ちょい焼きを1本ずつ … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)
沼袋「ホルモン」のもつ焼きは、1本110円で、1本単位で注文可能。味付けは塩かタレが選べます。
コブクロ、レバの2種類のみ、『ちょい焼き』という焼き方もできて、これらは1本120円。その名のとおり、ちょっとだけ、あぶる程度に焼いたものに、刻みネギ、おろし生姜を添えて、醤油をかけて出してくれます。
もつ焼きなどの串物は、基本的には串から外さずに、串のままいただくのが決まりですが、『ちょい焼き』の場合は、一緒に出される割り箸で串から抜いて、ひと切れ、ひと切れを刺身のようにいただきます。刻みネギやおろし生姜を、ひと切れの上に多めにのせて、一緒に食べるのがポイントです。
土曜日、午後6時半の店内は、7割りほどの入り。
まずまっ先に、小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、330円)と、お新香(白菜&キュウリ、110円)をもらってから、コブクロとレバのちょい焼き(各120円)を1本ずつお願いしたのでした。
小瓶のビールは334ml。コップに2~3杯でなくなるので、飲みはじめの
小瓶のビールを飲み干したあとは、この店の定番の飲み物である焼酎(230円)をもらいます。
焼酎の銘柄は「サッポロ焼酎」。糖蜜と、とうもろこしを原材料とした甲類焼酎です。もともとはキッコーマンの「万上焼酎」だったのですが、平成18(2006)年に、キッコーマンの焼酎事業がサッポロビールに譲渡されたのにともなって、名称も変更にになったのでした。
一升瓶ごと冷蔵庫で冷やしている焼酎を、受け皿まであふれるほど注いでくれます。
これにカウンター上に置かれている梅シロップを入れて、梅割りにする。
そのまま(ストレート)だとトゲトゲしい感じの焼酎が、梅割りにすることによってマイルドになって、うんと飲みやすくなります。
以前は、ほとんどの客が、この焼酎梅割りを飲んでいたものですが、いま改めて確認してみると、くわ茶割りや緑茶割り、ウーロン割りなどの割りもの(各370円)を飲んでいる人も多いようです。
もつ焼きは、アブラ、ナンコツ、テッポウ(各110円)を1本ずつ、タレで注文すると、少量しかない珍しい部位なので、メニューに載せるほどの数がない、ハツモトと卵付きコブクロも1本ずつ出してくれました。ありがとうございます。
部位ごとに食感や味わいが異なるのが、もつ焼きのいいところなんですよねえ。
しかも、1本ずつの量がそれほど多くないし、たいていのもつ焼き店では1本ずつ注文することができるので、いろんな種類を楽しむことができる。
焼酎(230円)をおかわりして、オッパイ、カシラ、ナンコツ、タン(各110円)を、今度は塩で注文します。
もつそのものの味を、よりダイレクトに味わうことができるのが塩焼き。もつの香りも楽しむことができます。
もつ焼きが始まったのは、明治時代の中ごろと考えられています。
もともと捨てるぐらいだった豚の臓物を安く仕入れてきて、串に刺し、
この蒲焼時代の名残りを残しているのが、タレ焼きなんですね。
おそらく初期のころは、それほど新鮮ではない豚の臓物の味や臭いをごまかすために、蒲焼にしていたんでしょうね。
今は、ここ「ホルモン」をはじめ、人気の高いもつ焼き屋で扱っているモツは、その鮮度が抜群にいいので、ごまかしなんて必要ない。自分の好みだけで、タレか塩かを選べばいい。
焼酎の梅割りも同じですね。もともとは焼酎の臭いをごまかすために入れていたもののようです。今の焼酎は、臭みなんてまったくない。梅割りにするのも、単なる好みの問題です。
最後にハンペンと生揚げを1本ずつ(各110円)いただいて〆とします。もつ以外のネタもおいしいのですよ。
1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は2,130円でした。どうもごちそうさま。
店の外観 / お新香とビール / アブラ、ナンコツ、テッポウ、ハツモト、卵付きコブクロ
焼酎梅割り / オッパイ、カシラ、ナンコツ、タン / 生揚げ、はんぺん
| 固定リンク | 0
コメント