とろける牛すじ煮込み … お食事処「一福(いちふく)」(汐入)
この牛すじ煮込み(530円)はうまいなあ!
すじ肉の脂のバランスがよくて、甘味もちょうどいい。
そのスープで一緒に煮込まれている熱々の豆腐を、スープと共にレンゲですくっていただくと、これがまたすばらしい。
そして冷たいホッピーだ!
ックゥ~~ッ! 強めのホッピー(480円)ともよく合うのぉっ!
月曜・祝日(秋分の日)の今日は、昼過ぎに汐入(横須賀市)のお食事処「一福」にやってきました。
昭和24(1949)年創業のこの店は、看板にも『和洋中華・各種定食』と書かれているとおり、そば、うどん、ラーメン、丼もの、定食、鍋物、一品料理の定番メニューだけでも150種類ほど。さらには黒板に手書きされたメニューや、手書きの短冊メニューまであって、全体では250品目ほどの、和・洋・中のメニューが並んでいます。
ここは、平成10(1998)年に、33歳の若さで亡くなった、X JAPANのHIDEさんの行きつけの店としても、つとに知らています。店頭のショーウインドウの中にも、
『あの“ヒデ”がこよなく愛した伝説のメニュー、牛すじ煮込み、中華丼、ホッピー』
と書かれたPOP広告が置かれているほど。
(牛すじ煮込み(530円)。食べたことがないなあ。今日はこの牛すじ煮込みを食べてみよう!)
というわけで、店に入るなり、ホッピーと牛すじ煮込みを注文したのでした。
「ホッピーは氷を入れますか?」
「はい、お願いします」
横須賀のホッピーは濃い(焼酎の量が多い)ので、氷を入れて、冷たい状態を保つようにしたほうが飲みやすいのです。
昔は、「氷を入れますか?」なんてことは聞いてくれなくて、横須賀のホッピーは、氷がないのが当たり前でした。『ホッピー・ビア』と呼ぶ店もあったりして、『ビールの
近年、首都圏で氷入りのホッピーを出す店が増えてきた。その流れで、ホッピーの元祖的な土地である横須賀にも、『氷入りホッピー』という文化が逆輸入されちゃったんでしょうね。
そのホッピーと一緒に出されたのは、お通し(たぶんサービス)のカボチャ煮付け。その2切れのカボチャを食べ終えるころに、熱々の牛すじ煮込みが登場。
最初のホッピー1杯で、牛すじ煮込みもちょうど食べ終わりました。
ナカ(焼酎おかわり、たぶん290円)をもらって、次のつまみは何にしよう。
「すみません、ゲソ揚げ(360円)をください」
「はいよっ。ゲソ、ひとつね!」
と奥の厨房に通されたゲソ揚げは、ほとんど待つまもなく出てきました。天ぷらや揚げ物のメニューも多いので、揚げ油はいつでもスタンバイ状態にあるんでしょうね。
ゲソ揚げにはポテトサラダとキャベツ千切りが添えられています。
へえ、この店は出前もやってるんだ。ラップフィルムで蓋をしたラーメンが2個、おかもちに入れられて、出前に出ていきました。
となりのテーブル席には、老年のご夫婦+同年輩の男性という、3人連れ。それぞれ、タンメン(500円)、もやしそば(500円)、五目そば(580円)と、思い思いのラーメンを注文して、遅めの昼食をとっているようです。
店内にはそういう家族連れやカップルが多い。
ひとり客は、私も含めて4人。そのうち一人だけがカウンター席にいて、それ以外の3人は、それぞれテーブル席1卓を独り占め。私もテーブル席です。
カウンターの奥と、店の奥に、それぞれ1台ずつテレビが置いてあって、それぞれ違うチャンネルが流れている。座る場所によっては、両方をいっぺんに見ることができるのがおもしろいなあ。
あ。ゲソ揚げがなくなった。
2杯めのホッピーがまだ残ってるので、お新香(230円)をもらいましょう。
これまたすぐに出されたお新香は、白菜、なす、きゅうりのぬか漬け盛り合わせ。ちょっと古漬け気味なのがうまいなあ。
ぬか漬けは、野菜をおいしく食べるための大発明だと思うのです。なによりも酒によく合うのがいい。
午後2時を過ぎたごろから客が増えてきて、入り口わきのカウンター席(5席)も満席になりました。そろそろ腰をあげますか。
「お勘定をお願いします」
午後2時半まで、2時間弱の滞在。今日のお勘定は1,890円でした。どうもごちそうさま。
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