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シロだけで梅割り3杯 … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)

シロタレ


 ちょっと出遅れて、立石の「宇ち多゛」に到着したのは午後1時前。

 土曜日は裏口からしか入れないので、大急ぎで裏口側へと回ってみると、行列は4人(2人連れ×2組)。その後ろに並ぶとすぐに、店内から2人連れが2組出てきました。

「シロしかないけどいい?」

 店内から顔を出したソウさん(店員さん)が、並んでいる我われにそう確認し、順番に店内へと案内されます。

 ひとり分の席は、もともと空いていたようで、私の前の4人が入ると同時に、私も表側入口横の「二の字」と呼ばれている、テーブルのようなカウンターのような席に通されました。

 やあ、シロしか残ってないとはいえ、まずは入れてよかった、よかった。

 すぐに注文を取りに来てくれたアンチャン(三代目)に、焼酎(180円)の梅割りと、シロタレ(180円)を注文。

 ちょっと立ち上がって煮込み鍋を確認すると、近くにいたアンチャンが、

「煮込みも売り切れ。シロミソ用に汁だけおいてる」と教えてくれます。

「お新香(180円)も売り切れ?」

「大根ならあるよ」梅割り&大根お酢

「じゃ、大根ください」

「お酢、入れる?」

「お願いします」

「大根、生姜のっけて、お酢ね!」

 とアンチャンから、奥の厨房(と言っても、みんなが飲んでるスペースと仕切られているわけではありません)に注文が通ります。

 ックゥ~ッ、うまいっ。

 昼間っから飲む焼酎の、なんとうまいことよ。

 昨晩ちょっと飲み過ぎて、朝からボォ~ッとしてたのですが、いま飲み始めたこの焼酎で、昨日の夜とつながった。よしっ。もう大丈夫だ。

 迎え酒の威力は抜群です。

 まあこれも土曜日だからできること。仕事のある平日は、朝や昼から、迎え酒を飲むわけにはいきませんもんねえ。

 この『つながる』という表現は、「酒とつまみ」創刊編集長の大竹聡(おおたけ・さとし)さんが使い始めた言葉で、『二日酔い、三日酔いで調子が悪くても、がんばって飲み始めてみると、前夜の酔っている状態とつながって、またグイグイと飲み始めることができる』ということを表したものです。この感じ、ものすごくよくわかります。

 と、そのとき!

「シロ、なくなった」

 という焼き台からの声が、店内に響きわたります。

 これで、もつはすべて売り切れ。こうなると、もし大根が残っていたとしても、もう新たな客は店内には入れないルールです。

「残ってるおかずで、大事に飲んでね」

 とアンチャンから、みんなに声がかかります。

 まだシロも大根も半分ぐらい残ってるから大丈夫そうだ。

「梅割り(180円)のおかわりをお願いします!」

 なにしろこの店のおかず(もつ焼き、もつ煮込み、お新香の3種)は、それぞれ一皿180円という低価格ながら、それぞれボリュームがある。

 3皿も食べれば、もう十分、というほどの量なので、シロと大根の2皿だけでも、焼酎の2杯や3杯は、軽くいけちゃうのでした。

 相席となった「宇ち多゛」ファンのみなさんとの会話を楽しみつつ、シロをちびり、大根をちびり、そして梅割り焼酎もちびり。

 「宇ち多゛」の、戦いのように忙しい時間帯が終わり、今はゆるやかに後片づけのとき。

 店内に残っている客も常連さんが多くて、とってもゆったりとした時間が流れます。

 閉店まぎわの遅い時間帯にやってくると、おかずはあまり残っていないのですが、このゆったりとした時間を楽しむことができるのがとてもいい。私の大好きな時間帯です。

 けっきょくもう1杯(合計3杯)、梅割り焼酎をいただいて、50分ほどの滞在。今日のお勘定は900円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成25(2013)年11月2日(土)の記録》

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コメント

 うわさに聞く有名店、シロも漬物もアンチャンのキビキビいた対応もよし、ですね。閉店間際の飲みも、また楽しからずや、です。
写真にそそられます。今度、帰国した時は、関空から東京・立石へ、それから赤羽へも。悲願です。

投稿: 越村 南 | 2013.12.13 13:25

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 土曜日です。横浜の単身赴任社宅を出発し、京成立石駅に到着したのは、正午をちょっと回った12時20分。  この時間、どうだろうなあ。  そう思いながら、「宇ち多゛」に急ぐと、土曜日の入口である裏口側には15人ほどの行列。よかったよかった。間にあったか。  その後ろに並ぶこと約20分。店内に入ることができました。  「宇ち多゛」は回転が速いので、行列があってもそんなにたくさんは待たずに済むのです。(... [続きを読む]

受信: 2014.02.09 22:48

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