たら豆腐に玉ねぎの酢 … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)
「武蔵屋」のタラ豆腐に、玉ネギ酢漬けのお酢をかけると味が引き立ちます。
ここ「武蔵屋」は、1杯めのお酒とともに、玉ネギ酢漬け、おから、そして客が来てから作り始めるタラ豆腐が出され、2杯めで納豆、3杯めでお新香が出されて終了。
年中変わらぬ5品の料理は、いつも同じものなのに食べ飽きることがありません。
ひとつひとつは、なんでもないような料理なんですけど、この店で食べると、すごくおいしく感じるんですよねえ。
お酒も同じ。普通の「櫻正宗」上撰のはずなのに、ここで飲むと、よそで飲むのよりおいしく感じます。
一歩店内に入れば身分を問わないというのが、大衆酒場のいいところ。さまざまな年齢層、さまざまな職業の人たちが混ざり合うことができるのです。
それでもやっぱり
ところが。ここ「武蔵屋」においては、どんな金持ちがやってきても、やっぱり酒は3杯まで。
究極の平等酒場なんですね、ここ「武蔵屋」は。それがまたとても心地よい。
さてさて、話題を戻して玉ネギ酢漬けとタラ豆腐のこと。
玉ネギ酢漬けのおいしさの理由は、ほんのりと感じる甘味、すっぱすぎない酸味、そして
玉ネギを食べ終わったあと、小皿に残った柑橘酢をすててしまうのは、いかにももったいない。
そこで、最初に始めたのは、残ったお酢をつまみにするやり方。
なんのことはない、残ったお酢をなめながら、燗酒を飲むというものですが、さすがにこれは、あまりいいつまみにはなりません。結局、グッとひと口で飲み干すしかない。
(なんかいい方法はないかなあ。。。)
と思っていて、今年に入ってから始めたのが、残ったお酢を、タラ豆腐の上から回しかけるというもの。
タラ豆腐にも絶妙な薄味はついてるんですが、小皿に残った酢の量も少量なので、もとの味をじゃましない程度に、甘酸っぱさと柑橘系の香りが加わることになるんですねえ。
タラ豆腐にのっている柚子の皮。ここ「武蔵屋」で使う柚子は、おばちゃん(=女将)の家の庭になったものなんだそうです。
追加料理(各400円)のコハダ酢や身欠きニシンなどに添えられる青い
今日も小瓶のビール(500円)からはじめて、酒3杯と肴5品のセット(2,200円)で、1時間半ほどの滞在。お勘定は2,700円でした。どうもごちそうさま。
(注:「武蔵屋」は8月いっぱい夏休みの予定です。)
| 固定リンク | 0
コメント