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下町立石の隠れた名店 … 「ゑびすや食堂(えびすやしょくどう)」(立石)

ふぐひれ酒(290円)


 「ゑびすや食堂」のような店を『隠れた名店』と言うんだろうなあ。

 呑ん兵衛のワンダーランド・立石を目指す酒友しゅゆうたちは必ず訪れている。そして酒や肴も安くてうまい。

 とは言うものの、1軒めとして「さあ! 『ゑびすや食堂』に行こう!」という感じではなくて、

「あらら。やっぱり『二毛作』は満席だったね。じゃ、『ゑびすや食堂』に行こうか」とか、

「うわぁ! 次は『栄寿司』に行こうと思ってたのに、ものすごい行列だ! 今日は『栄寿司』はやめて、『ゑびすや食堂』にしとく?」

 という流れで「ゑびすや食堂」に向かうことが多いのです。

 今日もまさにそう。

 「宇ち多゛」の店内で相席となった酒場好きの面々と、4人で「二毛作」をのぞいてみたところ、予想どおり満員。

「じゃあ、『ゑびすや食堂』ですね」

 と、こちらにやって来たのでした。

「すみません、4人です」

「はい、どうぞ~」

 必ず入れるのが、これまたすばらしいなあ。

 多くの呑ん兵衛がこの店を訪れるのに、なぜか時間帯がちょっとずつずれているらしくて、この店に入れなかったことがない。

 呑ん兵衛たちにとって、まさにセーフティネットというか、すべり止めというか、とてもありがたいお店なのです。(しかもレベルは高いぞ!)

 入口を入った目の前に、9席のL字カウンターがあり、右手手前の壁際にテーブル席が2卓(3席+4席)。そして右手側面の壁際に小上がりの4人卓が2卓。ぜんぶ合わせて24席ほど。

 この店内を、お母さんと、その息子さん夫婦(だと思う)の3人で切り盛りしています。

 寒い季節にこの店に来ると、必ず注文したいのが「湯どうふ」(350円)です。

 小さい、ひとり用土鍋で出される湯どうふ。鍋のまん中には、ポン酢しょう油の入った金属の器。こうやって、つけダレも一緒に温めておいてくれると、せっかくの湯どうふが冷めることがなくていいですね。

 湯どうふが出たところで、これまたこの店の名物的な飲みものである「ふぐひれ酒」(290円)を注文。

 ふぐひれの入った蓋つきの湯呑みと、徳利に入った熱燗の酒を別々に出してくれるので、自分で注いで「ひれ酒」を作ります。

 たった2枚のふぐひれで、とても強い旨みが感じられる燗酒に変身するのがおもしろいですよねえ。

 1杯めの「ひれ酒」を飲み終えて、「つぎしゅ」(日本酒のおかわり)をお願いすると、熱々に燗づけした日本酒(250円)を、徳利で出してくれます。

 ゆっくりと1時間半ほど楽しんで、お勘定は4人で4,160円(ひとりあたり1,040円)という低価格。

 呑ん兵衛のワンダーランド・立石にあるから、『隠れた名店』的な存在になっていますが、もし他の地域にあったら、じゅうぶん4番バッターで通用する名酒場なんじゃないかと思います。

 逆に言うと、こういうお店が、さりげな~く存在していることが、酒都・立石のものすごさですね。

131102b 131102c 131102d
酎ハイ(300円) / 湯どうふ(350円) / ハムカツ(300円)

店情報前回

《平成25(2013)年11月2日(土)の記録》

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受信: 2014.02.09 22:48

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