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横浜野毛での酒場初め … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)ほか

「武蔵屋」イワシ酢


 今年の横浜・野毛での呑み初めは「武蔵屋」から。

 今日は年が明けて初めての雨天日だったので、もしかしたらお客さんも少ないんじゃないかと思いながらやって来たのですが、予想どおり、「武蔵屋」の店内も半分ほどの入り。カウンター席の真ん中あたりに座ることができました。

 小瓶のビール(500円)から始めて、いつもの櫻正宗3杯と肴5品のセット。

 年中いつ来ても変わらない定番のセットなのに、「これでいい、これがいい」と思わせてくれるんですねえ。

 そこへ、おばちゃん(=女将)がサービスで出してくれたのは、イワシの酢漬け(〆イワシ)です。

 へえ。イワシを酢締めにしてもおいしいんだなあ。はじめて知りました。

 後ろのテーブル席に座っているのは、神戸は灘の酒造メーカー(櫻正宗ではありません)のみなさんとのこと。

「うちのお酒じゃなくても、やっぱりこの店の燗酒はうまいっ!」

 とご満悦。とてもうれしい光景です。

 そのうちに、どういうわけだか出身地の話になって、おばちゃんも客席側に出てこられて、

「私は生まれも育ちも関内かんないだから」と話に加わっています。

 もともと「武蔵屋」は関内で酒屋を営んでいたんだけど、戦後すぐ(昭和21年)に居酒屋に転向して、ここ野毛のげに出てきたんでしたね。

 これくらいゆったりとした雰囲気の「武蔵屋」もいいなあ。本当にくつろぐ。私が最初に来はじめたころ(13年ほど前)の「武蔵屋」は、こんな感じでした。

 1時間半ほどの滞在。お勘定は3千円でした。

 本日の2軒めは、「ホッピー仙人」に新年のごあいさつ。サーバーの白黒、瓶の白黒と、4種類がすべてそろっているなか、瓶の白ホッピー(500円)をもらって、店内に集うみなさんと乾杯です。

 そして「野毛ハイボール」。ここの名物・氷なしハイボール(700円)は、角瓶(淡麗辛口)、マッキンレー、ブラックニッカリッチブレンドの3種類のウイスキーを選べます。ブラックニッカをもらいます。

 「ホッピー仙人」のホッピーも、焼酎、ホッピー、ジョッキの3つをキンキンに冷した、3冷タイプですが、ここ「野毛ハイボール」の氷なしハイボールも、ウイスキー、ソーダ、グラスの3つをキンキンに冷した3冷タイプ。最後にレモンピールで仕上げます。

 他に自家製モスコミュール(800円)や、店主オリジナルのメキシカンハイボール(900円)というカクテルがあります。ビールは置いてません。

 こうやって、それぞれに個性的な店をハシゴして回るのが野毛の大きな楽しみなんです。

 だから、たいていの店で「行ってらっしゃ~いっ」と送り出してくれる。

 その「行ってらっしゃ~いっ!」と同時に、店主・ハルさんが「そういえば、今日と明日は『華』で中華粥をやってますよ」と教えてくれます。

 「華」も、「ホッピー仙人」や「野毛ハイボール」と同じく、川沿いに三日月形に建つ「都橋商店街」の2階にある人気店のひとつ。スナックなんだけど、中華料理がおいしいので有名なお店です。

 で、4軒めは当然その「華」で麦焼酎水割りを2杯飲んだあと、年始特製のパクチー(香菜)の効いた中華粥をいただいて、お勘定は1,500円でした。どうもごちそうさま。

 昨年同様、今年も野毛に繰り出さなきゃなあ。

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「ホッピー仙人」 / 「野毛ハイボール」 / 「華」中華粥

・「武蔵屋」の店情報前回) / 「ホッピー仙人」の店情報前回) / 「野毛ハイボール」の店情報前回) / 「華」の店情報

《平成26(2014)年1月8日(水)の記録》

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