ひとりでの~んびりと … 「栄屋酒場(さかえやさかば)」(日ノ出町)
「おや珍しい。ひとりで飲むこともあるんですね」
店主にそう声をかけられて、私自身も驚いた。
そういえば、この店に来るときはいつも誰かと一緒。
一人で来たのは、いちばん最初に来たときだけだったかもしれません。
この店の料理は、一品一品がそれぞれしっかりとしたボリュームなので、何人かで一緒に来ないと、いろんな料理を食べることができない。それがこの店にひとりで来なかった最大の理由です。
「なので、刺身の盛り合わせを、少なめでお願いします」
と、まずはメニューにはないんだけど、刺身の少量盛り合わせ(たぶん1,000円)を注文します。
大瓶ビール(キリンラガー、610円)をもらって、お通し(サービス)で出された煮イカをつまみながら飲み始めます。
そして出てきた刺身小盛り合わせは、カツオ(800円)、ヒラメ(700円)、ダルマイカ(700円)、トリ貝(800円)、シャコ(750円)、そしてシャコツメ(800円)。カッコ内の値段は、それぞれを単品で注文したと場合の1人前の値段です。
少量ずつ、あれこれとつまめるのが、呑ん兵衛にはうれしいんですよねえ。
この刺身には、やっぱり日本酒かな。
壁の張り紙にある『地酒めぐり』は、今回で「No.1909」。お酒は高知の「
酒屋さんに「毎回、違うのを持ってきて」と注文して、地酒めぐりをやっているうちに、積もりに積もって、1909回に達したんだそうです。
ックゥ~ッ。この酒はおいしいなあ。すっきりとキレがある。
刺身の小盛り合わせが残り少なくなってきたところで、この店の名物、あなご天(630円)を注文します。
この店の穴子は、
大きくカットした穴子が、一人前で6切れ。ボリュームたっぷりなのに、どんどん食べられるんですよねえ。
この天ぷらには燗酒(340円)をもらいましょう。
メニューには「2級酒」と書かれている、この燗酒の銘柄は、姫路の「八重垣」です。
熱々がおいしいあなご天。せっかくの燗酒を飲むのも忘れるぐらいの勢いで、一気に食べ切ります。
やあ、おいしかった。
でも、燗酒が残ってる。
この燗酒用に、ちょっとしたつまみをもらうことにします。
「栄屋酒場」は魚介類が売りの酒場ながら、黒板に手書きされたメニューには魚介類以外のつまみも何品か並んでいます。
たとえば今日は、トコロテン(250円)、おしんこ(350円)、冷やっこ(100円)、湯トーフ(380円)、トマト(350円)、南京豆(400円)、フランク(400円)、カボチャ煮(350円)、ユデピー(400円)、おひたし(350円)、きぬかつぎ(350円)などなど。
南京豆(400円)をもらってみようかな。
南京豆は、落花生のこと。大ぶりの殻付き落花生が、受け皿付きの小鉢に、受け皿にあふれるほど盛られて出てきました。すごぉ~いっ。
それとは別に、南京豆の殻を入れるための、紙で折ったゴミ箱も出してくれるので、そこに南京豆の殻を割っては入れ、割って入れしながら食べ進みます。
残ったお酒を飲むために注文した南京豆ながら、その南京豆の量が多いので、燗酒(340円)もおかわりです。
南京豆は大好物なので、これだけ量があるとうれしい。
ゆ~っくりとの~んびりと2時間半ほどの滞在。今日のお勘定は3,880円でした。どうもごちそうさま。
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