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元気でそして明るくて … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)

店頭販売中の若女将


 2013年も、いよいよ大晦日を迎えました。

 今年の最後にやってきたのは赤羽。今日が年内最終営業日の「まるます家」です。

 この店は、とにかくドォ~ンと元気で明るいのがいい。

 ここにどっぷりと浸かっているだけで、自分にもどんどん元気が注入されていく気がします。

 ホールを切り盛りするおねえさんたちの声が飛び交って、注文の間違いや、お勘定の間違いなどがほとんどない。大勢の客を間違いなく、気持ちよくさばいていくためのシステムが確立されています。

 さらには、自分が行きたいと思ったときに、たいてい開いてるのがいい。

 定休日が月曜日で、それ以外の曜日は、朝9時から夜9時半まで、中休みなしに営業しています。

 だから平日の会社帰りにはもちろん、土日の昼間だって、「さぁ、これから飲みに行こう」と思い立ったら、まず開いてる。これがうれしいんですよねえ。

 「まるます家」に匹敵する店というと、元気で明るいところは浅草橋の「西口やきとん」。いつでも開いてるところは池袋の「ふくろ」や、鴬谷の「信濃路」などでしょうか。

 店に着いたのは午後3時前。入口の内側で4人ほど待っているので、引き戸の外側に立つと、すぐに店内から、「お一人さん、こちらにどうぞ」と声がかかり、ダブル「コの字」カウンターの中央あたりに案内されました。

 店によって並び方はいろいろですが、この店の場合、3人以上の場合は、空席があれば2階の座敷席に通されます。あとは先着順なんだけど、店内の席が空いた順。

 独り客が帰って、席が一つだけ空けば、行列の中で一番先頭に近いところにいる一人客が、前の人たちを追い越して入ることができるのです。今の私がそうですね。

 二人客の場合は、二人連れの客が帰るか、それぞれ独り客が二人いっぺんに帰って、空席を詰め合わせることが可能なときに入れることになります。

 3人以上の場合も同じですが、1階には3人以上の客はほとんどいない(壁際に3つあるテーブル席に、ときどきいるぐらいな)ので、すっごく待つことになると思います。2階座敷席に3人分の空席ができるほうが早いかも……。

 つまり、自分ひとりであれば、たとえ10人以上の待ち行列ができていたとしても、その後ろについて待っていれば、意外と早く入ることができるってことなんですね。

 いずれにしても、行列はお店のおねえさんが、きちんと公平にさばいてくれますので、客の側が鵜の目鷹の目で空席を探す必要はありません。

小生しょうなま(350円)と、鯉のうま煮(800円)をお願いします」

 このところ、最初の注文はいつもこれ。今日もやっぱり同じです。

 「まるます家」には1軒めとして来ることが多いので、まずはやっぱりビールで軽くのどを潤したい。そんなときに、生ビール(小)の量がちょうどいいのです。

 ここは普通の瓶ビールは大瓶(サッポロ550円、エビス600円)しかない。小瓶はエビス黒ビール(450円)だけ。生ビールは小生(350円)、大生(650円)、特大生(950円)の3種類です。特大はすごいよっ!

 多くの大衆酒場がそうであるように、ここ「まるます家」にもお通しはなく、自分が注文したものだけしか出てきません。

 鯉のうま煮は、できあがるのにほんのちょっと時間がかかるので、その間に小生をグィ~ッといくんですね。

 さあ出てきました、鯉のうま煮です。

 毎度書いているとおり、この鯉のうま煮は、鯉の胴体(内臓がある部分)を、骨も皮も付いたままドスンと輪切りにして、真っ黒になるほど煮詰めたもの。身もさることながら、内臓や皮がおいしいんですよねえ。骨もホロホロに軟らかくなっていて、すべて食べてしまうことができます。

 このうま煮に合うのが燗酒です。

 燗酒は、新潟の「長陵ちょうりょう」(300円)と、地元・北区の「丸眞正宗まるしんまさむね」(350円)の2種類。

 以前は、『カワイコちゃん』というコードネーム(?)で呼ばれる、灘(神戸)の「富久娘」(350円)があったのですが、最近、「丸眞正宗」に切り替わりました。

 今日はその「丸眞正宗」(350円)をもらいます。

 ゆっくりと1時間ほどの滞在。今日のお勘定は1,500円でした。

(今日は、若女将の姿が見えなかったなあ)

 と思いながら店の外に出てみると、なんとその若女将は店頭の販売コーナーで、お持ち帰り用の鯉のあらい(400円)や鯉こく(800円)、うなぎの蒲焼(1,300~1,800円)などを販売中。

「今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年を!」

 とご挨拶させていただいて、まだまだ待ち行列が続く「まるます家」を後にしたのでした。どうもごちそうさま。

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生ビール小 / 鯉のうま煮 / 丸眞正宗(燗酒)

店情報前回

《平成25(2013)年12月31日(火)の記録》

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コメント

 店頭販売のおねえさんにしては、華がありすぎ・・と思ったら、若女将でしたか。なるほど、おおいに納得です。美人ですね。

投稿: 屋形船 | 2014.01.07 04:29

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» すっぽん鍋に舌つづみ … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽) [居酒屋礼賛]
 金曜日ながら祝日(春分の日)の今日は、かろうじて午前中(午前11時半ごろ)に「まるます家」に到着。本当はもっと早い時間に来たかったんだけどなあ。休みなので寝坊してしまった。  横浜から赤羽までやってくる道すがら、今日の注文も決めてきました。 「大瓶ビール(550円)と、鯉のあらい(400円)。あとスッポン鍋(750円)をお願いします」  これがその注文です。  冬の間に、ここのスッポン鍋を食べよ... [続きを読む]

受信: 2014.04.17 23:16

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