市民酒場は横浜の文化 … 市民酒場「みのかん」(神奈川)
戦時中に神奈川県の意向で始まったという「市民酒場」。
「はまれぽ」の記事によると、最盛期には200軒近い市民酒場があったそうなんですが、今や数軒が残っているだけです。
東から順番に、新子安の「諸星」、神奈川の「みのかん」、そして戸部の「常盤木」の3軒が有名です。
「諸星」、「常盤木」は土・日・祝日が定休なので、土曜日の今日は久しぶり(6年半ぶり)となる「みのかん」に向かいます。
「みのかん」は週まん中の水曜日が定休日。それ以外は毎朝10時から、夜8時まで、中休みなしの10時間営業。いつ来ても開いてるって感じですね。
むしろ閉まるのが午後8時と早いので、仕事が遅くなると営業に間に合わないかもしれないことが、ちょっと心配なくらいです。
店に着いたのは午後3時45分。
店内は、右手に10人ほど座れるカウンター席、左手に4人掛けのテーブル席が4卓。
初老のご夫婦二人が切り盛りしていて、ご主人が接客を、奥さんが厨房を担当しています。
先客は4人。みんな男性ひとり客で、カウンターに均等割り付け的な状態で座っています。私自身も、そのカウンターの中で、もっとも均等になりそうな場所に座ると、すぐに出されるサービスのお通しは、おでんが2個。ジャガイモと薩摩揚げです。
この店は、このお通しが有名なんですよね。年中いつ来ても、おでんが2個。これがサービスだというのが素晴らしいことです。
「お酒の
清酒は普通(200円)と上撰(260円)があるので、その上撰のほうを注文。
燗酒は「名誉冠」(京都・伏見)のガラス徳利で、小ぶりのグラスと一緒に出されます。
そしてマグロ刺身(400円)。
ここは目と鼻の先と言ってもいいぐらいの場所に、横浜中央卸売市場があるからか、新鮮な魚介類が安いのです。
今日の刺身は、このマグロ刺身(400円)とタコ刺身(280円)です。
このマグロ刺身は、木場の「河本」の、かけじょうゆ(400円)にも似てるなあ。値段も同じだ。
そういえば煮込みもそう。「みのかん」も、もつ煮(300円)がおすすめなのですが、残念ながら今日のメニューにはありません。この時間なので、もう売り切れたのかな。
今日はマグロ狙いで、最初から燗酒を注文しましたが、この店の名物的な飲み物は酎ハイ(330円)。グラス1杯(1合弱)の焼酎が240円で、それが氷入りのハイボールグラスに注がれて、それとは別に瓶入りのタンサン(90円)が出されます。
1合弱の焼酎を、氷入りのハイボールグラスに注ぐと、それでもうほとんど満杯。タンサンが入るスペースはほとんど残っていません。この濃さが人気なんですね。
でも私はウイスキーのハイボール(250円)をもらいましょう。
こちらは、ショットグラス1杯のウイスキーが160円で、タンサンは90円。こちらも氷入りのハイボールグラスに注がれますが、1ショットのウイスキーとタンサン1本で、ハイボールグラスがちょうといっぱいになります。
ウイスキーはメルシャンの「樽薫る辛口ウイスキー・オークマスター」のボトルに入ってるんだけど、このウイスキーは一昨年(2011年)に終売。今の中身はなんなんだろうなあ。買いだめしてた「オークマスター」か、同じクラスの別のウイスキー(たとえばキリン「オーシャンラッキーゴールド」など)なのか。
つまみに湯豆腐(180円)を注文すると、あらかじめ茹でられているのか、ほとんど待つ間もなく出されました。
大きくカットした熱々、フルッフルの大きな豆腐が2切れ。刻みネギとカツオ節がトッピングされていて、これに醤油をサッと回しかけていただきます。
っあぁ~っ、うまいっ。
こういうシンプルな湯豆腐もいいねえ!
午後4時を過ぎるといったんお客が減り始めていた店内ですが、5時前にはまた続々とお客が入ってきて、あっという間にカウンター席は8分めぐらいの状態になりました。
1時間半ほどの滞在。今日のお勘定は1,100円でした。どうもごちそうさま。
市民酒場「みのかん」 / お通しのおでん / 清酒上撰(燗酒)
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コメント
市民酒場。由緒正しき酒場ですね。いつまでも営業していてほしいですね。この雰囲気は「世界遺産」に登録してもおかしくはありませんね。
投稿: 大越龍一郎 | 2013.12.24 07:16
オークマスターのボトルの後ろにトリスのボトルが置いてありますね。
投稿: 楠木 | 2014.01.07 12:00