久々の横須賀ホッピー … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)
大衆酒場の街、横須賀。この街の大衆酒場のすばらしいところは、ちゃんと『大衆酒場』という言葉を冠している店が多いこと。
有名どころだけでも、大衆酒場・焼鳥専門店「忠孝」、大衆酒場「坂戸屋」、大衆酒場「ぎんじ」、そして大衆酒場「天国」と、各店の暖簾・看板に『大衆酒場』の文字が踊ります。(大衆酒場「若松屋」は閉めちゃったの?)
そんななか今日は、横須賀の
おろっ? 「中央酒場」には『大衆酒場』の冠が付いてないですねえ。
「はい、いらっしゃい。おひとり? こちらにどうぞ」
店に入るなり、店内中央部に立って、カウンターの後ろから店全体を見ている店主から声がかかり、うなぎの寝床のように細長い店内を貫くカウンターの中央部に通されました。
長いカウンターの中央部のここだけが、少しすき間が空いていて、そこを店員さんたちが行き来します。
「ホッピーください。あと、しこ刺しはありますか?」
「しこ刺し、今日はありませんねえ」
「それじゃあ、ゲソ天をください」
ホッピー(450円)はこの店の名物ドリンク。
ホッピービバレッジが推奨する、焼酎とホッピーの比率は1:5。瓶入りホッピーは360mlなので、これに70mlの焼酎(25度)を合わせると、ちょうどいい比率になります。この黄金比率のホッピーを出してくれるのが、木場の「河本」や、野毛の「ホッピー仙人」ですね。
ところが、ここ「中央酒場」の焼酎の量は、なんとその倍の140ml。瓶入りホッピーと合わせて、ちょうど500mlのホッピー割りができあがります。
この濃厚なホッピーこそが、人呼んで『横須賀ホッピー』。
これだけ濃いと、さぞかし飲みにくいだろうと思いきや、これが全然そんなことはない。普通のホッピーと同じようにススゥ~ッとのどを通っていきます。
この店にはホッピー専用の冷蔵庫があって、焼酎が入ったジョッキと、瓶入りのホッピーがずらりと並んでいます。注文を受けて、その両方をすっと出してくれるのです。
この冷蔵庫の温度が、ビールなんかを冷すよりも低い、約3℃ほど。この温度が、アルコール度数が高いのに飲みやすいホッピーを生んでるんですね。
ほとんど待つこともなく、できたて熱々のゲソ天(450円)も出てきました。プリッと太いこのゲソは、スルメイカのゲソ。小鉢の天つゆでいただきます。
実は横須賀在住の同級生(しかも会社の同僚)の大好物が、この店のゲソ天。
『横須賀で飲むなら、チューサカのゲソ天、銀次のもつ揚げ、忠孝の満州焼き』
まるで口ぐせのように、いつもこう話してくれるので、今日は彼のおすすめのゲソ天をもらったのでした。
先日、出張で呉に行ったときに小イワシ刺身を食べることができなかったので、今日はチューサカで「しこ刺し」(450円)を食べようと思っていたのですが、残念ながら、ここでもふられてしまいました。ちなみに広島でいう小イワシも、横須賀でいうシコイワシも、どちらも同じカタクチイワシ。松山のホウタレイワシも同じですね。
あっという間にゲソ天を食べ終えて、2品めは「地だこぶつ切り」(700円)にするか、「まぐろぶつ」(550円)にするか、ちょっと迷って、まぐろぶつに決定。このあたりは
ちなみに、まぐろ料理の種類が多いのも、チューサカの大きな特徴で、まぐろぶつ(550円)、まぐろ刺身(600円)の他に、まぐろ鍋(650円)、まぐろ納豆(550円)、まぐろ照焼(500円)、まぐろバター(500円)、まぐろ唐揚げ(500円)、まぐろ串かつ(500円)などの品が並んでいます。
くぅ~っ。なんでもなく出されたまぐろぶつがうまいのぉ~。
ホッピー(450円)もおかわりです。なにしろ濃いホッピーなので、脳は『危ないからゆっくりね!』という指令を出すのですが、のどがグイグイと通してしまう。いかんですねえ。
もう1品ぐらい、なにか食べたい。メニューを眺めてみるものの、なにしろここのメニューは100種類ほどあるので、ひと通り見るだけでもかなり時間がかかるのです。
そんな中から、横須賀の地名が入ったヨコスカコロッケ(350円)を注文すると、カリッと揚がったコロッケが2個、千切りキャベツの上にのって登場です。
「なんでヨコスカコロッケというんですか?」
「横須賀ビーフが入ってるんですよ」
な~るほどなあ。ギュッとしまった昔ながらのコロッケは、牛肉の自然な甘みが味わえます。これもいいですねえ。ソースをかけなくてもうまいなあ。
1時間ちょっとの滞在。ホッピー2杯と料理3品で、お勘定は2,250円でした。どうもごちそうさま。
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コメント
たまたま横須賀中央に来て、うろうろしてて入りました!最高ですね。
投稿: さなP | 2014.08.19 13:39