うなぎ串焼きひと通り … うなぎ「カブト」(新宿)
暮れも押し詰まった12月30日の今日。新宿での所用を終えて、思い出横丁を通って西武新宿駅に向かっていると、うなぎ串焼きの「カブト」が開いてるし、席も空いている。
こりゃ、入るしかないでしょう!
店の外と内とは縄のれんで仕切られているだけ。縄のれんの下には、カウンター席に座る人たちのお尻が、ずらりと並んで見えているので、空席があるとすぐにわかるのです。
縄のれんをサッとかき分けて、開いている席のひとつに腰を下ろしながら、
「焼酎(キンミヤ、350円)をお願いします」と注文すると、
「串はひと通りでいいですか?」と返ってきます。
「はい、お願いします」
これでOK。これでメニューに並んでいる「うなぎ串焼き」5種7本(合計1,540円)が、順番に、すべて出されます。
まず最初に出てくるのが「えり焼」(2本320円)。うなぎの首の周りの肉3尾分を1串に刺して焼いたものをタレ焼きで。山椒の粉をかけていただくのがうまいんです。
焼酎には、カウンター上の醤油さしに入れられている梅割りの素をちょっとだけ入れて、梅割りにしていただきます。
最初の2本を食べ終えるタイミングで出されるのが、2種類めの「ひれ焼」(2本320円)。1串に7尾分のうなぎの腹びれ、背びれ、尾びれを串に巻き付けて焼いたもので、シャクッとした香ばしさと、脂分たっぷりのジューシーさのバランスがすばらしい。
うなぎの串焼きの中では、この「ひれ焼」がいちばん好きだなあ。
続いて「きも焼」(1本290円)。いろんな居酒屋で「うなぎ串焼き」として出される串がこれですね。うなぎの内臓一式(肝臓は除く)を串に巻いて焼いたもので、ほろ苦さと弾力ある食感が、とてもいい酒の肴になります。「カブト」の「きも焼」では、1串に、うなぎ3尾分の内臓が使われます。
そして「一口蒲焼」(1本320円)。その名のとおり、うなぎの蒲焼ですが、一口大に切ったうなぎの身を串に刺して蒲焼にしています。蒸さずに焼き上げるので、プリッとした弾力感と、うなぎの脂のジューシーさが楽しめます。
ひと通りで注文した場合には蒲焼(=タレ焼き)で出されますが、個別に注文する場合には、「かば塩で!」とお願いすると、同じものを塩焼きでいただくことも可能です。一口大のうなぎの白焼きって感じですね。
最後の1本が、「れば焼」(1本290円)です。
これは、うなぎの肝臓(レバー)13尾分を1串に刺してサッと焼いたもので、単品での注文は不可。ひと通りを注文した人にしか出されません。
「れば焼」は本数に限りがあるので、早い時間に売り切れてしまいます。それ以降は、ひと通りも「れば焼」抜きとなってしまいます。
さっくりと30分ほどの滞在。焼酎1杯と、ひと通りで、今日のお勘定は1,890円でした。どうもごちそうさま。
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コメント
一通り、なんとも粋な注文のとり方。こういう店はさっと飲んで、さっと帰る、そういうシステムも粋ですね。一度いってみたい。焦げた鰻がうまそうです。イメージトレーニングできそうな写真です。
何で屋号がカブトなのかな?鰻の頭のことか?なぜカタカナなのか?とくに意味もないのかな?
投稿: 越村 南 | 2014.01.06 05:05