主・ハルさんのとなりの席になった。ハルさんは、3杯の酒を、常温→常温→燗酒といった飲み方をする。常温の酒は、一升瓶の栓をポンッと開けて、新品の瓶から注いでくれる。いつものように小瓶と3杯セットを飲んだ後、ハルさんと一緒に「福田フライ」に繰り出した。
5月21日(火)
「武蔵屋」の料理は、玉ねぎ酢漬け、おから、たら豆腐、納豆、お新香という定番の5品の他に、こはだ酢、身欠きにしん、きぬかつぎ(各400円)を追加注文することができる。2杯めのお酒をおかわりするときに「納豆が食べられません」と自己申告すると、納豆の代わりに切干大根煮を出してくれるようだ。
5月28日(火)
小上がり手前の2人卓に座れた。左どなりの小上がり4人卓にいる男性二人連れは、かつてここ「武蔵屋」でアルバイトをしていた仲間とのこと。「当時は曜日が違ってたんで、一緒に飲むことはなかったんですよ」。おばちゃんもとてもうれしそうだ。
6月4日(火)
岡山への出張の帰り、新幹線で新横浜駅に到着したのは午後7時過ぎ。まだ間に合うと、大急ぎで野毛に向かうと、「今日はサッカー(W杯アジア最終予選)があるらしくて、ずっと静かなのよ」とおばちゃん。たしかに今日は空席が目立つなあ。それでも8時にはいつものように満席になった。
6月11日(火)
毎年、猛暑の季節になると「武蔵屋」は夏休みに入るので、今のうちに『寝だめ』ならぬ、『武蔵屋だめ』をしておこうと、「武蔵屋」頻度がより一層あがっている。今日もカウンター左端で、小瓶と3杯セット。
6月18日(火)
マイク・モラスキーさん、倉嶋編集長とともに野毛で飲み歩いた件は、別記事あり。
6月25日(火)
カウンターの左端の席で飲んでいたら、小瓶のビールを飲み終える頃合いで、おばちゃんが1杯めのお酒を注いでくれた。「肩が痛くて、腕が上がらないのよ」という話を聞いたのは何年前だったろう。それ以来、サービスで出してもらう最後の1杯をおばちゃんに注いでもらうことはあったが、3杯セットのお酒を注いでもらうのは初めてだ。涙が出るほどうれしかった。
7月2日(火)
店に着いたら、カウンター右側に座っていた3人連れの男性客がちょうど出るところで、入れ替わりにカウンター右端の席に入れてもらった。その次に入ってきて、私のとなりに座ったのは「野毛ハイボール」の店主・ハルさんだ。「先週、おばちゃんに注いでもらってましたねえ。うらやましかったですよ」とハルさん。常連さんはみんな、そういう思いで見てたんだろうな。本当にうれしい出来事だった。マリエちゃん(=今の「武蔵屋」の注ぎ手)が注いでくれるお酒も、もちろん美味しいですよん!
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コメント
先程、「食べログ」を見ていたら、「8月は夏休み」と書いてありました。だから、浜田様は武蔵屋だめをしたのですね。武蔵屋のおばあさんには、いつまでも頑張ってですね。
投稿: 仙台おおぽん | 2013.07.10 07:31