秋田直送ハタハタ旨煮 … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)
秋田名物、八森ハタハタ、男鹿で男鹿ブリコ、……
秋田音頭でそう歌われるハタハタ(鰰)は、秋田県の県魚。煮魚、焼き魚のほか、干物にしたり、塩漬けや味噌漬けにしたり、魚醤(しょっつる)に加工されたりと、いろんな食べ方で愛されているんだそうです。
秋田での漁期は11月末から1月にかけて。メスはブリコ(卵)を抱えていて、まさに旬の季節となります。
横浜・杉田の「はやま食堂」は、店内に秋田方言が書かれた
もしかすると店主ご夫妻が秋田の出身なのかな、と推察しています。
そんな「はまや食堂」の、今日の特別定食(3種ある日替り定食のひとつで980円)は、秋田直送のハタハタの旨煮が主菜です。
火曜日の今日は、C定食(今日はハムエッグとポテトサラダ、680円)でもいただいて、休肝日にしようと思いながらやって来たのですが、今が旬というハタハタの文字を見て、考えはガタッと変わってしまいました。
こりゃハタハタをつまみに飲むしかないでしょう!
「特別定食をオール(副菜全品付き)で、ごはんは小で、あとでお願いします」
といつもの注文をして、合わせて「爛漫」の大徳利(500円)を燗でもらいます。
特別定食の副菜は、たいていの場合、3品から2品を選ぶようになっています。今日は、ほうれん草おひたし(単品200円)、ブロッコリー(単品200円)、そして里芋煮付(単品250円)の3品。「オールで」と注文すると、この3品がすべて出され、単品価格が一番安いものが追加料金となるのです。今回はプラス200円ですね。
いっぽう、「ごはんは小で」とお願いすると、ごはん中(170円)と小(150円)の差額の20円が値引きされます。
したがって、「オール」と「ごはん小」のオプションで、980円の特別定食は、プラス200円、マイナス20円で、合計1,160円となります。
少量ずつ、多種類の料理があったほうがお酒が飲みやすい。そのことからも、副菜の多い特別定食は呑兵衛向きですね。
お通し(サービス)の枝豆と、3種の副菜で「爛漫」をいただいているところへ、ハタハタができてきました。
うわぁ~っ。大量のブリコにはじけたお腹がすごいなあ。
まずはそのブリコからいってみますか。
ん~~っ。ねっとりとしたプチプチ感がたまんない。
醤油、砂糖、みりんという甘めの煮汁とハタハタの相性もいいですねえ。
小魚とは呼べないぐらいの大きさのハタハタながら、ブリコや身はもちろんのこと、骨や尾やヒレも、すべてがいいつまみになります。
もともとは休肝日にする予定だったので、大徳利1本ぐらいに留めておこうかとも思ったのですが、こんなハタハタを食べちゃうと、それじゃあ止まんない。
「すみません。燗酒を、今度は小さいのでください」
と小徳利(280円)を追加です。
最後にライスセット(ごはん、みそ汁、お新香)を出してもらい、ハタハタを食べつくしたお皿に残った煮汁を、ちょっとずつごはんにかけながらいただきます。
最終的にハタハタのお皿は、煮汁も含めて、すっかり空っぽ。いやあ、おいしかったなあ。
ゆっくりと2時間ほどの大衆食堂のフルコース。今日のお勘定は1,940円でした。どうもごちそうさま。
旬の間(1月ごろまで)に、またハタハタを食べなきゃね!
たっぷりのブリコ / 小徳利を追加 / ライスセット+デザート
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コメント
鰰、爛漫。至福のひとときですね。おっしゃる通り、お店の人は秋田の人なのでしょうね。秋田良いところですよ。
投稿: 大越龍一郎 | 2013.12.21 21:06