タラバガニ&オリーブ … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
「川名」の年始スペシャルメニュー、タラバガニ(840円)を注文すると、オリーブオイルの小皿と一緒に出てきた。
えっ? これで食べるの?
と思いながら、まず一口、オリーブオイルに浸して食べてみると、これがうまいっ!
茹で冷ましたタラバガニに残る塩っけに、オリーブオイルのコクが加わって、カニの身がとても美味しい。鼻腔の奥から、ふわんとのぼってくる柑橘系の香りもいいですね。
こんな食べ方、はじめて知りました。
焼き鳥屋としてスタートした「川名」ですが、今は魚介系の料理も、野菜系の料理も、すべてそろった総合的な居酒屋として、多くの人たちに愛されています。
最寄のJR中央線・阿佐ヶ谷駅から、歩いて10分ほどかかる場所にあるにもかかわらず、店内はいつもお客でいっぱいなのです。
そんな「川名」に、年始にはさらに『年始スペシャルメニュー』が加わります。
今いただいているタラバガニもそうですね。
ふだんの「川名」の刺身メニューは、一番高いもので420円。このタラバガニは、その倍の840円と、通常営業のときには見ることのない値付けがされています。
でも、常連さんたちはこのタラバガニを注文するんですね。
それは、ここの店主が仕入れで頑張ってるのを知ってるから。その店主が840円という値付けをするからには、絶対にいいものが食べられるに違いない。みんな、そんな期待感で注文するんです。店主を信じてついていってるんですね。
そして、出されたタラバガニは、間違いなくうまい。
この好循環スパイラルが、「川名」の人気を支えています。
正月二日の今日、「川名」にやってきたのは、開店から30分以上たった、午後4時半過ぎ。幸いにも、カウンターに空席があり、そこに滑り込むことができました。
まずは生グレープフルーツサワー(399円)と、ホワイトボードの手書きメニューにあるブリ刺(420円)を注文。
席に座るとすぐに出されるお通し(サービス)のミカンのほかに、今日は
そして出てきたツヤツヤのブリ刺。横には数の子もひと腹、添えられています。すばらしいなあ。これもきっと『年始スペシャルメニュー』のひとつなんですね。
おぉ~っ。うまい。みごとな脂ののりです。
「このブリ刺。おいしいですねえ!」
カウンター上の冷蔵陳列ケース越しに、そう声をかけると、
「そうでしょう。6.4キロあったんですよ」
と、うれしそうな笑顔を見せてくれる店主。
生グレープフルーツサワー(399円)をおかわりして、ブロッコリーサラダ(294円)を注文すると、たっぷりのブロッコリーが、ごれまたたっぷりの水菜やバナナと一緒に出されます。
店主の川名茂(かわな・しげる)さんはハワイ好き。毎年、ハワイに行っているうちに、店でも果物が出されることが多くなってきたのです。
「うちに来る酒好きのお客さんたちは、ほっとくと果物なんて食べないからねえ。せめて、ここで食べていってほしいんだ」
こういう店主の心意気が好きなんですねえ。
どうしたらお客さんに喜んでもらえるか。
いつもそればっかりを考えてる。それが我われにも伝わってくる。
「タラバガニがあるのも、お正月ならではですね」
「そう。お正月用の仕入れがすべて終わったあと、『今年もお世話になったから、何か付き合うよ』って言ったら、このタラバガニをすすめられたんですよ」
ということで、3杯めとなる生グレープフルーツサワー(399円)をおかわりして、タラバガニの最後の1人前をもらったのでした。
デザート(サービス)で、パイナップル、マンゴー、柿の盛り合わせもいただいて、2時間ほどの滞在。今日のお勘定は2,856円でした。どうもごちそうさま。
生グレープフルーツサワー / おせち / ぶり刺身(数の子)
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コメント
そして次の日、目の前で売り切れたぶり刺しは、、、
マスターの優しさか?捌ききったアラを丸ごと塩焼きにしてくれましたとなw
いつも色々頼みたくなるんだけど、たまにボリュームたっぷりのサービスが投下されるから
注文するとき用心してしまうんですよねぇ~
まぁ がっつりいただきますがww
投稿: たっつん | 2014.01.09 14:36