ホヤにはやっぱり浦霞 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)ほか
「あらっ? 今日はお刺身の小盛り合わせじゃないんですか?」
1品めのつまみとして、ホヤ(500円)を注文したところ、日曜日の「竹よし」を手伝っているリエさんに軽く驚かれます。
メニューに書かれている刺身のメニューを見ると、どれもこれも美味しそうで、いつも迷ってしまいます。その結果、刺身小盛り合わせ(650円)を注文することが多かったのです。
ところが!
前回ご紹介したとおり、今年のお盆休みの前、「竹よし」のカウンター上に、お寿司屋さんなどでよく見かけるような、冷蔵陳列ケースが設置されました。
メニューで見ても迷うぐらいなので、実際の魚介類がずらりと並べられると、もっと迷うかと思いきや、そんなことはなかった。
人間が単純にできているのか、目の前にあるものに、すぐに引かれてしまうのです。
今日も、席に座ってサッポロ赤星の中瓶(500円)をもらい、目の前の冷蔵陳列ケースを見ると、プリッと張りのいい、いかにも新鮮そうなホヤが2個、3個、ゴロリと並んでいる。
思わず「これください!」となったのでした。
「ホヤに合うお酒はどれでしょう?」
日本酒好きのリエさんにたずねてみると、
「常連のIさんはいつも、ホヤのときには
なるほど! 宮城のホヤには、宮城の酒か。私もそうしてみましょう。
ホヤは、酢の物で出されるお店が多いのですが、ここ「竹よし」ではホヤの身を刺身にして、体内にあった海水と一緒に出してくれます。
その身をひと切れ取って、ちょいと海水に泳がせて、ツルリと食べる。
冷たくて軟らかい弾力感を楽しみながらかみしめて、舌の奥のほうに、ふわん、と苦味が来たところへ、キュッと浦霞。
ックゥゥ~~~ッ! うましっ!!
醤油皿も出してくれてはいるんだけど、ワサビ醤油で食べるよりは、体内にあった海水だけでいただくほうが好きだなあ、私は。
あっという間に浦霞(500円)もおかわりです。
外観の大きさの割りには、身が少ないのが残念なところ。まあ、こうして「食べ足りない」と思うぐらいの量がちょうどいいのかもね。
浦霞の冷酒のあとは、いつものように菊正宗の燗酒(350円)をもらって、次なるつまみも、これまた目の前にあるサザエを壺焼き(600円)で注文します。
「竹よし」の店主は、横浜の魚屋さんの次男坊ながら、大阪で魚料理の修業をされたからか、関東風と関西風が融合したような魚料理を作ってくれる。
サザエの壺焼きは、生のサザエの身を殻から取り出して、身の部分を食べやすい大きさに切り分けて殻の中に戻し、
燗酒(350円)をもう1本追加して、3時間ほどの滞在。お勘定は3,300円でした。どうもごちそうさま。
そのままスッと帰ればいいものを、つい寄っちゃうんですねえ、「ばりこて」。
博多ラーメン(600円)をバリカタでもらって、麺を食べ終わったところで、残った豚骨スープをつまみに、黒糖焼酎(380円)をロックで1杯。
替え玉のかわりに、焼酎ロックをもらったような感じですね。〆のラーメンのあとに飲む、冷たい焼酎のおいしこと。
さあ、明日からまた1週間、がんばりますか!
・「竹よし」の店情報 (前回) / 「ばりこて」の店情報(前回)
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コメント
いつも拝見しています。
ほやですか。震災以降、ほやはいいものを食べていません。
アマちゃんの舞台の久慈、種市では、天然のほやが取れるらしいのですが、私が住む岩手県内でも、私のところにはいいものが届きません。
今年、宮城では何とか養殖物が出来てきたとか?(天然より、養殖の方が身がしっかりしているといます)
たまに、青森産の天然のほやを口にしていますが(モツ切れと同じく、夏にはほや切れを起こすので)、それでも、ほやが、少しでも口に入ると、復興の味がする感じです。
私が一番好きな食べ方は、体内の水で洗ったほやをわさびだけで食べるですね。そして、てんぷら、焼きほやも最高です。焼きほやは、ほや嫌いでも、気づかないでだまされて食べます。
ではぁ。
投稿: PONTA | 2013.09.01 16:23
すみません、反応が遅かったです私。宮城の浦霞、宮城の『ほや』、ありがとうございます!「ほや」を注文する時に、「浦霞」を注文されるという話。とてもうれしいな!皆様わかってらっしゃるのですね。
投稿: 仙台おおぽん | 2013.09.03 12:51