まず檀蜜をもらおうか … おでん「あさひや」(日ノ出町)ほか
「じゃ俺は、まず壇蜜(だんみつ)をもらおうか」
「はいはい、壇蜜ね。みんな勝手に、いろんな名前を付けちゃうのよねえ」
と笑う女将さん。
壇蜜というのは、「しのだ」(130円)のこと。
「でも、その前はマリコって呼ばれてたのよ」
こちらはご想像のとおり、元・AKB48の篠田麻里子さんの名前から。
私も、梅割り焼酎(390円)をもらって、おでんはその壇蜜(しのだ、130円)と豆腐(130円)を取ってもらいます。
最初に向かった「栄屋酒場」は満席で入れなかったものの、続いて行った「第一亭」では、かろうじて空いていたカウンター席に滑り込むことができた。それに気をよくして、「あさひや」をのぞいてみたところ、こちらもなんとか空席(椅子は2つ空いてるけど、スペースとしてはひとり分程度)があり、無事に入店することができたのでした。
しかも、今日はけっこうおでん種も残ってる。
「年明けから、お客さんが少ないんですよ」と女将さん。
「これまでもそうだったんですが、世の中が景気がいいときは、うちはヒマなんですよ。今年は景気が良くなるのかもしれませんね」
なるほどなあ。これはこの店に限らず、大衆酒場全般に言えることかもしれません。
景気が良くなると、もう少し客単価の高い店へ、さらに客単価の高い店へと、徐々にステップアップしていく人が多いんでしょうか。
2杯めの梅割り焼酎(390円)をもらって、おでんは、こんにゃく(130円)と、がんもどき(150円)を取ってもらいます。
「最近は、女性のひとり客も多いんですよ。若い方は、むしろ女性のほうが多いんじゃないかしら」
そうそう。それは私も感じます。若い男性はあまり飲まないし、飲むときは何人かでつるんで飲んでることが多い。
でもまあ、振り返ってみると、自分自身も、若いころは独りでは飲まなかったからなあ。
小学校の高学年から高校ぐらいにかけて、同級生の女子がずいぶん大人に見えたもんだけど、成人してからあとの、ひとり呑みの熟練度も、女性のほうが早熟なのかもしれませんね。
1時間ちょっとの滞在。今日のお勘定は1,300円でした。
「あさひや」を出たところで午後9時半。
せっかくなので「ホッピー仙人」にも顔を出したところ、カウンターの一番奥で飲んでいたのは、新婚のアヤパンマンさんご夫妻。
今日は泊りがけで野毛に来られたんだそうです。
今日もサーバーの白・黒、瓶の白・黒と、すべてのホッピー(各500円)がそろっているなか、サーバーのハーフ&ハーフ(500円)を作ってもらって乾杯です。
すぐに閉店時刻(午後10時)となった「ホッピー仙人」をあとに、3人で「野毛ハイボール」をのぞいてみたものの、予想どおり満席。
新年のごあいさつも兼ねて、女性バーテンダーのメグミさんが、ひとりで切り盛りされているバー「日の出理容院」に向かうと、こちらはなんとか入ることができました。
最近の「日の出理容院」は、週末は椅子をすべて撤去して、立ち飲みスタイルにしてるんだそうです。だから、みなさんにちょっと詰めてもらって、我われも入ることができたんですね。
ハイボールや、メグミさんがシェークして作ってくれるカクテルなど(ほとんどの飲み物は1杯500~600円ほど)をいただいて、野毛の夜を締めくくったのでした。
「あさひや」 / 焼酎、とうふ、しのだ / こんにゃく、がんもどき、焼酎
・「あさひや」の店情報(前回) / 「ホッピー仙人」の店情報(前回) / 「日の出理容院」の店情報(前回)
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