ところてんをつまみに … 「成田屋酒店(なりたやさけてん)」(上大岡)
『今日は「鳥佳」で焼き鳥を食べよう』
と思い立って、上大岡へとやってきました。でもその前に、ちょっと1杯、のどを潤していきましょうかね。
スッと入ったのは「成田屋酒店」。
店名からもわかるとおり、ここは普通の酒屋なんだけど、その片隅に立ち飲みコーナーが設けられていて、安い値段で酒食を楽しむことができるのです。
立ち飲みコーナーは、店をズドンと貫く直線カウンターのみ。客はみんな、カウンターに正対し、同じ方向に向かって立ちます。
この時間(平日の午後7時過ぎ)の先客は7~8人ほど。ちょっと詰めれば20人ぐらいは入ろうかという長いカウンターなので、7~8人だと『かなりゆったり』といった感じです。
「キリンラガーの中瓶(310円)をお願いします」
ひとりで店を切り盛りしている女将さんにそう注文しておいて、つまみを選びます。
おろっ? 「つけもの」の札がすべて(といっても4枚ほど)裏返っている。
「つけものは売り切れ?」
私が入るちょっと前に、先に店内に入った男性客から女将さんに質問が飛びます。
「そうなんです。今日はもう何も残ってないんですよ」と女将さん。
いつもならば、カブや白菜、大根などのぬか漬けが選べる「つけもの」は、この店の一番人気。なにしろ丸皿にこんもりと山盛りの1人前が50円ですもんねえ。
みんな、この店でモリモリと野菜を食べていくのです。
この店は8時閉店なので、あと1時間もない。どんどん売り切れても、最後の最後に白菜の漬物が残ってたりすることもあるんですが、今日は白菜も売り切れちゃったんですね。
「じゃ、タクアンとニンニク」とさっきの男性客。
「タクアンはいくつにする?」と女将さん。
「え~と、2つ!」
この注文。「成田屋酒店」ならではですよねえ。
つけもの(ぬか漬け)は1皿山盛りが50円ですが、タクアンは1切れが10円。自分のほしい数だけ、
ニンニク醤油漬は、1皿5個で50円。これも計算上は1個あたり10円ですが、こちらは5個が1セットです。
『そうか、今日はつけものはないのか』
と私も改めて他のつまみを探します。すると、他のつまみメニューからはちょっと離れたところに、
「ところてん入荷しました」
と書かれた張り紙を発見。さっそくその「ところてん」(120円)を注文すると、女将さんが、冷酒などを並べている冷蔵陳列ケースから取り出したのは、四角い透明なプラスチックカップのところてん。
ふたをピーッとはぎ取り、水を捨て、添付されているポン酢醤油と乾燥青のり、練りガラシを入れると、
「かき混ぜて食べてくださいね」
と言いながら、
ところてん丸ごと1パック。けっこうボリュームフルだぞ、これは!
最初の飲み物と、最初のつまみが出たところで、キャッシュ・オン・デリバリー(商品と引き換え払い)でのお勘定。女将さんは、カウンター上に私が置いた千円札を取り、かわりに570円のお釣りを置いてくれます。
私のあとに入ってきた、右どなりの男性客も、つまみには「ところてん」を選択。飲み物は冷酒をもらっています。
冷蔵陳列ケースに並ぶ冷酒は3~4種類。100円台、200円台の飲み物がほとんどのこの店にあっては、冷酒はけっこう高級な感じがしますが、それでも純米吟醸の300ml瓶が380円ぐらいですからねえ。他の店と比べると、うんと安い。
飲み物で人気があるのは、「焼酎半分」の様子。
焼酎(甲類25度)は、1杯200mlが190円、半分だと100mlが110円で出されます。
これに炭酸(60円)やウーロン茶(90円)、サワーの素(100円)、トマトジュース(110円)などをもらって、割って飲むのが定番のようです。
焼酎は100mlでも、けっこう効きますもんね。
のども潤ったところで、30分ほどで「成田屋酒店」を切り上げて、一路「鳥佳」へ。
あれ? 明かりがついてないぞ。
近寄ってみるとなんと「6月10日(月)から16日(日)まで早めの夏休み」という張り紙。
ガ~ン。ちゃんとネット情報を下調べしてから来ればよかったなあ。残念。
しかたなく、上大岡駅フードコートの「
「成田屋酒店」と「蕎麦丸」の2軒を回って、本日の総支払額は900円でした。
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