とりもつなべで菊正宗 … 「鍵屋(かぎや)」(鶯谷)
根岸の「鍵屋」にやって来ると、たいてい「とりもつなべ」(690円)を注文する。
これは、とりもつ(心臓、肝臓、砂肝)の他、豆腐、麩、玉ねぎ、細切りのこんにゃくなどを、割り下で煮こんだもの。ひとり用の小さなアルミ鍋で出され、好みで刻みネギをトッピングする。
鶏レバのコク、砂肝の弾力ある食感。そして醤油と砂糖の甘辛い
これが燗酒に爆発的に合うんだなあ。
その燗酒(530円)。菊正宗、櫻正宗、大関の3銘柄から選べるのですが、今日は菊正宗を注文。お通しは定番の「みそまめ」です。
「とりもつなべ」も燗酒も、年中いつでも、猛暑の夏でも楽しめます。
というか、この店のメニューは、昭和のころから何も変わっていない。値段だけが、時代によってジワリと変わっているだけです。
鍋ものは、この「とりもつなべ」の他、とり皮なべ(690円)、
鍋以外だと、焼き物は、とり皮やき(2本520円)、とりもつやき(2本540円)、合鴨塩やき(2本580円)、うなぎくりからやき(1本490円)。うなぎは近年、ぐんと値上がりしちゃいましたね。
そして、冷奴(520円)、味噌おでん(540円)、たたみいわし(640円)、大根おろし(440円)、ところてん(420円)、お新香(470円)、さらしくじら(740円)、もずく(540円)、かまぼこ(540円)、玉子焼(土曜日のみ、540円)、にこごり(秋冬のみ、620円)。
これですべてです。昔ながらの酒の肴ばかりでしょう?
「鍵屋」の古い店内で、こういう肴で燗酒を飲んでると、本当に落ち着くんですよね。
今日、座ったのは、L字カウンターの奥のほうの席。ここに小さな壁があって、「鍵屋」を描いた絵が飾られています。
なにげなくその絵をながめていたところ、絵の下に「Ota Kazuhiko」というサインを発見。
なんとこの絵は、太田さんの作だったんですね。
帰宅後、改めて太田さんの「居酒屋百名山」を確認してみると、この本の中に使われている
さっくりと1時間ほどの滞在。今日のお勘定は1,220円でした。どうもごちそうさま。
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